毎年のことですけれど、今日の宮古島は旧暦の1月16日にあたり、「旧十六日祭」(ジュウルクニツ・グソーの正月)という3回目のお正月。
グソーとはあの世のことで、午後から親族が墓参りをした後、その墓の前で先祖を供養する酒宴を開きます。
正月の中では一番盛り上がるみたいで、全国各地から親族が集まり、土曜日の空の下り便は全便満席だったとか。
この狭い墓に前に10人は詰め込まれていました。
こちらは、この島統一の祖、仲宗根豊見親の三男の宮金氏一門のお墓。1750年に建てられたとされ、国指定の有形文化財となっていますが、普通にお参りしています。
さすがに立派な墓です。
この墓地の前には、港に面した公園があるのですが、そこでは、急きょ祭壇をしつらえて、あの世のお金とされるうち紙を焼いて、コーヒーとごちそうを広げ供養中です。
よんどころのない事情があるのでしょうが、先祖を敬う気持ちには頭を垂れるばかりです。
そんな中で、この島は午後から小中高校休み。民間企業もお休み。関係のない移住者は行く所もないため、通常勤務。市役所は午前と午後に分けて勤務。国、県の職員で墓のない人は通常勤務。
それでも電話はかかってきて、「すまんねぇ」と言いながら普通にご指示。
本島では、4月に入ると二十四節気の第5節清明節にシーミーという同じような行事があり、本島に親族がいる宮古人はこれにも参加することになるのです。
おつかれさまです。