那覇市おもろまち
現在はDFSや大型ショッピングセンター、日銀沖縄支店、内閣府沖縄総合事務局、パチンコ店、ホテル、高層マンション、はては博物館・美術館まで立地するノーコンセプトの街ながら、日本人・欧米人の集まる牧志市場とは一線を引いて、中国・台湾・韓国人に占領されたかのごときまちなのです。
ここにあったのは、第二次世界大戦後米軍統治下におかれ、昭和62年まで米軍牧港住宅地区があった見晴らしの
良い高台の土地でした。
高台ということは沖縄戦において、日本軍と米軍がこの土地の制圧へ向けて激戦となったのは必須のことで、日本軍は
安里(あさと)52高地、米軍はシュガーローフ(アメリカ南部の菓子パンの1種)、ハーフムーン等と称し、7日間で双方5000人の
死傷者を出した戦闘が繰り広げられました。
これが戦闘後のシュガーローフ。
その遺骨の一部は、いまだにこの土地の下に眠っているとされ、その上に、または削られた土地の上に最初に記した施設が建てられているのですが、ここを訪れる観光客には知る由もありません。
正面の東横インの裏側がシュガーローフにあたり、現在は給水タンクが設置されています。
目の前のDFSがあるあたりはチャーリーヒルと呼ばれ、その奥に見える高層住宅がダイワハウス、大京などが売り主のリュークス・タワー。上層階は
ほとんどが沖縄県民で占められているといううわさです。安室奈美恵は最上階を購入したのだとか。104.3m、38階です。
このさらに奥にはそれまで沖縄で最も高いといわれていた25階建て、89.8mの「D'グラフォート沖縄タワー」(これもダイワハウス)もあります。
仲間由紀恵も所有しているという噂です。隣はNHK沖縄放送局です。
さて、ここで疑問がわきます。
那覇空港や米軍基地の飛行場がひしめいている本島中南部地域。
那覇市内の低地は航空制限も厳しく、高度制限がかけられていて高層ビルは建てられません。
なのに、海抜25mの地にさらに100m以上の建物が建設できるのはなぜか?
爺の妄想では、米軍の住宅があったからなのですね。
我々の住む住宅上にはいかなる飛行機も飛ばさせない。
というわけで那覇空港制限表面区域から見事に外されているのですね。
在沖米軍の制限表面は確認できませんでしたが、高さ制限がないということは同じことでしょう。
その制限表面とやらに興味がおありの方は那覇空港事務所のHPで検索を
扇の要のところにあるのが「おもろまち」ですがや。
こうして日本人の頭の上には世界一危険な軍事基地を乗せて、自分たちは安全な地域を作って暮らす。
これが在沖米軍の実態です。
この危険の少ない地区の高層住宅を競って購入しているのが地元人沖縄人の高所得者層であるというのも皮肉なめぐりあわせであることよのう。
たまたま出張で訪れた「おもろまち」
またまた長くなってしまった。
読者の方お疲れ様でした。
ちなみに町名は公募によりきめられたもので「おもろ」とは「歌」の意で「おもい」の意味もあるということです。
沖縄にお越しの節は、浮ついた東アジア人とは一線を画して、この町をおもろしてみなはれ。