しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

失われた信頼性

2011-03-14 16:45:48 | エコアイランド

今回の東北・関東大震災で被災された皆様と関係者に心よりお見舞い申し上げます。

このたびの災害においては、高い信頼度を誇っていたはずのエネルギー供給システムの脆弱性が露わにされてしまいました。

これに関連した話題に少し眼をお貸しください。

今月1日、宮古島では「スマートコミュニティでめざすエコアイランド宮古島」なるシンポジウムが開催され、早大横山教授の基調講演や施設見学ツアーなどがあり参加してきたところです。

          

宮古島市では、島内資源を活用した低炭素なまちづくりに取り組んでいるとのことで、特に島嶼型電力供給システムの構築について、実証実験の内容や課題について学習してきました。

宮古島の電力供給は、5万kwの系統需要に対して、ディーゼルによる火力発電、ガスタービンによる発電、風力発電で賄っていますが、低炭素社会システム導入が要請されている今、再生可能エネルギーの利用拡大と電力貯蔵の効率化等の課題に対応するため、大規模メガソーラー実証研究が進められています。

離島における独立的な電力系統構築のために、太陽光発電設備を大量導入した場合の実系統へ与える影響の把握及び系統安定化対策についての実証研究、早い話がどうやって太陽光電力を貯めて他の電力と合わせて平滑に供給できるかという事です。

         

4,000kwの太陽光発電設備が4.5haの敷地に設置されており、平成25年度まで研究がおこなわれるとのことです。

今回の震災がもたらした教訓にこれらの実験が役立ってくれる期待を勝手に抱いておりますが、日本の国土は本土といえども地域離島の集まりであったことが明らかにされたと思っておいます。

この実証実験の一番の心配は、実験が終わった後、施設が廃墟と化すことでありましたが、なんとか役に立てるのではという展望が見えてきたのはちょっと元気になれた一瞬でありました。


ラムサール登録候補地

2011-01-19 17:35:10 | エコアイランド

久しぶりの晴天ではございますが、いつまで続いてくれるのでしょうか。

晴天の島はそれはもう美しさ満載でございます。

そこでうれしいニュース。

昨日、環境省の企画官が市役所にラムサール条約登録要件や手順を説明に来たそうで、2012年11月のCOP11@ルーマニアでの登録をめざす事が決まったそうであります。

場所は、拙宅の前浜からちょっと南の与那覇湾。例のヌーマ像が置かれているサニツ浜のことです。 

ラムサール条約についておさらいしましょう。

特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約

でしたよね。日本では、前住地の愛知県の藤前干潟をはじめとして、釧路湿原・尾瀬・琵琶湖・宍道湖等37ケ所が登録済みです。沖縄県では5か所目。

与那覇湾の特徴は、干潮時には700ha(東京ドーム約150個)に及ぶ干潟が現れ、リュウキュウスガモ、リュウキュウアマモ等8種の海藻の混成藻場であるとともに、日本のシギ・チドリ類のほとんどすべてが確認されていることです。

また、「天然海ぶどう」の産地でもありましたが、近年はあまり採取されなくなったようです。

過去には、地下ダムと同時に淡水化計画(海へ流出する淡水を堤防で仕切り内側を淡水湖にするという計画)が持ち上がったこともありましたが、地元漁民の反対で中断したという経緯があります。

今日、満月で大潮干潮時の与那覇湾です。

 

ここには、マングローブが保護されており、自宅に近いこともあってお気に入りの場所になっております。

            


屋上緑化

2010-05-12 11:10:31 | エコアイランド
宮古島市は平成20年3月にエコアイランド宣言をいたしました。

その内容は

 1.私たちは、島の生活を支えるかけがえのない地下水を守ります。
 1.私たちは、美しい珊瑚礁の海を守ります。
 1.私たちは、みんなの知恵と工夫で、限りある資源とエネルギーを大切にします。
 1.私たちは、ゴミのない地球にやさしい美(か)ぎ島(すま)宮古(みゃ~く)島(ずま)を目   指し一人ひとり行動します。
 1.私たちは、よりよい地球環境を取り戻し・守るため、世界の人々とともに考え・行動   し、未来へバトンタッチします。

なのであります。

それに因んで、身近なお隣さんが実践している屋上緑化の実態をレポートします。

            

まずは緑化開始。

鳥の糞に含まれていただろう種が勝手に育ち始めたと考えられます。供給される土が問題となりますが瓦の葺き方に関係があるのではないかと素人は推察します。

瓦屋根の葺き方には「土葺」と「引掛葺」があるそうで、前者は瓦に下に土を置いて葺くやり方、後者は瓦を引掛けるための瓦桟を置いて葺くやり方。「土葺」のメリットは防火、防犯に優れているだけでなく施工面での修正のしやすさ、施工後のガタつきの少なさ、断熱効果等であります。反面重いため、小屋材や柱の断面は大きなものが必要となるのですね。

            

こんな大きな木が屋根の上で育つための土が風や鳥が運んだとは考えられないわけです。

でも根が張ったのなら瓦が浮いてきて不思議がないのですが。

近所のオジイ(たぶん同じくらいの年)は瓦の葺き方を見分けられて、これは土これは引掛けと瞬時に言い当てるわけですがどう違うかはまだ分かりません。

そのオジイのおウチの屋根は見事な緑化模様。ヒトの手が入っているとしか思えない凄さです。

             

ちなみに白くペイントされた瓦屋根のお家は「アジアンヒーリング SHANTI」さんというタイ古式マッサージとヨガのお店です。我が家とはトマトやピクルスや魚や野菜やいろんなものが行き来しています。どーぞよろしく。

            

お隣の白い屋根との対比が美しく、夏も涼しそうな宮古の古くからの集落の風景であります。