風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

完成度

2006年01月17日 | 雑感
お客さんがどっかの地ビールだかなんだかというビールを持ってきてくれました。
でもちょっと忙しかったので、気配を察したのか、気を悪くしたのか、すぐ帰って行きました。
こういうことって、多いんですよね、ぼくの場合。
気分にかなりムラがあるので(基本的に我慢できない、無理できない)、誰か安定した精神の持ち主の女の子でも雇って
本格的にサポートしてもらわねばならない段階のなかもしれません。

展示会のDMは印刷に回しました。
写真取りには手間がかかってしまいましたが、構想5分、下書き10分、打ち合わせ3分で、DM作成完了です。
こういうやっつけ仕事は得意です。
DMを作るのにあーでもない、こーでもないと数日から数週間悩む人がぼくの周りにもたくさんいました。
完成度の高い物を作りたいというのはよく理解できます。
が、完成度などというのは、考えれば考えるだけ遠くに逃げ去るものです。
手が届きそうで届かないのが完成の姿です。
完成を追及するゲームは魅力的ではありますが、DM作成でそれをしようとは思いません。
ぼくのようにピンボケした写真を平気でDMに使う人は稀でしょう。
ぼくはそれを「味」と呼びます(笑)

ようするに、ケースバイケースなのですね。
ぼくのような小さな店は、DMの細部の完成度よりも、どんな目的の展示会をするのかを明確に伝えたほうがいいです。
反対に、店の規模が大きくなればなるほど、DMのセンスや完成度はより重要なお客さんに対するメッセージになっていきます。
規模の大きい店がピンボケした写真を使って、「味」と評価される可能性は限りなく0に近づきます。

逆に、ぼくのような店が、気合の入ったDMを作ったところで、それに感心して購買に結びつくということはまずありません。
絶対無いとはいいませんが、まずありません。
基本的なセンスが無難で、不愉快な背伸びや衒いがなく、笑って済ませられる程度のごまかしがある。
ようは、シンプルなものが一番簡単で、無難です。

というわけで、あとはAikaさんのコンサートのチラシの印刷をとっとと済まさなければなりません。
これはぼくのDMほどいい加減に造るわけにもいきません。
Aikaさんはこれでいいといってくれましたが、ちゃんと見ていないに違いありません(笑)
お客さんの一人が、見てくれるというので見せたら、赤ペン入りまくりです。
そりゃぼくだって、プロのコンサートのチラシくらい見たことがあるし、あれだしこれだしと、少しむっとします。
でも、ぼくは大人ですから、ありがたくそのお心をいただいて、黙ります。
なにせ、時間がもうありません。
来週初めからぼくは出張に出かけますので、今週中に印刷にどうしても回さなければならないのです。
予算はカラー印刷1000枚で、なんと12000円だそうです。
コンビニでカラーコピーするより、約5分の一の値段です。
あれこれ、無駄な完成度の追及よりも、優先すべき条件が山積みなのです!
と、大人のぼくは冷静に判断するわけです。

大体、ネネさんにしても、Aikaさんにしても、なんだか底知れずおっとりした人たちです。
あはははと笑っていれば、幸せがやってくる人たちです。
これは皮肉でもなんでもなく、そういう珍しい人たちが揃ったのです。
それで、ぼくはといえば、底無しのめんどくさがりやなわけです。

ま、とにかく明日はネネさんと会って、その他諸々、全ての決着をつけておかないといけません。
ネネさんはチョコレートをかじりながら、「へー、そう」とか「ふーん」とか素晴らしい返答をくれるに違いありません。

心ある皆さん、チラシが出来たら獅子奮迅のご協力をお願いします。