風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

道場の生活Ⅱ

2010年06月08日 | 雑感
で、道場に泊まっていますから、酒断ちです。
酔っ払った勢いで寝る毎日ですから、初日の夜は頭が冴えてほとんど眠れませんでした。
道場の酔っ払い仲間に聞いてみましたら、やはり2時間くらいうとうとしただけだったようです。
二日目からは疲れと睡眠不足でさすがにぐっすり眠れるようになります。

朝、いったん自宅に帰って一、二時間寝るわけですが、起きてみると前日が2日前のような気がします。
仕事を終え、夕方から坐禅を組み、寝て、早朝に起きて坐禅を組み、自宅に帰って仮眠を取って仕事場に行く繰り返しなわけですが、
一日がとても長く感じます。
ぼくは仮眠を取れるからいいですが、ほとんどの人が日中は仕事や作務で目いっぱい働いています。
さぞかし長い一日だと思います。

ところで、昨日のブログで道場で「虫の音を聞きながら」、なんぞと書きましたが、今の時期、虫の音は一切聞こえていませんでした。
その代わり、梢を渡る風の音や、雨だれの音や、朝には鶯などの小鳥たちの鳴き声が聴こえます。

難題で有名な公案に当っているのですが、思いのほかスパリスパリと透過していくので、自分でも少々驚いています。
決して油断することなく、その公案の奥へ奥へと突き進んでいきたいと思っています。
奥に入れば入るほど、広大で豊かな世界が広がっています。
その世界のあまりの広大さ深遠さに、自我なんていうものを大事に抱え込んでいることが実に馬鹿らしくなってきます。
自我を無くすなんていう話ではありません。
そんなことはできませんし、そんなことをする必要もありません。
自我は自我で自由無碍、自我を離れても自由無碍、そんな感じを目指すわけです。

これからラジオ番組を終えて、それから道場へ行きます。