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広島、そして、ドレスデン

2010-08-06 | 日記・エッセイ・コラム

                 

広島に原爆が落とされたとき、すでに日本は、休戦もしくは、降伏を模索して行動していた。(愚かにも不可侵条約を結んでいた、ソ連を信じて、調停を期待していた。アカを信じる愚だ)。追い込まれた日本に、もう原爆を落とす必要はなかった。降伏寸前だったのだ。

                      

おなじように、ドイツでも、米英軍は、ドイツ降伏寸前に無意味な、悲惨な大量殺戮をやっている。象徴的なのが、ドレスデン爆撃だ。1945年2月13、14、15日、イギリスとアメリカの空軍が、数千トンの爆弾と焼夷弾で古都ドレスデンを破壊する。まさに無差別爆撃だ。死者は、3万~30万人と正確な人数はわからない。

開戦まえ、ドレスデンは、60万人くらいの人口だった。だが、ソ連軍がドイツに侵攻して、ドイツ人の難民がドレスデンに逃げ込んきていた。その数が、20万人とも30万人ともいう。だから、米英軍の無差別爆撃があったとき、ドレスデンにいた人たちが、80万人だったか、100万人だったかわからない。いま埋葬を確認できている遺骨は、25,000人くらいらしい。

すでに、ハンブルク、ベルリンと壊滅的な爆撃にあって、ドイツの主要都市は破壊されていた。しかし、ドレスデンは、軍事目標にはならない、音楽と絵画と、商業の古都だとドイツ人は考えていた。軍事施設も、大きな軍事工場もない。だから、難民たちも逃げこんできたのだろう。

だが、アメリカ軍とイギリス軍は、鬼畜だった。この非武装の一般市民と難民を狙った爆撃だったのだ。爆弾を落とし屋根を破壊する。木部の柱や梁の、建物の骨組みが露出したところに焼夷弾を落とす絨毯爆撃する。街は、1500度をこえる火炎が渦巻く地獄だ。そこから逃げる人々を、ムスタング戦闘機が降下して機銃掃射で撃ち殺す。

このドレスデン爆撃は、ロンドンやマンチェスター、リバプールへのドイツ軍の空襲で苦しんいたイギリス人たちにさえ、批判され、嫌悪感をもたれている。戦争の趨勢がもう決まっているときの無意味な殺戮だ、と。(この爆撃の主体は、イギリス軍だったのだ)。

アメリカでは、カート・ヴォネガットが、小説『スローターハウス5』で書くまで、つまり1960年代半ばまで、ドレスデン爆撃を無視した。大半のアメリカ人は、アメリカ軍が、ドイツでも、広島・長崎、東京空襲のようなホロコーストをやっていたのを知らなかったのだ。

ドイツの都市への、米英軍の空襲で亡くなったドイツ市民は、600,000人くらいか、と説もあるが、正確な数は、わからないだろう。

Dresden

Dresdenbefore

アメリカの小説家、カート・ヴォネガットは、第二次世界大戦ちゅう、歩兵斥候で、ドイツ軍の捕虜になった。ドレスデンにいて、空襲後の遺体の焼却と埋葬をやらされたのだ。

遺体の山、火炎で一瞬で燃えた死体の写真をここに掲載することもできるが、やめよう。じぶんでインターネットでみつけてほしい。

                       

ベルリンに侵攻したソ連兵に、10万人をこえるドイツの女性が強姦された。そのなかの1万人の女性は、自殺した。ドイツ全土で、ソ連兵にレイプされたドイツ女性は、200万人をこえている、と医師の報告もあるという。敗戦国とは、悲惨なものだ。(だから、ドイツは、いま、強力な軍隊をもっている。警察も非情だ)。

アカのソ連の犯罪行為は、日本の学校とか、新聞・テレビのマスコミは、とりあげないだろう。ソ連の工作にあって、政界も、教育界も、労働組合も、マスコミも、ソ連シンパだらけだったのだ。ソ連の「世界同時革命」という、ロシア人が描いた世界支配の幻想に利用されたやつらだ。つまり、ソ連の金をもらっていたやつらが日本じゅうにいる。だから、カチンの森の事件だって、ずっとタブーだ。その形骸の人物たちが、政界、マスコミの、いまの、ボスだろな。


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