仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

静かに教室移動をさせる方法

2020年05月21日 | 学級経営
 おとといのブログに、

 学校現場での荒れの予兆の1つとして書いたのが、

○ 教室移動の時に静かにできない学級

である。

 なぜ静かに移動させるかというと、「周りに迷惑をかけないように行動しよう」とする意識を持たせるためである。

 集団でしゃべりながら移動していると、かなりうるさい。

  通路の途中にある他の学級の迷惑になる。

 この行動ができない児童は、自分の心と体のコントロールができない児童であるといえる。

 静かに並んで移動するという行動すらできないようでは、学級に規律があるとは言えない。

 学級崩壊が始まるのもこのような規律の乱れから始まる。

 体育授業の際、体育館に移動する前に、教室前の廊下に整列させる。

「これから体育館に移動します。静かに歩きます。しゃべると、他の学級の人たちの迷惑になるからです。静かに移動できますね。」

と言ってから、移動を開始する。

 とはいえ、最初からできない児童もいる。うっかり喋ったりふざけたりする児童もいる。

 そう言うときは、静かに次のように言えばよい。

「話し声が聞こえました。教室からやり直します。」

 できるようになるまで、繰り返せばよい。妥協は禁物である。

 体育館まで静かに移動できたら、ほめる。

 「さすが○年○組のみなさんです。静かに移動できましたね。自分の心と体をコントロールできるみなさんです。」
 などのように。
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凡事徹底「一日一話」を読んでいる

2020年05月19日 | 学級経営
 凡事徹底「一日一話」を読んでいる。

 1月1日から12月31日まで、1日に1話ずつの話が紹介されている。

 1つ1つが短い話なので、読みやすい。

 しかし、内容は重要なことばかりである。

 例えば、4月16日の話

 「荒れた校風」

 校風に関していえば、昨日まで健全で、今日になって突然荒れた校風になったというような学校はありません。
 荒れる前に、そうなる予兆が必ずあったはずです。
 たとえば、シャツがズボンからはみ出している生徒や、靴のかかとを踏みつけて歩いている生徒の存在。
本来、その時点でしかるべき指導をしておけば、荒れた校風にはなりません。


 学校現場にいる者としては、まさにその通りといいたい。

 特に、荒れの予兆として感じるのが、

 教室の隅にゴミがたまったままになっている学級

 教室移動の時に静かにできない学級

 挨拶を返さない子が見られる学級(いい加減な挨拶も含む)

 靴箱やトイレのスリッパなどの履き物が揃っていない学級

 教師や友達が発表している時に、おしゃべりをしている子が居る学級

 
こういう予兆が見られた時は、すぐに指導する。

 そうすれば、落ち着いた学級になっていく。
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4月初めの学級通信で書いていた文章(記名指導編)

2020年04月16日 | 学級経営
 新年度になって、学級通信に「持ち物には名前を書かせてください。」

 と書く人がいる。

 自分も記名は大事だと考えているが、少し文章を付け加えている。

 次のように書く。




 学校では、自分の持ち物には、名前を書かせています。

 学校で持ち物をなくしたり、落としたりしたとします。名前が書いてあるモノについては、殆ど持ち主のところに帰ってきます。

 私自身、うっかりしているので、ボールペンをどこかに置き忘れることがあります。

 でも、名前を書いているので、必ず戻ってきます。

 今使っているボールペンは、5年以上使っています。(中身のリフィルは交換して使っていますけど)

 無くなるということが、殆どありません。



しかし、もし名前を書いていないとどうなるか?

 殆どの場合、持ち主には戻ってきません。多くは「落とし物入れ」の箱に行くことになるのでしょうが、その箱を見る人もあまりいないようです。

 結局、名前を書いていない持ち物については、落としたりした場合は、再度購入しなければならないと言うことになります。

 お金がもったいないです。


今、持ち物には名前を書かせていますが、今後、新しく学習用品を買った場合、ぜひ記名をするようにさせてください。

 一度名前を書いておけば、「無くしてしまったので、再度購入しなければならない」という事態には、なりにくいと思います。
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4月初めの学級通信で書いていた文章(学習の七つ道具編)

2020年04月14日 | 学級経営
 学習をスムーズに進めるためには、モノを準備する必要がある。

 そのための七つ道具を準備することを、毎年すすめていた。

 以下は、6年生担任をしていたときに書いた学級通信の文章である。



 学習の七つ道具

子ども達が学習活動をする上で、「これがあると便利!」という道具があります。

 私は、小学5年生の時に担任の先生に言われて準備しましたが、中学校になっても高校になっても使っていました。
 次の7つです。


のり(スティックタイプが使いやすいです。)

はさみ

定規セット(定規、三角定規2組、分度器)

セロハンテープ

ホッチキス

コンパス

(+以上の6点を入れるための小さい布袋)

色鉛筆 ・・・机の中に保管します


 学習の7つ道具が揃っていると、学習がとてもスムーズに進みます。

 これから先、中学生になっても高校生になっても使えます。

 便利です。

 先週、子ども達には、「便利だからそろえるといいですよ」と話したところ、既に持って来ている子も、学級の3分の1位いました。

小さい布袋などに入れて持たせて下さい。(100円均一のお店でも売っていました。)

 布袋は、机の横に掛けさせて、学習ですぐに使えるようにします。

 修学旅行などで出費がかさむのは重々承知しております。

 ただ、こういうときこそ「米百俵」の精神でお願いいたします。

 知的な能力の伸びも著しいこの6年生の時に投資するのは、とても有意義であると思います。
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4月初めの学級通信で書いていた文章(筆箱の中身編)

2020年04月13日 | 学級経営
 学級開きである4月の初めには、毎年学級通信に次のような文を載せていた。

 子供達にも指導していた。


 勉強ができるようになる子は、学習用具もきちんと揃っています。

 そういう子にするためにも、学習用具をそろえるよう指導しています。

 本日は筆入れの中身についてです。

 筆入れの中身

「鉛筆5本以上(必ずといでおく。Bか2Bの濃さが柔らかく書きやすいです。)」

「赤えんぴつ(または赤ペン)」

「青えんぴつ(または青ペン)」

「定規(できれば10㎝くらいの短い定規。筆算の線を引くときに使います)」

「消しゴム」 

「名前ペン(油性の細いペン)」

 以上です。



 普段からされているかもしれませんが、一度、子どもさんの筆入れを見ていただけないでしょうか。

 上記の筆記用具が揃っていない場合は、この週末にそろえて下さい。

 (ない場合は、学級担任の私が貸しています。ただ、借りにくる時間、返す時間がもったいないです。)

今後購入される場合は、いずれもイラストやキャラクターの付いていないモノを購入することをお勧めします。子ども達にもそう伝えています。
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忘れ物をした子どもには、なんと言わせるか

2020年04月11日 | 学級経営
 学級作り真っ最中のこの時期、実に多くの決まりやマナーを指導している最中であろう。

 初日から早速忘れ物をする子がいる。

(自分も子どもの頃はそうだった気がする)

何も指導しなければ、次のように言って終わりである。

 「先生、○○を忘れました。」

 忘れ物をしたという「報告」で終わりである。

「優しい」先生は、「そうなの?じゃあ、となりの人にに借りなさい。」などと言ったりする。

 これでは、自立には繋がらない。

では、どうするか?

 自分は、次のように言っていた。

 忘れ物をした児童がいたら、全員に次のように言う。


「これから先、忘れ物をすることもあるでしょう。先生も子どもの頃にしていました。」

「なるべくしない方がよいのですが、忘れ物をしたら、3つのことを先生に言いに来なさい。」

 まずは、「すみません、○○を忘れました。」という「報告」と「謝罪」です。

 忘れ物をすることによって、先生や友達に手助けをしてもらうことになります。「すみません」という謝罪の言葉も添えなさい。

 もう一つ、忘れたことによって、どう行動するかも考えてから言いなさい。

 例えば、「この時間は○○さんに貸してもらいます。」「先生、貸してください。」等です。

 どうしても分からないときは、「どうすればよいか分かりません、教えてください。」と言います。

 「報告」と「謝罪」と「その後の行動」の3点セットを言うことで、自分で考える力もつきます。

 


 ちなみに、この3点セットは、子どもがガラスを割ってしまった等の、他の失敗をしたときも使える。


 そうそう、自分は、子どもが忘れ物をしたときに備えて、赤鉛筆や三角定規、コンパスなどの予備をいくつも準備していた。休み時間の内に3点セットを言いに来させ、貸し出すのである。

 終わった後は、「有り難うございました」と返しに来させる。
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学級担任として、4月の初日前にやっていたこと

2020年03月23日 | 学級経営
 学級担任として、4月の初日前にやっていたことは、

 1つめは、「名前を覚える」である。

 何回も名前を声に出す。

 春休み中は、いろんな方法を使って、何回も声に出し、耳に入れて覚えていた。

 可能ならば、昨年度の顔写真ともリンクさせながら覚える。

 兄弟姉妹がいれば、担任したことがあって、知っていれば、覚えるのは更に速くなる。

 こういう準備をすれば、学級開きの初日には、3分の1くらいの子は、覚えてしまう。

名前を呼んでもらうと、子供と担任との心理的な距離は縮まる。


2つめは、「学級のルールをノートに書く」である。

 朝学校に来たら、誰が何をするのか、どんな係や当番を決めるのか、すべてノートに書いて決めておく。

 ルールが分からなければ、周りの人に聞きながら決めればよい。1度作っておけば、次の年には、改訂版を作っていけばよいので、ぐんと楽になる。

 また、4月に入ってから、子供達と作ったルールができるかもしれない。そのルールもノートに書き足しておく。


 3つめは、「1週間のプランをノートに書く」である。

 出会った初日から1週間のプランを書いておく。特に初日から3日間はノート2~3ページになるくらいに書いてもよい。

 自分の動きや何を伝えるかも書く。子供に何をさせるかも書く。

 書いていると、迷いが少なくなる。


 4つめは、「授業プランの準備」である。

 主な発問と指示、そして板書計画だけでもよい。

これもノートに書いて準備する。

 先行実践を参考にしながら作ればよい。

 先行実践の情報は、本だけではなく、インターネットでも手に入れられる。

こうして作ったノートは、次の年から改訂版ができる。

 毎年レベルアップしながら学級経営ができるようになる。
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卒業生へのメッセージ

2020年03月12日 | 学級経営

 もうすぐ卒業式

 6年生の担任から、『卒業生へのメッセージを書いてもらえないでしょうか」という依頼があった。

 全職員が書く。

 もちろん私も書く。どんなメッセージにするかだいぶ悩んだが、次のメッセージを書くことにした。


ご卒業
 おめでとうございます

人生の喜びは、三つあります。
「してもらう喜び」
「できるようになる喜び」
「してあげる喜び」

 この六年間で、「してもらったこと」「できるようになったこと」がたくさんあるのではないでしょうか。
 これから先、もっともっと「できるようになる喜び」を味わって、「してあげる喜び」をたくさん味わえる人になりましょうね。
(私もがんばります)



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机・椅子を並べる子にする手立て

2017年11月15日 | 学級経営
 若手の先生から、こんな相談があった。

 「うちのクラスで、片付けが苦手な子がいます。帰る前に机と椅子を並べさせたいのですが、なかなか並べません。

 並べないまま帰る子も何人かいます。並べるようになるには、どうすればいいんでしょうか。」


 次のように答えた。

 「まず1つめ、先生は、『机と椅子を並べなさい。』と言っているのでしょうか?」

 「もし言っているのだったら、必ず並べさせて、並べているかどうかを全員文確認してから帰すようにしてください。」

 「言っているにもかかわらず、並べないまま許していれば、いずれ先生の言うことは聞かなくなります。」
 


 「2つめ、先生は『並べなさい』と言っていない場合、そんなことを言わなくても並べる子にしたい場合は、とっておきの方法があります。」

 「それは・・・。」

 「先生が、並べて帰ることです。次の朝来たときに、並んでいる気持ちよさを味わわせることです。」

 「綺麗に並んでいる気持ちよさを味わうようになった子は、並んでいない状態は落ち着かなくなります。」



 「先生も変わります。子供の机椅子を並べている間に、手立てが浮かんできます。『明日はこの方法で子供達に働きかければ、自然と机椅子を並べるようになるかな?』という手立てが浮かんできます。」

 「子供に『机椅子を並べなさい』と言っているだけの教師では変わりません。」
 
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校長先生の力を借りて、子供の力を高める

2017年11月13日 | 学級経営
学級担任をしている頃、校長先生は、子供を褒めてもらう先生だった。

 「靴箱の靴が綺麗に揃っています。校長先生、見に来てください。」

 校長先生は、見に来て、子供達を褒める。

 

 「みんな跳び箱を跳べるようになりました。校長先生、見に来てください。」

 校長先生は、見に来て、子供達を褒める。


 「今度の音読大会は、校長先生にも審査員としてきて頂きます。自分の最高の音読を聞かせましょう。」

 子供達のやる気スイッチがONになる。



 校長先生に褒めてもらうというのは、子供達にとって、特別である。

 ますますその後のモチベーションが高まる。


 今まで勤務してきた学校の校長先生は、殆どはその「褒め役」を喜んでしてくださった。
 


 「子供を校長先生に褒めてもらう」

 その後のモチベーションを高めるにもいい手立てである。
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ほんのちょっとした手立て

2017年05月17日 | 学級経営
 保護者からお悩み相談された。

 「うちの子は、学級通信をちゃんと見せてくれないんですよ。」

 「見ていない学級通信があるような気がして不安です。」

 それに対して、自分は次のように言った。

 「学級通信には、通し番号は書いてないんですね。」


  保護者によると、

 「はい、日付はあるけど、何号かは分かりません。」

 とのことである。

 

 幸い、担任は自分の知っている若い先生だったので、「通し番号を入れた方がいいよ。」とアドバイスをした。

 また、「学級通信をファイルに綴じさせているんでしょ?綴じたかどうか見届けるといいよ。」

 とも言った。

 

 「学級通信には、通し番号を書く。」


 「フィルに綴じたかどうかを見届ける。」

 これらは、ちょっとしたことだけれども、保護者と連携するためには、大切な手立てだと考えている。



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家庭学習のさせ方

2017年03月03日 | 学級経営
 昨日の「宿題無しが何故ご褒美になるのか」の続きである。

 自分は、次のように伝えていた。

1 意義を伝える。

 家庭でも学習をする習慣が付いた人は、必ず得をします。

 おうちに帰ってからもちょっと勉強をする習慣を身につけてほしいのです。

 勉強をする習慣が身についた人は、どんどん賢くなっていきます。

 これは、中学、高校になっても大事ですが、大人になっても大事です。

 おうちに帰ってからもちょっと勉強をする習慣が身についた人は、一生賢くなり続ける人になっていきます。

 ぜひ、勉強するのが当たり前という習慣を身につけましょう。

 (習慣が身についたことで、幸せになっている人のエピソードを時々伝える。)

 (佐藤一斎の「少にして学べば~」を紹介することもある。)



2 いつするかを伝える

 帰ったら、なるべく早く机に向かいましょう。

 月曜日から土曜日までは、勉強を続けますが、日曜日は休んでも構いません。(もちろん、勉強してもかまいません。)

 ただ、風邪をひいたり、熱が出たりした時は、勉強をしてはいけません。早く治すことが大事です。

 勉強ができなかった分は、日曜日に取り戻せばいいです。 

 

 宿題を出したり、家庭学習をさせたりするのは、習慣を身につけてほしいからです。だから、基本的には日曜日以外は学習してもらいます。

 



 このように言っていた。

 固いかなあ?



 ただ、少なくとも勉強に対してマイナスの感情は持ってもらいたくはないと考えている。

 家庭学習の習慣が身についた子は、必ず学力も高まっていた。

 継続する大切さを実感してくれたと考えている。

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「宿題無し」が何故ご褒美なのか

2017年03月02日 | 学級経営
 時々、子供達からこんな言葉を聞くことがある。

 「今日は長縄跳びで、クラスの新記録が出たから、宿題は無しになりました。」

 「持久走を頑張ったから、宿題は無しになりました。」

 聞くと、頑張ったご褒美として、宿題が無しになったとのことである。

 では、宿題は苦役なのか?

 


 喜んでやるものではないかもしれない。ただ、ご褒美として宿題無しにするのは賛成できない。

 宿題を何故出すのか?

 それは、家庭学習の習慣を身につけてほしいからだろう。
 
 それならば、宿題無しにすると、その習慣は崩れる。



 ご褒美として宿題無しにすると、子供の意識はどうなるか?

 ご褒美で宿題無し

    ↓

 宿題というのは、先生も嫌なものと考えているんだな。

    ↓

 勉強するというのは、先生も面倒くさいものと考えているんだな。



 このように、学習に対してマイナスの感情を持ってしまう。

 
 自分は、ご褒美として宿題無しにすることはなかった。マイナスの感情を持ってほしくなかったからである。

 では、自分はどのようにして家庭学習をさせていたか。

 長くなったので、続きは明日のブログに続く・・・。

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「おもしろかった」と言われ、子供達も満足する発表をさせるコツ

2016年12月13日 | 学級経営
時々、学習の成果を発表する場に参加することがある。自分は、このような発表会の指導をする時には、次の6つの視点を子供達に示し、めあてを持たせていた。
この6つの視点をクリアーすれば、見る方も見せる方も満足感が高い。

題して、「こんな発表会にしてはいけない」である。

こんな発表会にしてはいけない
 こんな発表をしていると、見ている人に伝わりません。気を付ければ、よい発表になりますよ。

1 声が聞こえない。
 何を言っているかが、よく分からない、声に張りがない発表をする人がいます。まるで独り言を言っているようです。下を向いたり、模造紙を見たりしている場合も同じです。つまり、聞き手を向かずに声を出しているのです。
 「聞かせる」「声を届ける」という意識が感じられない発表では感動しません。

2 しゃべりのスピードが速すぎる。
 日常会話と同じスピードになっている人がいます。大きな会場では、1.5倍くらいの時間をかけて、ゆっくり言わないと何を言っているのかが分かりません。
 「間(ま)」を考えていないとも言えます。
 間がないから、言葉と言葉が重なって聞こえます。「区切って話す」ようにします。
 「、(読点)」や「。(句点)」のところで間をとるだけでも、かなり分かりやす
くなります。

3 見せたいものが見えない。
 「模造紙や紙に書いて見せる」というアイデアは素晴らしいです。発表内容が分かりやすくなります。しかし、肝心の見せたいものが見えない時があります。字や絵が小さすぎるのです。視覚的に訴えるのなら、会場の全員に見えることが条件です。

4 声に抑揚がない。
 感情がこもっていない発表があります。だからメリハリのない発表になり、内容や感情が伝わりません。せめて大事なところだけでも大きな声にしましょう。

5 何を発表しているのかが分からない。
 何かを主張するような発表をする場合は、何を伝えたいのかをズバリ一言で言えるようにしておきましょう。何を伝えたいのかという中心がはっきりしていると、伝えやすいです。観客も分かりやすいです。

6 ユーモアがない。
 笑えない発表というのは、見ていて疲れる。せめて、笑わせないまでも、時々は、「おっ」と驚(おどろ)かせたり、「なるほど」と納得させるような発表になるようにしましょう。



 先日、小学1年生の発表を見る機会があった。びっくりしたのは、上記の6つのポイントがすべてクリアーされていたことである。特に、6つめの「ユーモア」は、レベルが高かった。見ている他学年の子供達も1年生が次々に出してくるユーモアのある発表を楽しんでいた。
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保護者の信頼を得る通知表の所見の書き方

2016年07月12日 | 学級経営
通知票を書く時期である。自分は、通知表の所見を書く際、次のような点に留意して書いていた。

1 所見は「誰が読むか」を考えて書く。
 本人はもちろん、親、祖父母が読む。場合によっては本人の未来の配偶者や子どもが読むかもしれない。そのつもりで書いていた。


2 ほめる。
 原則として短所は書かない。短所を書くなら、長所の裏返しとして書く。


3 よさを具体的に書く
  具体的に書くというのは、所見をもし学級で読んだら、誰の所見かが子供達にもだいたい分かるような所見である。


4 具体と抽象を書く。
 具体的に書かないと分からないが、具体的なだけでは分からない。
例えば、「宅習のページ数は、いつも友達の2倍から3倍くらいでした。」や「水泳では、泳げる距離が10mから50mに伸びました。」等という具体例を出すだけでもよいのだが、ずばりそれをまとめるような言葉があると分かりやすい。
 例えば、「宅習や水泳に限らず、努力を継続しており、努力することが当たり前になっているところが素晴らしいです。」というように。(あんまり分かりやすい例えではないかなあ・・・。)


5 保護者の考えも反映させて書く。
  例えば家庭訪問や個人面談などで、保護者が心配していることを相談された場合、その点に関する変容、よくなった点を書く。


6 短所を書く際の留意点(短所を書く場合)

・ 担任の責任として書く。保護者や児童に責任を転嫁するような書き方をしない。

・ 改善の方向性を書く。今後、学校でどのように指導するのかという手立てを書く。

・ 家庭で協力をしてほしい場合、どのように協力してほしいかを、具体的に書く。(難しくない協力)

 ・ 1学期に短所を書いた場合、2学期の所見では、どのように変容したかを書く。
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