しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

今年も長墓 シーズン3 2日目

2012-06-29 17:10:05 | しらべもの

長墓調査2日目。

今年から新しい遺跡を探しながらの調査となり、発掘作業まで結構時間をとっています。

いわゆるロケハンでしょうか。

これまでの調査個所を中心に、遺物が出そうな環境と表土の状態を見ながら、ここ掘れわんわんとハドソン先生がほえるわけです。

朝から探して、ここぞと指定された場所はすぐ岩が出て掘り進められなくなり、気持の先がコクンと頭を垂れかけたとき

            

においましたね。

さっそく掘削の範囲を決めて掘り始めます。

            

            

掘り始めて約1時間。10cmほど表土を剥ぎ取りましたが、意外と表土が厚く、サザエのふたや巻貝のかけらなどが混じっていて、生活臭が感じられます。サンゴのかけらも混じっていましたが、ここは当たりでしょうか。

           

手前の籠のツボのようなものは、近くに転がっていた現代のもの。誰が何のためにこんなところまでに持ち込んだのかしらん。

いよいよ、明日からはここを本格的に掘り始めるようです。

土をふるうだけの単純なお手伝いですが、モチベーションあがりますわ。

 


今年も長墓 シーズン3

2012-06-28 18:03:54 | しらべもの

7月の声を聴き始めると福岡県からマーク・ハドソン教授がやってきます。

そう、例の長墓遺跡発掘の10日間が始まるのです。

この墓はもともと300年ほど前に風葬を行っていた場所ですが、累々たるシャレコウベの横たわる岩陰の前に遺跡が発見されたことから、毎年西九州大学とお手伝いの学生、他国の研究者やらが池間島の民宿に宿泊しつつ発掘作業を続けているというわけです。

本日は、合流する熊本大学の学生を空港まで迎えに行き、現地に送り届けるという役目だけでしたが、入山の前には入り口の墓標に向かって手を合わせ、感謝と幸運を祈ります。

         

帰り、ふと見上げると雲が垂直に立っていました。

         

いわゆる竜雲というものでしょうか。

神が天に昇って我々の行いを報告に行くといわれておりますが(これも怪しい)、幸運の兆しと受け止めて10日間の無事を祈りましょう。


途中棄権ですか

2012-06-27 18:10:19 | たーけの橋

さて、伊良部大橋なう

6月上旬には中央部分の桁を載せ終わる予定が、現在は?

         

あれあれ、いまだにぽっかり空いたままではないかいな。

台風やらうねりやら強風やらで延期が続き、ついにあの巨大クレーン船も母港にかえってしまいましたぞ。

次の工事の時期は全く未定。

もう来ないのでは   と島では噂されておりますが..........

供用前にたーけーの橋にならないよう祈るばかりです。

 

そんなこんなで今年のマンゴーは大凶作。昨年の半分の収穫しかないことが予想されています。

期待している皆様にがっかりさせないよう、尻を叩いてせいぜいがんばってもらいましょうねえ。


薬はしょせん毒だ

2012-06-25 11:39:14 | かんしがかり

レイチェル・カーソンという人をご存じだろうか。

レイチェルといえば、「ブレードランナー」でショーン・ヤングが演じたレプリカントしか思い出さないけど、その勘違いのまま宮古島唯一の映画館「シネマ・パニック」に足を運んだわけではない。(昨日、テレ朝系で放映された「ダーク・ナイト」にもバットマンの幼馴染にして地方検事補のレイチェルなる役名があったのにはびっくりしたが)

DDTという殺虫剤が第二次世界大戦後、米軍によってもたらされ、日本の児童のシラミ対策として頭から真っ白になるほどかけられていたという。幼児だった私の記憶にはないが。

このDDTが開発されたのは、日本から輸入されていた除虫菊が開戦によって輸入できなくなったからだとWIKIPEDIAはいう。皮肉なものだ。

彼女は、このDDTをはじめとする化学合成物質の農薬が環境汚染物質だと告発し、その使用を禁止したのがケネディ大統領。

その際、さまざまな誹謗中傷を受けながら、また自分の体を蝕む癌とも戦いながら活動をつづけたという伝説の人。

この人を舞台で演じてきたカイウラニ・リーが、ほとんどドキュメンタリーにしか見えないインタビュー形式で演じている映画がこれ。

               

55分という比較的短い映画だったが、なり切り様は半端じゃない。

という話を通じて、この島でも、野菜栽培やたばこ栽培のアルバイトに行った若者が一様に驚いているのは、その農薬の使用量の多さ。

また、サトウキビ畑に空中散布される殺鼠剤もはたして市が言っているように無害なのか。

地下水に依存している島の飲料水。安全を守るための監視を怠ってはならない。のだ。のだ。

 


赤土は流れ出る海は汚れる

2012-06-21 17:10:14 | 台風

台風5号は温帯低気圧に変わりましたが、西日本の雨量は相当なものらしく油断できません。

ここ宮古島も西南部の下地というところで10時50分頃までに時間雨量22ミリを記録しましたが、まあ恵みの雨でしたね。

その下地にあるこの島で数少ない川と呼べる「崎田川」(「たった一つの崎田川」などと言っていましたがよくわかっていません)

以前、源流を探る旅に出て、この川に流れ込む製糖工場の排水をなめてみたことのある川ですね。

 http://blog.goo.ne.jp/umiyako/e/25ecfde1743cbcd68ae5242a5da503b2

10年1月21日から何回かシリーズで調べました。

宮古島は川がないため、地表の土やごみ、排水が川を通じて流れ込まず海水の透明度が高いとされています。

でも、やっぱり川は川です。今日の雨の後の崎田川河口付近。

目いっぱい表土の赤土を抱え込んで、今年ラムサール条約登録が予定されている与那覇湾に蛇行して流れ込んでいます。

        

沖縄県には「赤土等流出防止条例」があり、1,000平方メートル以上の事業行為をする者は、その流出を防ぐための対策などを届け出て承認を得る義務があり、それ以下でも流出防止に努めなければならないとされています。

降雨時や降雨後に畑に入ったトラクターや工事車両が道路上に残していく赤土の量は決して少なくなく、それが雨に流されていつの間にか舗装がきれいになっている様子はきっとここにつながっているのでしょうね。

島の中でも湧水が地上に出ているところの濁りは見られませんので、琉球石灰岩の濾過力はすごーーーーい。

セシウムまで濾過するのかしらん????