このタイトルを見て、危険なにおいを嗅ぎとった方は、かなりの蛾ぎらいとお見受けします。
お察しの通り蛾の話です。画像もありますので、用心してくださいね。
6月の末頃、あちこちで、ゆらゆらと飛んでいるウメエダシャクの成虫を見ました。
よく梅の木に発生する尺取虫ですが、今年は特に多かったようで梅の木だけでなくいろいろな木の周りを集団で飛んでいました。
さなぎはこんなの。
チョウやガの類は、幼虫と成虫とが似ても似つかぬ姿になるものも多いですが、これはわりと幼い時の面影を残しているというか、思いようによっては不気味。 でも、羽の生えた姿は、チョウのように軽やかです。
そのウメエダシャクの成虫が、地面の水たまりにたくさん集まっていました。
写真では全貌を捉えられないのですが、こんなものじゃないです。 おそらく何十匹も。
おお~、これはかなり珍しい光景ではなかろうか。
わたしは急いでカメラをとりに走りました。 よくアゲハチョウやツマグロヒョウモンが地面の水を吸っているのは見るのですが、蛾がそんなことをするとは!
しかし、水たまりが白く濁って、なんだか農薬の匂いがします。 夫に聞いたら、案の定
「梅の葉っぱにアブラムシがべったりついてたので消毒した」とのこと。
なあんだ、アブラムシの巻き添えをくって犠牲になったのか。気の毒に・・・
確かに、葉っぱには大きなアブラムシが大量に発生していました。
さて、別の日、実家の床で動かない蛾を見つけました。
多分、スズメガの仲間だと思います。羽の波型の模様がおもしろい。 わたし、蛾などの模様を見るのは結構好きです。
こんな蛾、子どもの頃、祖父の山小屋の二階にたくさん死んでいたなあ。 ずいぶん昔のことを思い出しました。
さて、蛾を始末しようと思いましたが、
あらら、動いた。
相当弱っていましたが、まだ生きていました。 そしてその近くには
トルコ石のネックレスのように美しいつぶつぶが。 床の汚いのは目をつぶってください とても古い家で、今母が留守なものですから掃除もできてないのです。
どうもこの蛾が生んだ卵のようです。夜家に閉じ込められて、仕方なく床に産卵したようです。
この蛾が生んだとはとても信じられない美しさ。
いったいいくつあるんだろう?
数えてみましたら、104個ありました
これ、葉っぱの上に産んだら全部イモムシになるんですよね。それも7,8センチもある巨大なイモムシで、葉っぱを根こそぎ食い尽くす勢いがあります。 もっとも大半は鳥などに食べられてしまうようですが。
それにしてもー
あのウメエダシャクの半分(メス)がそれぞれこれだけの卵を産んだら・・・・
そう考えると、あの時巻き添えを食って死んでくれたのでよかったのかも、と思ったのでした。