高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、45年の歴史をもつ共同購入の会です。

今日も無事ということ ~8月巻頭言

2015-08-01 09:00:00 | 土といのちからのお知らせ
理事長 丸井一郎です。

 地震防災で著名な岡村眞先生の講演
(地震と伊方原発関連)を聴いて間もないのに、
先日は夜中の揺れに驚かされました。
惑星地球という視点から見ると、
今日も無事でいられるのは
「地球(自然)が人間に優しくしてくれる」からだ、
と思い知らされます。
岡村先生も、
自然に対する畏敬の念を忘れると大災害に遭う、
とのご意見でした。

以下では 諸井朗 の軽い作品から一部を紹介します。
 
★ 地球の歌 ★

地球はちっちゃな星です 地球の海に
ちっちゃなちっちゃな星屑が落ちると 
千メートルの高さの 津波が押し寄せます   

地球はちっちゃな星です たまに寒気がすると
地球の上がぜんぶ 氷におおわれます
何百万年も何千万年も 冷凍地球 

地球はちっちゃな星です たまに熱を出すと
シベリアの半分くらいが マグマの海です
ガスガスしい高温蒸気で 生き物は死にます

くしゃみをすると地面がぶこっとゆれます
海も盛り上がるけど百メートルくらいです 
想定外って 何を想定したのかなあ 

★ ★ ★ ★ ★ ★

 先日、交流の催しで、
田んぼの見学会に行ってきました。
一言で感想を言えば、
遠くからは同じように見える田んぼにも、
それぞれ個性があって、
生産者は繊細で巧妙な対応をしている、
ということです。
その区画の地勢、田の土の深さ、
水や気温の事情などなどを考えて、
元気な稲を育て、安全でおいしい米を作るために、
できる限りの工夫をされているのが分かりました。

 農業は自然そのものではなく、
自然環境に即して、しかし人間の生活のために
環境を変える(変えさせていただく)営みでもあります。
その結果、
人手の入った自然、耕して成った景観が出来上がります。
「いただきます」という言葉は、
まずはそのご飯が自分の口に入るまでに
かかった人びとの手間に感謝し、
さらには今日も「人間に優しく」してくれている
(大災害を免れさせている)
地球の自然環境にも向けられている、
と考えると飯が美味くなります。
命の元がどこから来るか分からない、ということは、
人間の存在感の根っこを危うくします。
感謝に値するご飯が食べられることに感謝します。 

コメント
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