風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

パワーか、フォースか

2007年10月09日 | スピリチュアル
昨日、「パワーか、フォースか(D.R.ホーキンズ著)」というとても面白い本を読みました。
なかなか厚い本ではありますが、読み始めると止められず一日で読みきりました。

キネシオロジー(身体運動学)という耳慣れない科学の研究から導かれた人間のあり方についての論説です。
キネシオロジーというのは、簡単に言えば、様々な分野の物や事の無害・有害、真・偽、などについて、
人間の身体は寸部の狂いもなく正確な答えを出すという統計で証明された学問です。

Oリングテストというのをしてみたり、聞いてみたりしたことがあると思いますが、あれの学問的な裏付けです。
封筒に人口甘味料の入ったキャンディーを入れておきます。
Aさんの左手にその封筒を持ってもらって、右手の親指と人差し指O型の輪(Oリング)を作って力を入れてもらいます。
Bさんがその右手の親指と人差し指を両手で引っ張って、その輪が開く筋力を確かめます。
人口甘味料の封筒の入った封筒を持ったAさんの指は簡単に開きます。

逆に、今度は完全有機栽培の米を入れた封筒をAさんに持ってもらいます。
BさんがまたそのAさんのOリングを左右に引っ張りますが、びくともしません。

AさんもBさんも封筒に何が入っているのかは、知りません。

この方法で、あらゆる情報の真偽・有効性・レベルが測定できるというのです。
被験者がその情報を知っているか知らないかは全然関係ないのだそうです。
予備知識の有無に関わらず、2~3パーセントの例外を除いて、同じ答えを出すのだそうです。

要は、人間の身体というのは、人間の理性や知識をはるかに凌駕した識別能力があるということです。

ここまでは、前段階です。

その人間の身体の並外れた識別方法を使って、人間の意識を探っていくと、人間の意識には発達段階のレベルがあることが
分かってきました。
人間の意識や行為はその動機によって人それぞれになりますが、その動機を発生させる領域(アトラクター・フィールド)の
レベルにより、人々の意識や行動の現われが違ってくるということです。

それを数値化し、意識のマップとして表したのが以下です。


悟り(-1,000) (1000)ブッダ、イエス・キリスト、クリシュナの教え
       (985)アブラハムの教え
       (960)大乗仏教
       (890)禅、小乗仏教
       (810)この本の真実性のレベル
       (800)トーラー(モーセ)
       (740)モハメッド 
       (720)コーラン   
  (700 (700)マザー・テレサ、ガンジー、アメリカの独立宣言、ゲチスバーグのリンカーンの演説、映画「グラン・ブルー」
       (640)欽定英訳聖書(ギリシャ語翻訳)
平和(600)(600)エックハルト
喜び(540)
       (535)クリスマス
       (520)カントリーミュージック
       (500)カトリック
愛 (500) 
       (499)アインシュタイン、フロイト、ニュートン、デカルト、現代のユダヤ教   
理性(400)
受容(350)
意欲(310)
中立(250)
          人類の意識の総合的なレベルは207(何世紀もの間190に留まり、1980年代半ば突然207のレベルまでジャンプした)
勇気(200)
------------------------→パワーとフォースの分岐点
          人類の85%が200以下である。
プライド(175)
怒り(150)
          (130)イスラム教原理主義
欲望(125)   
恐怖(100)
深い悲しみ(75)
無感動(50)
罪悪感(30)
恥(20)

数値の200が分岐点です。
勇気というのがどういう状態を指すかというと、

「「勇気」のレベルにおいて、「パワー」が到来します。したがって、様々な能力が生まれるレベルであり、探求、達成、忍耐力、
決断力のゾーンです。もっと低いレベルでは、世の中は絶望的であったり、悲しいものであったり、恐ろしかったり、もしくは
苛ただしくみえます。しかし、勇気のレベルでは、人生は面白く挑戦的でもあり、刺激があるように見えるのです」

「プライド」とか「愛」がどういう状態なのか、「パワー」と「フォース」の違いは何かとか、いろいろ興味深いことは
たくさんあるのですが、書ききれません。

要するに、200の「勇気」を分岐点として、人生をポジティブに捉えていけるか、ネガティブなままでいるかの意識の方向が
変わるということです。
そして、ポジティブな人間が増えていかないことにはこの社会から不安や恐怖は消えないということです。

このような人間の意識の数値化は、優越感を持ったり劣等感を持ったりするためではありません。
自分の意識がどのようなフィールドから影響されているのかを知ることで自分自身の傾向を知り、
更なる上の意識に到達しようということです。

それから、一人の意識のあり方というのは世界と繋がっており、一人の意識の変容の影響の大きさも説いています。

断片でしか紹介できませんが、色々な意味でタイムリーで、大きなインパクトをもつ本になるだろうと思います。

先に2~3パーセントの例外の反応を示す被験者がいると書きました。
この人たちがいわゆる事件を起こす確立というのが、40数パーセントだかだったと思います。
普通は害だと思われるものに、ポジティブな反応を示す人がいるということです。
ちょっとそこも面白い数値だと思いました。