わが、親愛なる老父が、いつまでたっても起きてこない。午前零時、わたしは寝た。そうして、いつものように悪しき夢にうなされていると、なにやら階下で人の気配がして、つらい夢から目覚めた。ほんものの悪夢が待っていたのだ。
階下で響くのは、すさまじいテレビの音だ。わが父が起きてきたのだ。下におりると、大画面のテレビのまえ、ソファに座ってわが父は、左手にテレビのリモコンを握ったまま、タバコをふかしている。テレビ大好きの、ヘヴィースモーカーなのだ。
父に関して、タバコが健康に影響するとか、ガンの遠因になるとか、まったく無縁な、ただの学説、ただの仮説にすぎない。毎日毎日、一日ふた箱ちかくタバコを吸いつづけ、もう少しで90歳。風邪もひかず元気いっぱい酒を飲みつづけて生きている。
「腹がへった、飯にしてくれないか」と、父はいう。いま何時? 午前2時だろ。わたしは、鮭を焼き、エビフライを揚げて、バカ殿御膳をつくり、晩酌の、焼酎&アップルジュースの用意をしてやる。完了、午前3時、02分。カンベンしてくれ、おとッつァん!
きのうは雨、外に 出なかった。これは一昨日の帯広川河川敷。昭和枯れススキだ。
なぜか、きょうも、わたしはジョン・フォガティなのだ。
ジョン・フォガティ Born On The Bayou http://www.youtube.com/watch?v=GAu1GWbL5ds