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算数的表現力を育てる授業

2012年09月10日 | 本と雑誌

子どもの思考過程が見えてくる 算数的表現力を育てる授業 子どもの思考過程が見えてくる 算数的表現力を育てる授業
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2001-08

 初版が平成13年8月8日の本である。平成24年6月で第15刷!

 

 ロングセラーである。

 

 田中氏の育てたい子どもは「自ら算数の世界を広げていく子ども」である。

 

 本を読むと、そういう子に育てるための仕掛けがいろいろ書いてある。

 

 特に、この「表現力」を育てることで、学び合いが活性化し、自分たちで算数の法則を見つけ出す子どもになっていく。

 

 形式的な指導ではなく、子どもに必要感や面白さを感じさせる手だてをとっている。

 

 だから、「話をしている人の方を見て聞きましょう。」

等という形式的な指導はしない。

 聴きたくなるような仕掛けをとる。

 

 

 

 また、子ども達の表現力については、「語り初めの言葉」に着目して分類している。

 

 次のような分類である。p.33

 

 「例えば・・・」  自分なりの分かり方におきかえて話す子ども

 「だって、でも」  友達の考えに関わろうとする子ども

 

 「まず、それから」  考えている筋道を整理しようとする子ども

 

 「だったら」  活動の先を考えようとする子ども

 

 「もしも」  発展を考えたり、物事を整理したり、一般化を図ろうとする子どもが使う魔法の言葉

 

 このような言葉を子どもが使い出したら、教師はその意図を酌み取ってほめてあげるとよい。

 

 子どもは、さらに表現する意欲が高まるだろうと感じた。

 

 

 最近「活用する力」を高める授業づくりの研究が盛んである。

 

 田中氏のこの本は、必読書の1つだと考えている。

 

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