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学ぶ意欲とスキルを育てる―いま求められる学力向上策 「学力低下論争」「学ぶ意欲の心理学」「教えて考えさせる授業」等々、市川伸一氏の本を結構読んできた。この方は、「バランスの人」だと思う。極端なことを言わず、現実的で実践可能なことを主張していることが多い。 この本もそうである。学力向上策として実現可能な主張がなされている。習得、活用、探求のバランスのとれた学習を主張している。また、習得型の授業スタイルとして、「教えて考えさせる授業」が説明されている。 そして、家庭学習や授業外学習支援の充実(保健室の学習番としての学習相談室の設置等)など、広い視野に立って具体的で実践可能な学力向上策を提唱している。 大学の先生でありながら、いろいろな場所で自ら授業をしているからこそ、このような現実的な提案ができるのだろうと思う。 この方の本は、面白い。役に立つ。 |