バンテアイ・スレイの見学で遺跡めぐりは終わります。 超ハードな駆け足コース。 でも、いろいろなタイプの遺跡を見ることができてよかったです。
わたしたちは再びジャングルの道をアンコールワット近くまで戻ってきました。
周囲を白いハスの花が咲く堀に囲まれた赤い建物。 これがシハヌークイオン博物館です。
この仏像の発見されたバンテアイ・クディという遺跡は、もともとヒンドゥー教の寺院として建てられ、のちに仏教寺院に、そしてまたヒンドゥー教にと、時の支配者によって変わっていきました。 そのときに寺院内の仏教的なものは破壊されたそうですが、仏像は、それを惜しむ(痛む)人々によってこっそりと埋葬されたのではないかということです。
あまり大きい建物ではなく、造りもいたってシンプル。 パンフレットもまだ用意されてないようでした。中は撮影禁止なので写真は外側だけね。
訪れた観光客はわたしたちだけで、係の若い女性がていねいに案内してくれました。
イオンの名を冠したこの博物館。 日本企業の援助で建てられました。 展示されているのは上智大学の調査団が発掘した仏像100体余り。 日本人が深く関わっている博物館なのです。
日本人がかかわっていると言えばー
バスの中で「イオンの森」「こうべゆめ小学校」という日本語で書かれた看板を見ました。 そして街中には日本語学校もありましたよ。
1960年代から続いた内戦により傷つき疲弊したカンボジアに対しては、各国から援助の手がさしのべられています。 日本もODAによって上水道の整備などが行われているようですが、一般の企業や個人による援助活動も多いようです。 こうした援助に対して、とりわけ日本語ガイドの養成や、マダムサチコのお店など、カンボジア人の自立を助けてくれる援助に対して、ガイドのケロさんは感謝を込めて説明してくれました。
さて、この日の昼食は中華料理。 麻婆豆腐や酢豚、エビチリなど日本でもおなじみのメニューばかりでおいしかったです。ただ、欧米への旅行では野菜豊富な日本食や中華料理にほっとしますが、今回は野菜たっぷりの食事ばかりだったので中華もそれほどありがたみを感じませんでした。
そしてカンボジアで最後にすることは・・・・・
お買い物
まずはオールドマーケットへ。 薄暗い中で歩きながら写したので、画像はよくないです。 これはお買い物をするというより、カンボジアの庶民の暮らしをかいま見るためと言った方がよいでしょう。
いろいろな唐辛子が山盛りでした。
果物は枝つきのまま売られているのも。
手前のはりんごですね。 カンボジアにもりんご? それとも輸入品でしょうか。 夕方にはカンボジアを出発するわたしたち、果物を買うわけにはいきません。 ランブータンだかりゅうがんだか、食べてみたかったです。
オールドマーケットを駆け足で見て回り、後は近くのお土産物屋さんの集まる一角で自由行動。
もちろんオールドマーケットへ引き返して買ってもよかったのですが、わたしはケロさんが案内してくれた日本語が分かるスタッフのいるお店で買い物を済ませてしまいました。
異国での買い物はなかなか疲れます。まして、定価がないに等しいこの国で、互いに片言の英語で値段交渉するのはもう、とっても面倒くさい。 少々高くても言葉が分かる方がいいやと思ってしまいます。
このころになるとツアーのメンバーも親しくなり、女性陣は互いに情報交換しながら、少しでも有利な買い物をしようと奮闘しました。
女性陣が買い物に没頭している間、男性陣がビールを飲んで一休みしていました。 それを見て、わたしはアンコールビールを購入。 一缶1ドル。 レストランで飲むと4ドルしますので、これはかなり安かった。 お酒は地元のスーパーなどで買うのが一番です。ただ、持って帰るのに重たいのよね~。 スーツケースの重量オーバーを気にしながら買うことになります。
シルクのスカーフ、5枚+おまけ1枚で50ドル。 まあこんなものかな? もっと安く買った人もいたようです。
店員さんの言うことには、シルク100%のタグが付いているのは化繊で、タグの付いてないのが本当のシルクだとか!? 物売りの子たちが「これシルクね」と3枚1000円で売っていたのは多分シルクではなかったのでしょうね。
それからかごバッグ。 これはちょっと失敗。 あまり安くはない上に、日本ではちょっと持つのに違和感あり。 やはりその国の風土にあったファッションがいいようです。 苦肉の策で造花を入れて飾ってみたら、なかなかよかった・・・・・
失敗といえば、
アンコールワットで朝日を見たとき、時間がたっぷりあったので、本を一冊買ったのです。 アンコールワットの写真集。 見本を見たときは分からなかったのですが、日本に帰って開いてみると、写真が変。
コピーではないでしょうか。 多分海賊版だったんですね。 写真集は是非ほしかったけど、あまり売っているのを見なかったのでつい物売りの少年から買ったのがまちがいでした。
でも、空港の本屋にも適当なのがなくてー 結局写真は自分が撮ったものしかないのです。これは今でも悔しいです。
カンボジアシルクは是非ほしかったけど、やはり伝統的な手仕事の品はお値段も張ります。 わたしも手仕事をしている人間として、安く買い叩く気にはなれません。 結局、空港でお手頃価格のシルクのペンケースを購入。 これは中をペンの芯などで汚すのがもったいないので、ネックレスのチェーンを入れています。
と、空港についても寸暇を惜しんでお土産物漁りをしている間に、外は
嵐になっていました。
水が飛んでいる!
やっと雨期らしい風景を見ることができました。 しかも濡れないで。
ただ、この嵐でベトナムからの飛行機の到着が遅れ、出発は大幅に遅れました。