お祭りやオトーリに必ず出されるナマス(刺身の事でしたね)の中で一番人気はカツオです。
伊良部漁協のカツオは本当においしくて飽きない味なのですが.....
我が棲家の近くに久松漁港という小さな漁港があります。ハーリーでにぎわうところですね。
そこに突然、檻が出現しました。それも4基。
何に使うかというと
カツオ1本釣り漁船用の生き餌となる稚魚の群れを集めるためのモノなのですね。
正式には「鋼製沈設型人工漁礁」というらしいですが、これを近海に沈めて中間の棚に置かれた玉石の下に集まる稚魚を採取するということですら。生き餌を採取するための燃料経費が少なくて済む効果が期待できますね。
大きさは底辺11m四方、上辺6.0m四方、高さ3.8m、重さ50㌧。今年度は9基製作。
全部で12基作り、総事業費は1億2千万円。
このお金どこから出てくるかといえば、国の「漁業再生交付金」というありがたい補助金。本土の補助率は1/2ですが、北海道・離島は60%、奄美・沖縄ではこれが75%にまではねあがります。
参考までに漁業再生交付金とは、「地域の創造力を活かして、国の関与を縮減し、市町村の裁量を大幅に拡大した漁業環境整備を進める仕組み」なのですね。平成22年度には全国で約50億円が交付されています。
こうやって、南の果ての離島にもいろいろな補助金をいただくことができるしくみが島の生活を支えているわけですね。
ありがとーーーーっ。
宮古島市が今年度必要なお金は171億3千万で、自主財源比率は25%。残り75%(128億円程)は国からの普通交付税に頼っています。
ちょうどこの檻と同じ割合ですね。
ちなみに、宮古島で操業しているカツオ1本釣り漁船は3隻だそうです。
絶句!