しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

中秋の名月のトリビア

2023-09-29 13:33:39 | しらべもの

8月にあれだけ迷惑をかけた台風も少しは反省したのか、いつもの9月は5個発生確実なのにたったの1個。(63年ぶり)

それでも今日の午後の発表では、フィリピンの東海上で低圧部が発生し、今後熱低から台風14号に育つかもしれないとか。

週明けには沖縄の南海に進む予定との事ですが、まさか大谷翔平の6月月間本塁打数13本に合わせて終わるつもりではあるまい。

降雨量は十分に足りているのでもう来なくて結構ですというのが本音ですが。

 

今朝の日の出直後には天にも昇る虹の直立。

          

それとは関係なく今宵は中秋の名月。

旧暦8月15日なのですよ。

沖縄では新暦旧暦を都合よく使い分けていて正月やお盆は2回も3回もあります。

沖縄企業のカレンダーには必ずと言ってよいほど旧暦と農事暦が記載されていて、旧正月、旧盆の方が帰省客が多いということであります。

この旧暦が曲者で、太陽暦1年が旧暦では354日と約11日短いため太陽暦に合わせて19年に7回の割合いで閏月を入れて調整することになるのです。

そこで、旧暦8月15日は太陽暦では毎年違う日になるため中秋たる日は、去年9月10日、おととしは9月21日と右往左往。

重ねて中秋の名月の月が必ずしも満月とならないことをこの齢になりはじめて知り、その無知に愕然としている次第。

去年と今年は一致していたということですが、今度一致するのは7年後の2030年とのこと。

でも宮古島におけるこの日は例年曇りか雨のようで、今年も雨模様で確認するすべもなし、というところです。

中秋の名月が満月とはならないことについて説明しようかと思いましたが、どう書いても納得できる表現にならないので各自でお調べください。ネ


辣韭と落橋

2022-01-27 17:17:19 | しらべもの

辣韭と落橋

この共通点は?

読み方が らっきょう というだけです。

まず 辣韭

この作物の生産高日本一は言わずと知れた 鳥取県

4位には沖縄県が入っています

2018年農水省「作物統計」によると鳥取県は年間約2,000トン。沖縄県は約500トンで4分の1ですね。

沖縄県の主な生産地は、伊江村、糸満市、宮古島市。

ただ、らっきょうが違うんです。

         

知っている人は聞き流してください。そう、島ラッキョウといわれる沖縄だけ(たぶん)で生産される作物です。

これの青いところをカットしてさらに皮をむいてエシャロット風(エシャロットよりは癖が強く辛味も強いのですが)にして、塩漬け、酢漬け、てんぷらなどで食するのです。この皮むきが大変。爪の間に皮が入り込みいつまでもにおいが取れません。市場に出ているのは島のオバア達が指先を黒くしておしゃべり(本島では「ゆんたく」宮古島では「むぬゆみゃ」)しながら皮むきしたものです。おいしいです。大好物です。

そして 落橋。

一般的に落橋とは、地震や衝撃で橋を構成している桁がずれたり外れたりすることをいうのですが、橋の架け替え工事に伴って古い橋を取り除くことを落橋工事というのです。

今、伊良部島では伊良部大橋開通から観光客が増加し、老朽化した観光施設の更新が進められつつありますが、(2020年11月2日にはフナウサギパナタのサシバモニュメントの撤去を報告しました)伊良部島の北岸に位置する「白鳥岬」周辺の遊歩道に架かる木橋が撤去されました。

もともと、台風と冬季の北風で痛みが激しく桁がずれていつ落橋してもおかしくない状況になっていたところですが、架け替えの計画が進んでいるらしく現在は取り除かれています。

その様子が下の画像。左が落橋前、右が落橋後というわけです。

 

左の画像で橋の欄干と手前の手すりがずれているのがお分かりいただけるでしょうか。

この反対側を下から見るとこんなことになっています。

      

左側が海。こちらからの強風と波浪によりずれているのがお分かりになるですね。

元々はこんな姿の橋。

      

結構好きでした。架け替えられる橋はどんな姿になるのやら。楽驕は許されないですぞい。

楽驕(らっきょう) は造語です。ちょっと苦しいオチでした。

新型コロナ感染者は昨日33人、前週水曜からは4人減。実行再生産数は0.55人と減少に転じています。

夜の飲食街は休業中が多く閑散としています。昨日発表された2019年全国家計経済調査の2人以上の1世帯あたり平均消費出は、225,320円と14年調査より3.2%減、全国水準比では53,746円も少ないということです。コロナ前の数字ですから今はもっと減っているでしょう。確かに消費していないわ。


まだ終わっていなかった悪亮払い最終章

2020-05-29 18:01:02 | しらべもの

2012年6月4日 「悪亮払い最終章」で終わったかに見えた宮古島温泉の謎解き

覚えておられるか温泉施設の建物に掲げられたこのロゴ

そう、この悪亮の謎を読み解き、ホテルにまでその名を封じ込めようとした事の根深さに感嘆しつつ幕を閉じたはずだったのですが、

今年になって事情が一変しました。

突然、外装が変わり壁にはおとなしく「みやこの湯」となっているではありませんか。

実は、宮古島温泉病院が経営していたこの温泉とホテル、休業中の居酒屋をまとめて引き受けた会社があったようなのです。

施設の外観は

このとおり、焼失した首里城かといわんばかりの朱に塗られておりまする。

3月中旬オープンの予定だったそうですが、COVID-19の影響を受けて未だ開業しておりません。

入り口前には、6月1日オープンの予定と告知されておりますが。

開場後には早速レポしますのでお楽しみに。

ところで皆様新しい生活様式になじめそうでしょうか。

第2波が懸念される中くれぐれも無理なさらぬように。


謎の島 承前

2018-01-23 17:00:09 | しらべもの

昨年の8月、関空直行便で大阪訪問の際に機上より見つけた地表が十字に切られた謎の島。

ようやく疑問が解けました。

     

西之表市に属する種子島西方12㎞の無人島「馬毛島(まげしま)」でした。

面積8.2平方キロ、周囲16.5km、最高標高71.7ⅿの小さな平たい島です。

調べてみると(ほとんどwikipediaですが)この島、数奇な運命をたどり今も渦中にあるトンでも島だったのです。

 

この島は、鎌倉時代から種子島氏の領地でしたが、漁師が基地として使用するのみで住民はいませんでした。最近、北朝鮮漁船が漂着して盗難被害にあった北海道松前沖の松島小島みたいな島だったのですね。

 

戦後、農業開拓団が入植し小中学校まで存在しましたが、土地が農業に適さず害虫と鹿の被害にもあって1980年には最後の島民が島外に移住し、それ以降無人島となったものです。

このあたりからが数奇なのです。

無人島になる6年前のこと、平和相互銀行(後に住友銀行に吸収)がレジャー施設建設を企み、馬毛島開発株式会社を設立しましたが計画は中途で中止。そうこうしているうちに石油備蓄基地の候補地として復活。用地買収を進めていましたが備蓄基地が志布志湾に決定してしまい、またまた宙ぶらりん。

 

この土地の活用をもくろんだ平和相互銀行監査役(元東京地検特捜検事)が右翼活動家を使って、防衛庁にレーダー基地として売却するための政界工作を企図。20億円の資金を提供し国会議員にばらまくという事件が発覚し、この計画も水泡に帰します。

 

その次は、この会社を建設会社が買収し、公用地以外のほとんどを手に入れて日本版スペースシャトルの着陸場、使用済み核燃料貯蔵施設などの誘致を狙いますがこれもとん挫。

 

2007年には、米軍の陸上空母離着陸訓練場候補地の報道がなされましたが、いち早く周辺自治体がそろって反対決議。2009年には時の民主党が「最低でも県外」の公約を含んで政権をとり、そのあおりで陸上空母離着陸訓練場候補として再浮上しました。

 

現在、土地所有者である馬毛開発改め「タストン・エアポート社」と防衛省の間で調整が進められているそうですが、この会社が造成した十字滑走路が私の目にしたものだったのです。

 

20167月には翁長沖縄県知事も視察し、地元の反発を食らっています。

なおこの開発に当たっては、申請した土地より広い面積の伐採・整地・盛土疑惑、工事差し止め訴訟、行政訴訟、入会権裁判などの他、この島で生息が確認されている13種の絶滅危惧種の調査など数奇な運命はまだまだ続きそうです。


アジア最大客船

2017-04-06 17:49:32 | しらべもの

宮古島市HPによると、宮古島市を訪れた観光客は、平成28年4月から今年の2月までで650,508人。

これに3月の過去値を加えると平成28年度の観光客数は70万人を確実に超えそうです。

平成27年度の36%増となります。

この要因は、相変わらずの伊良部大橋人気に乗じた航空各社の新設路線、増便、機材大型化に加え、インバウンドと呼ばれるクルーズ船による観光客増が大きくかかわっています。

島への上陸は、定期航路、フェリーが廃止されて以来、もっぱら航空路線によるものでしたが、航空機のキャパシティは船にはかないません。

今年も先月から中国、台湾などから平良港にクルーズ船が入港を始めております。

特に、昨日はアジア最大級のプレミアム客船といわれる「ゲンティン・ドリーム号」(15万3千トン、乗客定員3,400人、全長335m)が那覇港を経て入港しました。

全長335メートルは、16両編成の新幹線が約400mですから14両弱分の長さ。

さすがにこれは接岸できるふ頭が未整備で、沖泊と呼ばれる港の中に錨を下して「テンダーボート」で乗客を輸送する方法がとられていました。

これがかのクルーズ船。でかい。手前は北防波堤

今回のクルーズは、香港から広州、那覇、宮古島を5泊6日の日程だそうで、10月までに那覇港と平良港に28回も寄港する予定。

このクルーズ船対策として、上の北防波堤をクルーズ船用のふ頭として整備する計画が発表されました。

今日も7万トンクラスと2万トンクラスが同時に入港し、勤務先の前の道路は午前中、中国語であふれかえっていました。

この観光客の行動はいろいろな驚きをもたらしておりますが、今回は公衆トイレ問題。

・使用後のトイレットペーパーは流さずそのままにするかゴミ箱に捨てる

・そのため内部はものすごい悪臭

・和式便器の使い方がわからず、明らかに逆を向いて使用した形跡

・そのため内部は汚れがひどい

・それでも使用者は気にしていない様子

爺も昔訪中した時、扉のない公衆トイレで往生したけど汚すことはなかったなぁ。

適切な案内と指導が望まれています。