ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

アルスラーン戦記 田中芳樹著

2015-08-03 19:43:24 | アニメ・コミック・ゲーム
現在、旧作である小説を原作をコミックとアニメにした作品が進行中です。

小説は、ブログ開始時より、かなり前に読んだので、おかしなとこはあるものの放置してました。
なお、先に再開された続編については、記事を上げてあります。

この戦記ものですが、新進の作者が書いたとするなら、多分、速攻で書き直させられると思います。

(戦術については、「覇者の戦術」中里融司著 新紀元社が参考になります。惜しいのは戦闘部隊だけってとこです。)


1:妖術とか魔法の気配は1巻からあり、戦記とみなすにはファンタジーすぎる雰囲気があること。
  特に、打ち合っている相手が振り回している剣ごと体を切るというのは、
   魔法でも理由にしないと剣が切れないし、
   切り取られた剣の先の方が慣性の法則を無視して、自分には害を与えない方に飛ぶというのは、
 ファンタジーによくあるご都合主義です。
 (慣性の法則通りなら切れた先端側は、振り回された軌道のまま、そのまま飛んでくるから、かえって、とんでもなく危険ですw
  格好はよくならないけど、打ち合わせるだけというのが安全なのです。)

2:戦争が騎馬兵のみで行われるという無茶
   (歴史では騎馬兵だけでというのは戦闘集団がごく小さい間だけだったようです。町の規模以上だと騎馬を相手にする歩兵などが出てきます)
   (ヨーロッパの近世の騎士をベースとした場合、騎士には小者がつきもの。小者は歩兵に相当します。
    歩兵の槍持ち数人を相手にしたら騎士だけでは多分死ぬ。最初に馬がやられて落馬したら武装が重いせいで、そこから動けなくなって殺される)
   (日本の武士は参考にしていないだろうけど、中間が歩兵相当で主人の騎馬の周囲の護衛にあたる。)
   

  騎馬は離れて戦うのが基本だったはず。
   (剣で戦うというのは無茶もいいとこ。剣の届かない距離からヤリで馬が先にやられてしまう。片手にだけ持った剣とか両手剣というのはさらにアホ仕様。
    馬上で近接武器を振り回す場合、自馬を切らないとか自分の足などを切らないように、そしてどれだけ遠くを攻撃できるかが問題w
    こんな、剣しか武器がない騎乗兵を相手する場合、馬から降りて馬を攻撃すればよい。この際ヤリでも剣でもよい。もっとも相手も馬を降りると危険ではあるw)

  騎馬を倒す武器は、第一に弓矢、次にヤリだろう。

  武器が弓とか剣とか槍で多くの場合に1種類のみ。
   (歴史的には弓矢や槍、投槍が基本の武器で、最後の手段用とか余裕があった時に刀剣、ナイフを持ったようだ)

  丘陵地帯とかガケ地帯で騎乗のまま戦闘を行うのも無茶なこと。
    (有名な鵯越だって、通過しただけで、そこで戦闘したわけじゃない。)

3:弓矢に対する防具がまったくないのってどういうことかな?
  主要人物は神仕様で生き残るからってとこかな?

この戦記は、戦術や戦略は目をつぶって読んで・見て、結果の勝敗だけ見てというとこでしょうか。
(勝敗だけが意味もつ戦記・・・)



コメント
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