仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

すべての職業に当てはまる修業初期の上達論

2016年02月22日 | 修養
 ある寿司屋さんの言葉

 やっぱり、修業の過程で量をこなすと言うことは大事ですね。
 
 板前は、お客様と接する中でいろんな失敗も繰り返しながら鍛えられていくんですが、それはお客様から千本ノックを受けているようなものです。
 
 そこで逃げ出さずに、質を保ちながらひたすら数をこなしていく中で、初めて見えてくるものがあるんですね。

 量を積み重ねることで、いずれそれは「質」に転換します。「量より質」と言いますが、最初から質のいいものなんかできません。量をこなしていくうちに、目標や方向性が見えてくる。そこに向かってさらに研鑽を積んでいくことが、成長すると言うことだと思います。


 「銀座久兵衛」二代目店主の今田洋輔氏の言葉である。

 若き日の修業の日々を語った時の言葉である。

 寿司屋の修業について語られているが、すべての職種に当てはまる言葉ではないか。 

 量をこなすことで、質が高まるのは、事実である。

 教員の世界では、黒帯6条件という指導力向上のための物差しがあった。向山氏が提唱した次の条件である。

 1 すぐれた技術・方法を100学べ

 2 すぐれた授業の追試を100せよ

 3 研究授業を100回せよ

 4 研究会に100回参加せよ(ただし、文書で提案)

 5 法則化論文を100本書け

 6 身銭を切って学べ(研究会、本題などトータルで100万円使う)

 教員のプロに本気でなりたければ、ほとんどすぐにクリアーしてしまう条件である。

 自分にとっては、「3 研究授業を100回せよ」だけは、難しかった。10年近くかかってやっとクリアーできた。


 「若いうちは、質を高めたかったら量をこなす」

 これは、どの職種でも当てはまる上達論だと考えている。
コメント
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