「理不尽な要求をしてくる保護者にどう対応したらよいか」という質問をされた。いわゆるモンスターペアレントと言われる方への対応の仕方である。
どんな要求かはそれぞれ違うので、どのケースにも当てはまる対応はない。ただ、原則は示すことができる。
自分の場合、もしそういう人に出会ったらどうするか。
「北風」と「太陽」の2つの視点で対応したいと考えている。
~太陽編~
1 児童生徒を伸ばす。
これができたら、かなりの苦情は減ると思われる。親の期待以上に子どもが伸びたら、苦情は激減すると考える。
さらに、児童生徒と教師との信頼関係があれば、苦情はさらに少なくなる。
2 保護者のニーズをつかむ。
苦情があるというのは、願いがあると言うことである。どんな願いがあるのかをよく聴き、掴み、できる願い、特に子どもにとって有用な願いに関しては応えるようにする。
~北風編~
法規や常識に照らして、理不尽であると思われる要求には決してこたえない。毅然とした態度が必要である。一般社会において通用しない要求は、学校でも通用しないということを理解していただく必要がある。
また、PTAや司法(警察)とも連携し、情報交換や相談をしながら、職員全体で対応し、モンスターペアレンツと関わっている当事者を孤立させないようにして、全職員で対応できるようにしたい。
学校に関わる人たちの共通の願いは「子どものより良き成長」のはずである。その共通の願いに沿って対応すれば、間違いはない(少ない)と思われる。