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こんにちは、まぁのです
「まぁの」とはエスペラント語で「手」の意味です。
1993年、肉屋を始める時
「生産と消費が手をつなぐ仲立ちになろう」という意味と、
「一人肉屋として手作業主体のていねいな仕事で職人をめざそう」との思いを込めました。
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手をつなぐためには
お互いがよく知らないといけません。
生産者とはこまめに連絡を取り合い、
消費者には可能なところは
直接お肉をお届けして話し込みます。
月刊ミニコミの「de mano」を発行して、
生産の様子、まぁのの思い、
時には消費者の反応などを掲載しています。
夏には消費者と一緒に生産地に出かけ、
2月にはミートミーティングを開いて
生産者に大阪まで来てもらいます。
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生産と消費は対等ではありません。
特に日本では一次産業が虐げられていますから、
生産側の真摯な声を
消費者がきちんと受け止めることが、
関係を作る第一歩です。
そしてお互いの事情を
分かりあって仲良くできたら、
生産・消費の枠にとどまらない
豊かな関係が作れるかもしれません。
私としては「あぁ、この人と出会えてよかった!」と思えるような、
お互いが高め合っていけるような関係を夢見ています。
一人肉屋は時代の流れとは真逆な存在です。
町では肉屋の個人商店はまず見かけなくなりました。
大手スーパーのバックヤードに
職人として雇われる立場でしょう。
しかし大手スーパーが
食品流通を牛耳ってしまう姿は、
好ましい社会には見えません。
大手スーパーと町の商店街が
併存できるような社会の方が
人間的ではないでしょうか。
同じように、有機流通業界でも
他県をまたぐ生協連合が席巻してしまう状態は
好ましくないと思います。
まぁのがお付き合いしているグループは
「土といのち」と同じように、
各地域に根差した、地域流通を基本にしたグループです。
私たちがもっと仲良く手をつないで、
「こんな有機流通の形もあるよ」と
社会にアピールすることは、
きっとより良い、人間的な社会への一歩となるでしょう。
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(大鹿村 農家カフェBAU前にて)
私は土といのちの皆さんも“仲間”だと思っています。
もっと関係を深めましょう。
世界では争いが絶えませんが、
私たちが手をつなぐことは
きっと争いへのNO!になると信じています。
※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2024年6月号より転載しました。