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トッポパパの日本気まぐれ紹介、 その210 『金魚と金魚絵師』 その3

2017年08月29日 | トッポパパのディスカバー・ジャパン
金魚の絵が展示場にあふれています。



美術作家 深堀隆介オフィシャルサイトの説明を紹介します。



”15年前のある日、アートをやめようとしていた私を一匹の金魚が救った。
さほど可愛がらず粗末に飼っていた赤い金魚。”



”部屋で寝転がったとき、ふと気になり、近寄って蓋を開け覗き込んだ。
7年間生き抜いたその子の体はボロボロで、片目も失っていた。
しかし、自信を無くし落ち込んでいた私の目には、その子は最高に美しく見えた。”



”いままでその美しさに気がつかなかったのか。
何故いままでその狂気に気がつかなかったのか。
金魚には全てがある。だから美しいのだ。”



”その瞬間、古来から続く金魚職人たちの無数の手が現れて消えた。
こんなに近くに答えがあったことに、いままで気がつかなかったことを激しく後悔した。
そして金魚に心から感謝した。”



”その後、金魚がテーマの作品が増え始め、とうとう金魚だけになった。
現在も金魚を通して、作風を問わず様々な表現を試みている。”



金魚を追及して、金魚の世界を美術として完成させた人なんですね。



フロアに敷かれた金魚の絵は、足を踏み入れてはいけないと感じるほど、精緻な出来栄えです。



動き出すことはないとわかっていても、まるで動きだしそうなリアリティーです。



金魚すくいから始まり、金魚絵師まで導かれた、貴重な経験でした。



何にでも興味を持って、動いてみると得るものがあると思います。