ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

生産性をあげるとは

2021-06-26 17:15:28 | 社会・経済
D.アトキンソン氏の続きです。

生産性の向上は、簡単にできるもの
でしょうか?

ここで
生産性=アウトプット÷インプット
 インプットは労働・設備・原材料
 アウトプットは生産物の生産量
として話を進めます。

基本的に、企業数などをいじらずに
向上させる方法は2つです。

1:アウトプトを大きくする。
  a:売れる数を簡単には増やせない
    場合、製品の値上げです。
    当然競合他社がある場合、売れ
    残るどころか、全く売れない危
    険性もあります。
  b:売る数を増やします。この場合、
    インプットの労働と原材料が売
    る数に比例して増えるだけなの
    で、生産性は少しあがります。
    1日に作る分が売り切れていな
    い場合は、暇な時間が減ります
    から万々歳。

2:インプットを小さくする。
  設備を替えることは、インプットを
  大きくするのに、同じなので替えま
  せん。残るは2つです。
  一時の劣化をガマンするなら、設備を
  もっと良いモノに更新してしまうのが
  後々は、良いのですが。
 a:労働を減らす。労賃を下げるか、
   同じ給料のママ労働時間を増やす。
   あるいは、もっと忙しく働かせる。
   ダークカンパニ化です。
 b:追加:日本では、あまりしないはず
   のことだったので忘れていました。
   働きの悪い人を解雇・退職させて良
   さそうな人を雇い入れる。これを行
   うような会社は、将来に禍根を残し
   ます。地方であるほど命取りになる
   可能性が高くなります。
 c:原材料の値段を値切るか、安い仕入れ
  先に替える。サンドイッチの中身を
  減らすというような姑息な手段はとら
  ないものとします。
  これまでの取引相手の生産性を落とし
  ます。今後の付き合いを考えると採り
  たくない手段です。

正解は、売る数を増やすしかないようです。
地方の小企業には、売る数を増やす=売り
上げを増やすのは、かなりきつい条件です。

氏は、これで最低賃金を上げよと言ってい
ますからインプットを上げろというのは、
地方の小企業は潰せと言っているに等しい
のです。
氏は都市部の企業数の多さとその労働者を
%を使って説明しています。都市部の%の
多さを以って、少数は無視しろと言ってい
るのです。

さて、
企業数をいじれることにすると、実に
簡単なマジックのような手法があります。
生産性の低い企業を潰すのです。生産性の
低い企業を潰せば、生産性の高い企業だけ
が残ります。これだけで、他に何もしなく
ても日本の生産性が上がったぞ、どうだ!
と威張れるのです。

生産性の低い企業を最も簡単に潰す方法。
それが最低賃金を上げることなのです。
後は何もしなくても企業は潰れていくの
です。
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