ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

いばらの秘剣1 竜の玉座 タッド・ウィリアムズ著 ハヤカワ文庫FT

2012-06-03 16:45:49 | ファンタジー
剣と魔法?のファンタジーです。中世あたりまでの剣のみの時代を借り、暦法などや四季も北ヨーロッパあたりのものを借用しているようです。なので、セプテンバーのモジリ名の月が9月で、以下デセンバーまでが現世と同じにようにずれています。

1巻を3分冊しても一冊474ページという分厚さです。

話の進行は、やたらとのんびりです。死体が見つかって、スワ事件だというのが、P240・・・・。やっと話が動き出すのがP332です。我慢して読むしかないようです。ところで、登場人物のそれぞれの必要になった時点での観点や関与を中心に話が進むため、全体の図は、それぞれの話を統合しても、なかなか見えてきません。
書き込みの濃さでみると、サイモンが主人公の扱いのようです。二人の王子なんかは、あっさりすぎて、どう育ったのかとか、不和の実際のところなんかは不明のままです。

さて、変なとこを

城から見た景色の描写が何度もあります。ちゃんと市街地図用意して書いているんでしょうか・・・小説中のマップは、範囲ひろくてさっぱりです。作る気も起きませんけど。

P87:11月か10月末あたりで、ヒナがいる鳥の巣をとっちゃいます。秋も末だと言うのに、ありえない設定じゃないかという疑問は置いとくとして、このヒナをモーゲンのとこに預けるのはいいとして、その後、小説からパッタリ消えます。

P212:鳥のはばたき音のあと、はばたく幻っぽいのが巻物に変わります。まあ、これが魔法なんでしょう。一方で、モーゲンが死ぬ直前では、本物らしい銀スズメ6羽に文書をしばりつけて飛ばしています。

P241:死体の描写で、何週間もここに横たわったままといいながら、ハエが何匹か飛び回るだけ・・・・・時期は11月だからまだ、ハエはいていいか、ってことはウジムシだらけなのでは・・・・イメージしたくないけど。

P270-271:はしごに登って、扉枠の上に文字を描く・・・せかせかとはしごを降り・・・振り返り、出来ばえを確認:普通、ハシゴ上って描いて、向きを変えないまま降りるのが安全です。つまり、振り返る必要が無いはずなのです。

P328:猫をふところに収めて動き回り始めます。P332:ジョシュア王子を見つけます。モーゲンに知らせに走るのですが、そのあたりから、ふところの猫のことは忘れてしまったようです。

P420に、拡大率2倍程度の村ななどの地名が入った地図がでてきます。道路は描いてありませんから、相変わらず位置の確認用ってとこでしょう。なお、巻頭の地図では荒すぎて、小説中の会話について行くのが辛いです。会話に出てくる地名のかなりが、地図に出ていませんから。





コメント
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