ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

「誤解」の日本史 井沢元彦著 PHP文庫

2013-07-11 06:38:08 | 本と雑誌
「常識」の日本史の改題、加筆・修正版だそうです。

「常識」を働かせて歴史を読めばこう理解するのが良さそうというもので、おもしろいです。

一々納得できます。

もっとも誤解されていたらしい織田信長の見直しも、あちこちですすんできているようですから、信長の今後の扱いも楽しみです。

山本勘助の件:
本書では山本菅助が実在した証拠から、甲陽軍鑑を全否定するのは間違いとしています。
軍師山本勘助が実在したかどうかは議論していませんが、いたようだという肯定的な立場を取っているようです。

別の見方をすると、失敗を恥じる軍師かそれに準ずる立場の者がいて、一生の恥の痕跡を消すために、合戦で死亡した山本に身代わりになってもらおうと書いたか、誰かに吹聴するかして、それが残ったとも取れる。だから、失敗をまったくかばっていないのは当たり前。

このあたりは、いつかわかるといいな。



コメント
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