スズランの実。
花が咲いたら、実がなる。とうぜんといえば、当然のことだが‥‥‥北海道で育ったが、スズランの実を、ジジイになってはじめて見た。
たけたアスパラガス。
アスパラガスは、まだまだ大きく成長する。食用にするグリーン・アスパラは、この幼児期のやつ。土から出たばかりの芽の状態だ。ホワイト・アスパラは、その芽が地中にあるやつ。地上に顔をだし、陽の光にあたると即座にグリーンに変身する。ホワイト・アスパラとグリーン・アスパラは、おなじ種なのだ。
散歩で目にするものは、東京散歩や浦安界隈とはまるでちがう。これはこれでたのしい。
住宅街のなかの、この帯広川沿いの道をみると、トルストイの小説を読み返してみようかな、という気分になる。
左のこの木は、クルミ。北海道のクルミだ。殻は厚く、とても固いが実は美味い。市販していているクルミとは違う。原種、野生種だ。いたるところで繁茂する。強靭なやつだ。成長が早く、すぐに実をつけ、陽をさえぎる敵の樹木がなければ、短時間で巨木に成長する。タフなやつだ。かって北海道の森に住む人々には、主食のように身近なナッツだったろう。