ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

中国の半導体製造工場について

2020-06-03 19:35:28 | 社会・経済
コロナ関連の記事を読んでいて、中国での半導体
製造が進んでいないと思い込んでいる方がいる
ようです。

実際には、20年以上前に、NECが上海に、
自動化された協力工場を作りました。

その後、退職したので、以後の推移は不明ですが
最近の東京エレクトロンの売り上げ報告を見た
だけでも、中国が半端じゃない投資を行っている
ことがわかります。

東京エレクトロンの売り上げは、当期で
1兆1272億86百万円。

内訳は、FPD(フラットパネルディスプレイ)製造
装置が5.9%(コーター、デベロッパー、エッチャー、
アッシャーという製造ラインのごくごく一部)。

そして半導体製造装置が94.1%です。
(全工程をカバーするラインアップはして
 いません)

で、地域別では、
台湾23.2%、中国22.1%、北米18.3%
日本14.4%、韓国13.7%、欧州5.2%、
その他3.1% だそうです。

自動化ラインは、20年前でも完璧でした。
メンテナンス要員さへしっかりしていれば
良く、職人不要で製品が作れるレベルに
ありました。
(30年前でも、お姉さん達が装置を
 担当することで作れていましたが、
 シリコンウェーハーが大きくなって重く
 なり細腕の女性では持ち上げるのも
 危険となり、自動化へと進みました。)

新しい製品を作るのには、回路設計の技術
者は必要です。
(なので、コピーを作るだけなら、この技術者も
 不要なのです。人件費や不動産、電気の安い
 国に負ける訳です。)
コメント
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