この時期、草むらに突然薄紫の空間が現れてびっくりすることがあります。
毎日見ていれば突然でもないのでしょうが、たまに通りかかると、以前はなかったはずの色がかなり広い範囲に広がっているものですから、本当に「突然」という気持ちになるのです。
この空間を作っているものは・・・
マツバウンラン、というのでしょうか。何十年も前にはなかった花ですね。 ここ数年、すごい勢いで広がっていると思います。
こんな石ころの中にでさえ群れをなして生えています。 きゃしゃな見かけによらずしたたかなようです。
でも辺りをこんなふうに柔らかい色で染めてしまうものですから、ついつい花が終わるまで待っていようなんて気になってしまいます。 それこそこの花の思うつぼで、さっさと枯れて種を落として、来年はまたさらに増えていくのですけれど。