あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

ぎんなん拾い

2017-11-08 21:28:55 | くらし
 銀杏を拾ってきました。



 ぶじこに言わせれば、わたしはどうもおかしなことを引き寄せるものを持っているのだそうです。このぎんなん拾いも珍事と言えば珍事かも。なぜなら、拾った場所が



 桜三里の中頃にある小さな発電所。ここに小規模ながら銀杏並木があって、秋になるとわざわざここまで見に来る人が絶えません。普段は門が閉まって立ち入り禁止なのですが、この時期は門扉を開けてくれています。

 10日ほど前、まだ残っているといいけどと思っていた銀杏は、案の定散りかけていました。





 写真を撮っていこうと車を停めたら、もう一台やってきて、中からわたしくらいの年格好の女性が降りて来ました。そして
 「ぎんなんが・・・」と話しかけてきたのです。どうも拾いませんかと言いたい様子。
 「ぎんなんは興味ない?」
 「いや、興味なくはないけど、そのつもりできてないから準備が・・・」というと、車のドアを開けて使い捨ての手袋を取り出し、わたしに渡してくれました。
 「仕事でいつも持ってるんよ。」つまり、わざわざ拾うために来たのではないけど、いっぱい落ちているのに拾わないのはもったいないからということらしいです。

 たしかに

 これ、ほとんどが車につぶされたぎんなんです。

 「大きいんだけ拾ったらええんよ。」と、さっさと拾い始めました。せっかくなのでわたしも車からスーパーの袋を取り出し(いつも積んでいるわたしもえらい)・・・・
 というわけで、桜三里のど真ん中、車が時速60キロで走り抜ける道のそばでぎんなん拾いをする羽目になってしまいました。いや、そういう言い方をすると無理やりさせられたようで適切な言い方ではないですね。では、思いもかけずぎんなん拾いをするチャンスに巡り会いました・・・・でもないか。とにかく、ぎんなんを拾いました。

 ふと気がつくとその人は門の向こうの方、道から見えないところで拾っていました。なるほど、ここなら気兼ねなく拾えます。落ち葉だけと思ったけれど、落ち葉の中にも実がいっぱい落ちていました。



 拾い出すとけっこう欲が出ていっぱい拾ってしまいました。車の中に独特に匂いが充満して・・・でも、慣れればさほど不快でもないです。ちょっとナンプラーに似た匂いかな。
 ただ、これだけでは食べられるぎんなんにはなりません。この熟してどろどろになった果肉を取り除いて中の種を取り出し、きれいに洗って乾燥させてーとなかなかやっかいな作業が残っているんです。わたし、したことがないんだけど・・・・。母が生前ぎんなんが好きでよくきれいに洗ったのをくれましたが、こうして一つ一つ自分でしなければならないことが増えていくんですね。
 幸いなことに、銀杏の実はしばらく放置しておいても大丈夫なので、ひまひまに処理していくことにしましょう。
コメント (6)
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