しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

日本人の力をみせよ!

2020-04-24 17:42:37 | かたりべ

いよいよGWと称する春の連休がやってきます。生きてきて初めての鬱陶しいGWです。

ここ日本の南の果ての宮古島には発症者こそいないものの、いつ現れてもおかしくない、発症者がでるクラスターが今そこにある、という状況で足が地につかない状態です。

島と本土とを結ぶ直行便はANAの関空直行便を除き運休、那覇と結ぶ往復29便は15便が運休中と大幅な減便。

レンタカー会社の営業所には車が溢れ

      

空港駐車場はいまだかつてない閑散ぶり

      

空港内の土産物店も空港ビル直営店を除き休業中

      

それでも時折、コロコロを引っ張った観光客やゴルフのキャディーバッグを担いだ時知らずが不要不急の活動をしております。

到着口には体温測定の係員が張り付いていますがさすがに暇そう。

      

空港ビル前の道路も中で仮眠をとるドライバーが覚悟を決めてずっと待ち続けております。

明日からの12日間が正念場。やるときはやる日本人の底力を見つけてやれ。

空港ビル前の道路に突然現れたABBEY ROAD もどき。私にはそこを渡る世界を変えた4人が見えました。

      

意味通り修道院への道です。試練の道です。

All my trials soon be over

私は仏教徒もどきですがこの際は良いことにしましょう。

 


カープ愛に脱毛

2017-11-09 17:16:59 | かたりべ

広島よりの親子連れ。

1泊2日22時間の弾丸上陸。

民謡ライブ居酒屋とチャンプルー、伊良部・池間・来間の3橋渡りと宮古そば、海中公園と前浜でちゃぷちゃぷ、マンゴーソフトに雪塩ちんすこうアイスとひととおり堪能して石垣島へ向かいました。

かの親子連れ名うてのカープファン

我が家へのお土産は

カープのセ・リーグ連覇を伝える中国新聞と幻霜ポークカープカレー、広島赤鶏カープカレー、黒田博樹の男気伝説ビーフカレーの三連発。

この新聞、号外とカープ優勝記事だけをセットで売っていたものなのですと。

何せ、カープ優勝記念セールをSOFTBANKもやらざるをえないお国柄。

カープ愛の凄さにすっかり脱毛です。

広島在勤当時に時々暇つぶしに出かけた市民球場は、ジャイアンツ戦タイガース戦以外はガラガラで外野席1,500円だったかな。ビール片手に横になってみていたような。そうそうカープうどんはどーなったかなぁ。

今や、入場券はプラチナチケットと化しこの親子も今シーズンは1回しか球場に行けなかったそうな。

来シーズンは3連覇をめざしてがんばってちょうだいね。

短期宮古島上陸を 満喫してテイクオフしたカープ愛親子でした。

 


孫世代と交流

2017-10-24 17:41:54 | かたりべ

島にある中学校の総合学習の時間。

宮古島の歴史について、史跡を巡りながらお話しする依頼を受けました。

平良中学校の1年生2クラスとそれぞれ3時間、2日間にわたって一緒に歩き回りました。

     

前に立つ図々しそうな男女が、クラスでも歌舞いた奴ら約10名。

先生!そう先生と呼ばれるのですね。

「先生の年は何歳ですか」言葉つきは丁寧ながら突然突っ込んできます。

まあ正直に答えるわな。

「じゃあ、うちのオジイの二つ上だね」

それがどーした。そんなこと伝えてなんになる。

「先生、さっきの橋(下地にある仲宗根豊見親が築いたとされる池田矼/いけだばしのこと)のそばに製糖工場があるでしょう。お父さんがそこで働いていたんだよ」

それがどーした。りっぱなお父さんだねえ。

「先生、私の身長って人頭税石と同じなんだよ。同じだったら税金払うの?払わないの?」

だから、この石は人頭税と何の関係もない石だと説明したばかりでしょうが。

もしそうだとしても首をすくめるでしょうね普通。

何かというとまとわりついてきては素敵な質問を飛ばしてくれます。

聞いているのかいないのか。

まあ反応があるだけましとしましょう。

驚いたのは熱中症対策で、軽トラに給水タンクを載せて、同時行動していた3クラスに頻繁に給水して回る教師が配置されていること。気分の悪そうな子はすぐさま軽トラに収容。さすが亜熱帯の島だねえ。

説明の間に、レポート用のキーワードや感想までちりばめておいたのですが、メモを取っていたのは4人ぐらい。

50年たってもそのヒエラルキーは変わっていないのですねえ。

私はといえば、メモを取っている子から情報をいただいてレポートする口でしたがね。

騒々しさと若々しさに圧倒されたひと時でありました。

 


ひまわりのジョナサン

2016-06-22 17:25:35 | かたりべ

16日の梅雨明け以降来週の水曜日までずーっと晴れマーク。

それでも日陰は気温より涼しい風が吹きぬけ、すばらしい天候が続く宮古島であります。

刈り取られたキビの後に植えられたひまわりも太陽に向かって大きく花開いております。

そのひまわり群の中に見つけた「私は普通のひまわりではありません。種を作るためだけに生まれてきたのではありません」と、うつむき加減の周囲に向かって毅然とあごを突き出し、誰よりも高くなろうとしているひまわり発見。

     

さながら生きる意味を哲学するひまわりとでも申しましょうか。

「ひまわりのジョナサン」と名づけ最後まで看取るつもりでございます。

一方、こちらも天に向かって伸びている宮古島のドーム建設。

     

一括交付金30億を使って建設中の多目的ドーム。

3,600㎡の人工芝アリーナには5,000人が収容でき、ゲートボール場なら6面、フットサルで2面が取れるというちょっと中途半端な全天候型屋内施設。

来年4月供用をめざし、すくっと立ち上がったようですが、30億の予定がすでに40億に昇り、ターケーの橋にはならなかったように見える伊良部大橋にかわって、第2のターケーにならないよう祈るばかりです。


天の蛇

2016-02-05 17:19:04 | かたりべ

雨が多い。

2月に入って太陽を拝めない。

今日午前、たまたま覗いたお日さまに一瞬で消えた虹。

    

すごく低い位置でまさに地を這うような虹。

宮古島では古くから虹のことを「天の蛇」ティンバヴと呼んでいたそうな。

これに着目したのがロシアの東洋言語学者ニコライ・ネフスキー。

前にも書いた記憶があるけど、1914年日本入国、小樽商大等で教鞭をとり、積丹町の網元の娘を娶って帰国後ロシア革命で処刑された不遇の学者。

蛇が大好きで、蛇のステッキ、蛇皮のジャケットを着ていたというアウトサイダーで、宮古研究や宮古方言を国際音声記号で書き取った功績でこの島にも顕彰碑が建てられている。

宮古方言が日本語の古い音を多く残していることに気づき、「にじ」の語源がティンバヴにあることと論証したそうな。

詳しくは彼の著書「天の蛇」にて。訳本は大佛(オサラギ:何年かぶりでお目にかかったなあ)次郎賞を受けている。

今週末まで雨模様。うっとしい雨季なのである。