しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

夜に咲く花昼咲く花

2017-06-28 17:21:15 | 生き物達

夜に咲く花といえば

ゲッカビジン ではなくて

宮古島で唯一ともいえる沼沢地に咲く  サガリバナ

去年も訪れた夜のお花見会 その数約270本

この沼沢地はこの島の飲み水の水源近くにあるのですが

       

夕暮れとともに咲きはじめ、日の出とともに落下する熱帯の花

何故夜に開花するかというと、熱帯に生きる植物の戦略なのさぁ

熱い昼間は昆虫の活動も鈍く、夜になると蠢き出すのですね

その昆虫類に花粉を運んでもらうため夜に開花するとのこと

さらに、夜間は花の色でおびき寄せることが難しいので芳香を放つという念の入れよう

    

ぶら下がった粒状のつぼみが午後9時過ぎに一斉に開花してつながって見えるんだって

一刻も早く涼しい部屋でノド越しを楽しみたい爺としてはもういいっすってなわけでその時刻まではパス

 

一方、この時期、昼咲く花の代表はひまわり

島の南東部のキビ畑には緑肥用のひまわり畑が

    

その広さ約12ヘクタールとも

    

よく引き合いに出される東京ドーム(約4.7ha)の2.5個ぶんです

梅雨が明けるとわが小庭は雑草が席巻し野草畑となります

そろそろ中高木の枝を払って台風に備えなければなぁ

こちらは連日真夏日でごわす

 


梅雨あけ

2017-06-23 17:17:37 | news

昨日沖縄県の梅雨明けが発表されました。

      

本日午前の伊良部大橋と伊良部島です  

実は、先週の日曜日、梅雨の晴れ間をぬって八重干瀬へ

     

      

久しぶりの海で頭頂部が日焼けし、頭皮が剥けました

本日は、沖縄県慰霊の日  

沖縄戦の組織的戦闘の終結から72年

終戦記念日よりも重みのある日で小中学校は休みです

労働者のほとんどは通常の勤務です


梅雨明けはまだ

2017-06-16 17:33:21 | 生き物達

梅雨明けもマジかと確信していたけれど見事に外されて、来週も雨模様。

今年のヤマトは空梅雨とのうわさも。水不足の夏かな。

そんな中、我が家の近くにあった牛小屋から鳴き声が聞こえなくなったといぶかしんで近づいてみると

 

      

もぬけの殻。数々の逃亡事件を起こした牛ども(2010.1.19の投稿参照)の集団逃亡かと思いきや

どーもそうではなくて廃業らしい。

宮古島の育牛は、子牛を育ててヤマトに販売するのが主流で、16年度の子牛販売額は44億余りで前年度より7億の増額。

2011年度の2倍に達している。

これだけを見るとおーよしよしとなるが、この子牛を生む繁殖母牛は減少の一途。

その現実がここにもあった。

増額は全国的な子牛不足でセリ単価が上がったというのが実情のようである。

この子牛たち、年に何回かの「子牛共進会」で評価され、優良な子牛を選抜保留して、計画交配と併せ経営の安定化を図ることを目的として実施されているもので、今年も6月に入り二つの支部で合計51頭が出品されたとさ。

この牛たちの名前が面白い。

「さざなみ号」(以下「号」は省略)「つむぎ」「れんれん」「てぃあら」などはまあ普通。

「さきちゃん」「ちはる」「あいちゃん」「きょうか」なんて名をちけちゃってドナドナされる時に情が移ってしまわないものなのか。

しかし、子供が育てたヤギが突然いなくなって「とーちゃん、さくらひめ「ヤギの名)はどうしたか?」「きのうの汁に入っていたさぁ」

「おごえっ」という割り切ったところであるから気にしないでおこうね。

 


宮古島と石垣

2017-06-01 17:42:43 | ご近所

宮古島と石垣島を比べようという企画ではありません。

宮古島(のみならず沖縄県全体ですが)に現存する貴重な石垣の話です。

島には有り余るほどの琉球石灰岩があり、表土を3mも除くとゴロゴロと出てきます。

この琉球石灰岩を活用する石造文化が現れ、主に飲み水の井戸や住宅の周りに「屋敷囲い石垣」として建造される石積み技術が発展しました。

市内大浦という地区には、この屋敷囲い石垣が3種類みられる屋敷が現存しており、保存されています。

その3種類とは

【のずらづみ:野面積み】加工していない野石をそのまま積み上げるもので、石同士がかみ合っていないが適当に積み上げられるので今でも普通にみられる技法であります。これで崩れないのは沖縄には大きな地震がなかったことによるかもしれません。

【あいかたづみ:相方積み】野石の一つ一つを多角形に加工して石同士に隙間がなく積み上げる技法です。多角形の意思の形が亀の甲にも見えるので「亀甲積み」ともよばれます。

この屋敷には、この二つの技法が角を境に両方使われているという珍しい屋敷囲いがあります。

   

この角を境に左側が「野面積み」右側が「相方積み」になっています。右の画像は相方積みです。

これが屋敷の2方を囲み、残る一方には、一部ですが違う積み方の囲いがあります。

    

【ぬのずみ:布積み】野石を方形に整形し、石の上辺を一直線になるように並べた技法です。

何故この3種類を並べたのか、いつ作られたのかは判っていないようです。

特に、最後の布積みは、この屋敷のから15キロも離れている比嘉集落で多く見られる技法で、当時どんな交流があったのか興味深いところです。が、これ以上は突っ込みません。島の人はあまりこういうことに興味がないようで、なぜ知りたいか?と突っ込み返されるのがオチです。

そして最近は、圃場整備の雨水を溜める調整池と呼ばれる池の護岸にも相方積みの技法が使われていますが

   

野面と相方の中間のような別物のような。上の文化とはかけ離れているような。