しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

30年ぶりの快挙

2014-07-30 17:11:46 | かんしがかり

沖縄県はかつて長寿日本一の県として君臨しておりました。

平均寿命で女性はかろうじて上位を保っておりますが、男子に至っては2000年に全国平均と同程度になってから凋落の一途。

今や、40歳以上の男子の64%が腹部肥満。

かくいうわたくそもこの数字に貢献。

そこで県はメタボリックシンドローム撲滅キャンペーンを展開しております。

テレビCMでは、草野球の試合で四球を得た打者がタクシーを呼んだり、セグウェイを使ったりの歩かないウチナンチュを肥育って、もとい皮肉っております。

昨年の定期健康診断でついにメタボリックシンドロームの汚名を着せられてから県の保健師さんの指導、監視を受けることとなりました。

その結果、ついに30年ぶりに体重70キロの壁に穴を空け、懐かしい60キロ台の数字を目にすることができたのでございます。

  

左が昨日の測定体重、右が体脂肪率。

体脂肪率はここ10年ほどの記録しか覚えがありませんが、一時は78キロ、28%に到達していた数値がついに大きな転機を迎えるに至ったということであります。

この喜びをどう祝おうかと思っていると、偶然にも昨夜知人から届いたのが青森は西田酒造の大吟醸「善知鳥」。なんとウトウと読むのですわ。

        

この「うとう」という名称、海鳥の名前ではありますが、WIKIPEDIAによると能の演目の一つで、『「ウトウ」という鳥を殺して生計を立てていた漁師が死後亡霊となり、生前の殺生を悔い、そうしなくては生きていけなかったわが身の悲しさを嘆く話。人生の悲哀と地獄の苦しみを描き出す哀しく激しい作品』だそうな。

そんないわれのある鳥の名を冠した酒が到着したっからには、ウトウの冥福を祈って飲まずにはいられまい。

久しぶりの日本酒。土用の丑のうなぎをさかなにたんといただきました。

明けて今朝。

ヘルスメーターに覚悟の上で乗ると見事に

  

もとの木阿弥ってやつですね。

さいしゅっぱ~つ


お暑うございます

2014-07-28 17:35:29 | 生き物達

本日の宮古島は最高温度32℃、湿度69%。名古屋の34℃よりは低い。

北東の風、日陰は気持ちよし。

こんな時は海ですがそうもいかず、パソコンに向かっています。

先日、駐車場への階段を駆け上がる生き物を発見。

       

オカガニです。

海岸の林の中で生活し、夏の満月の夜に一斉に海へ向かい放卵するカニ科の生物。

夜間の行動が多いため、道路を横断中に見事に車輪の下敷きになり、あっさり平面ガニになっている姿が時々目撃されます。

       

同じ夜間行動で脱輪してしまったナイチャーのレンタカー。

       

真っ暗なキビ畑の道を引き返そうとしてUターンしそこなったのでしょうか。暗い夜道と暗い顔には気を付けましょうね。

夏の屋外作業には欠かせない、麦ヘル。麦メットという人もいます。

ヤマトでも使用されているのでしょか。この島では必需品。

       

作業用ヘルメットに装着できる麦わら帽子のつばの部分だけを活用したバイザー。

東南アジア系の匂いもする一品。

熱中症にはご用心。


見納めたーけーの橋

2014-07-22 17:36:11 | news

台風10号(マットゥモ:アメリカの命名で大雨の意)が台湾にロックオンして近づいています。

今のところ島は東風がやや強く、海は白く波立っている程度。

今回は市長も酒を断って謹慎していることでしょう。

我が家の前に続け様に立ちやがった建物。

ついに見慣れた風景に終焉の時が訪れました。

       

見事なミヤコバルトを隠すこの民家。この上に2階部分が載せられるわけで全く迷惑な話です。

右の電柱の左に見える来年1月開通予定のたーけーの橋こと伊良部大橋ともこれでお別れです。

昨日、こちらではスラブ打ちと称する生コンの流し込み。ヤマトでは上棟式といわれるイベントが行われるときですね。

       

家人は毎日これを見てため息をつき、若干うつ状態。工事騒音もうるさく早く終わってくれ。

話は変わって

台風ごとに打ちのめされるプルメリア。

地植えは地植えとして、室内育て用の赤ちゃんプルメリアを調達してきました。

       

30センチほどの幼木。すでに腰が曲がっていますがこれを矯正しつつ花を咲かせましょう。


昨日の海中

2014-07-16 18:02:07 | 海人

昨日はイレギュラーなダイビングの1日を過ごしましたです。

行先は伊良部島「青の洞窟」と池間島北「八重干瀬」(ヤビジ)。高速艇ならではのツアーです。

青の洞窟はシュノケリングポイントとしても人気のあるポイントで我々ダイバーは水上にいるシュノケラーに頭を蹴散らかされないように注意しなければなりません。

中から外はこんな風に見えます。

        

沖に停泊しているのは我がDBであります。

中では小さいけれど、ミジュン(イワシ)トルネードが

        

ヤビジでは安心しきってぱっくりとあけっぴろげなアジクヤ(シャコガイ)を発見。

        

殻を形成する外套膜の間にある開口部は、手前のサメの口のようなのが入水管、その奥の噴火口みたいなのが出水管となります。

この外套膜には渦鞭毛藻を共生させて自分が成長するためのエネルギーを作らせています。

こんなに余裕を見せたシャコガイは初めて見ました。精一杯太陽光を浴びて渦鞭毛藻を強制労働に駆り立てているわけですね。

共生とは言ってもほとんどシャコガイのほうが一方的に利益を得ているみたいで、渦鞭毛藻君のメリットは外套膜に張り付くことによって、波から守られ確実に太陽光を浴びられるということらしいです。

この渦鞭毛藻君やサンゴに共生する渦鞭毛藻ちゃんを含めて褐虫藻といわれているということが今回初めてわかりました。

同じような関係にあるのがイソギンチャクとクマノミですね。

         

ヤビジにいるカクレクマノミは図体がでかくてあまりかわいくありません。こいつも10センチくらいあったでしょうか。一緒に潜ったガイドさんがわざわざボードに「大きすぎてかわいくない」と書き示してくれました。

ヤビジは多くの種類のサンゴが見られるところですが、こんなサンゴもいます。

         

円盤型で根を張っていないクサビライシと呼ばれているサンゴです。その左下に真ん中が白くて周りがピンクに見える小型の丸い花のようなものが見えますがこれが幼生時の姿です。

幼い時は岩に張り付いています。

今回もガイドさんからいろいろ教わりました。ありがとう喜喜屋。


建設バブルにかげり?

2014-07-14 17:42:49 | しらべもの

宮古島の東側、大昔ここの崖下に湧き出る水を頼りに生活した痕跡が多くの遺跡となって残っている地域ですが、その一つにクマザと呼ばれている地区があります。

最近では、例のTBSプロデュ-ス大作戦で建てた民宿「夢来人」が建てられていたところの近くです。

       

そこにあるクマザ海岸。訪れる人も少なく、何にもなく漂流してきたゴミだけが目立っている自然海岸で、ボーっとするには暑すぎ、東風を遮るものもなく、これらの試練に耐えられなかったら、ただただ海のグラデーションを眺めてさよならというところです。ただし、日の出を見ることができれば独り占めです。もちろん自己責任で海に入るのは自由です。

ここで、2007年6月、突然地域審議会が開かれ3ヘクタールのリゾート開発が発表されました。当時の開業予定は2011年11月でした。

計画では、敷地規模3ヘクタールにコテージ30棟が目標だったはずなのですが.....

     

現地の看板には、2011年3月から6月の工事期間となっています。

     

上の画像は昨年の11月16日撮影。

工事終了予定を2年過ぎてもまだまだ完成には程遠く、いつ開業かと訝しんでいると、こんなHPがアップされていました。

http://tenohira-resorts.com/

今年5月のGWに合わせて開業の予定だったようですが、今、どーなっているかというと。

     


工事は中止され、レストラン棟入り口は閉鎖、資材も放置、コテッジは鉄筋むき出し、廃墟です。

このリゾートの売りは、地元産無農薬野菜や鶏肉、蜂蜜などを食材にした料理の提供を特徴とし、キーワードは「食による健康づくり」と「地産地消」の促進。施設内にはローフード(食材を生に近い形で摂取する食生活、だそう)のレストランが入る予定だったのですが......

噂によると大阪に拠点を置く「総合計画設計」の現地子会社「クマザホテル&リゾーツ」も撤退しもう戻らないだろうとのこと。

工事施行者も当初の業者とは変わっていました。

いよいよ宮古島建設バブルも減速し始めたのかな。

先週には平良地区にホテルが開業。その近くに1棟が計画され、もう1棟が建設中。来年1月には伊良部大橋が供用。

防衛問題を含めてなにかとザワついている島であります。

余談上に蛇足を付けますが、

この地区では例のS紳助プロジェクトの中止と共に、今年1月にはこんな事件もおきています。

「スイス在住の金融会社役員で資産家の夫婦とみられる遺体が埼玉県内で見つかった殺人・死体遺棄事件で、 警視庁は30日、 宮古島に潜伏していたもう一人の男 (43) を死体遺棄容疑で逮捕した。 容疑者の男は29日に薬剤のようなものを飲んで自殺を図り市内の病院で手当てを受けていたが、 命に別条はなかったという。」

潜伏先がクマザにある民家だったとか。

また、上のリゾートプロジェクトに関わっていた知人の倉敷市出身の造園家が2012年11月急逝している。

関係ないか。