あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

作品の修正とリメイク

2017-11-19 01:13:53 | レザークラフト
 知り合いの銀行員に頼まれて、銀行のロビーに作品を飾ることになりました。ただ、革の重さに耐えられる壁が一面しかなく、あとはついたてを利用することになりますので、重い物は避けて軽い物(小さい物)を選んで展示することにしました。

 小さい物だとー
 「春の日に」白木蓮 20号 2005年作
 「天上に咲く」睡蓮 タペストリー 2010年作
 「花の窓」マンデビラ 20号鏡 今年春の県展出品作
 「白花幻想」クチナシ 20号 今年秋の県展出品作 
 唯一大きいのが
 「花焰」 牡丹 40号 去年秋の県展出品作

 どれも花を描いた物ばかり。なので花をテーマにバッグもできるだけ花をモチーフにしたものを選びました。だけど使用しているヌメ革は時間がたつとだんだんと飴色に変色して、作品自体が渋い色になってきます。また染料が光に弱いらしく、退色してぼんやりしてくるのです。なので古い作品は手直しが必要でした。

 わたしがレザークラフト講師の資格を取るために初めて作ったろうけつ染めの額が白木蓮でした。梱包を解いたとたん、その場にいた人たちが
「わあ!」と声を上げるほど真っ白で美しい花がそのまま残っていました。なのでこれはやや色あせた光に色を差し、色あせて消えてしまった花の陰を付け足すだけで、なんとか見られるようになりました。
 ただ・・・写真がありません。そのころデジカメを使ってなかったのかなあ?修正をした後も、展示をした後も写真を撮るのを忘れていました。

 やっかいだったのは、睡蓮です。これは、制作当時の写真がありました。今度は師範の資格を取るために、棒に巻き付ける革にまで細工を施したお気に入りの作品。
 アンコールワットの聖池にたくさんの睡蓮が生えているのですが、アンコールワットの影がうつりまるで空に花が咲いているように見えました。ただ花はこんなにきれいではなかったので別の場所の花を組み合わせましたが。


 ああ、こんなにも鮮やかな赤だったのに・・・
 ずうっと壁に掛けていたからでしょう、見る影もなく色あせていました。そしてどうしたことか、染料をはじいて染みこんでくれないのです。表面をアルコールで拭いて浸透しやすくしてもだめでした。水の部分はまだましだったので少しは濃くすることができたのですが、肝心の花がくすんだまま。


 よく似た感じのでまとめましたが


 やはり古い感じは否めませんね。

 手前の草履はなんと独身時代の物です。これは大事にしまってあったのでカビも生えず、色落ちもあまりありません。牡丹の花を描いていますので、花つながりでもってきました。

 右端のは今年の秋の作品



 夜のクチナシをイメージしています。

 全体はこんな感じ
 

 だけどちょっと寂しいです。そこで以前母のバッグをリメイクしたゴミ箱と、リメイク仕掛けで放置していた小物入れを急きょ作り上げて、持って行くことにしました。

 母が使っていたバケツ型のバッグの上野部分を切り取って


 布で中袋を縫ってかぶせました。


 底にちょっとした工夫をしてあります。



 けっこう深さと広さがあるために、物を入れると倒れて見えなくなってしまいます。そこで厚手のテキソン芯を折って小さな山を作りました。革の底にしっかり貼り付けて固定し、その上から布袋をかぶせています。
だからリモコンを入れても



 滑って倒れるということがないのです。

 もうひとつ、カラーの花を描いた和風のバッグ。これはなぜか周囲をかがっている革のレースだけが色あせていましたので、上から色を足しました。
 こうして合計4点、後から並べて、やや賑やかになりました。そして、革の持ついろいろな可能性も見て頂けるのではないかと思っています。

 
コメント (2)
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