Ommo's

古い曲が気になる

フランク・シナトラは、いつもダイレクト録音

2016-01-27 | 日記・エッセイ・コラム

 

 デビィッド・ボウイが亡くなり、イーズルスのグレン・フライが逝った。そのことを書こうとして、なかなか書き進めない。かなりちょっと、危ない感傷に沈みこむ。

 はるか異世界のスーパースターの訃報で、身内や親しい友人が死んだわけでもないのだが、過ってのレコード屋のあんちゃんとしては、なんとも、さまざまの思いがある。

 レコード業界の最末端、販売の現場で、「デビィッド・ボウイの新譜、いいよ。聴いてみる」、「イーズルスのファースト。リンダ・ロンシュタットのバックの時から凄かったろ‥‥」と言って、若いお客さんに勧めていた。そのお客さんたちの、学生服姿さえも思いだしたりする。その新譜レコードを仕入れたときの、レコードメーカーの営業マン(若く亡くなった)との会話さえ思い出したりする。

 そんなわけで、YouTubeで、デビィッド・ボウイとイーズルスのライヴ映像を何度かみようとしたが、すぐヤメにした。「こりゃダメだ‥‥泣きながらロックコンサートをみることになるな‥‥」、終わりの見えない老父の介護、雪、雪、冬‥‥この室温。(”みんなで朝の海を見にいこうぜ、青春だ!!”という気分ではないのね)。

 

 カリンカリンに凍った大気、星空が綺麗だから、今夜は、デビィッド・ボウイとイーズルスを避けて、フランク・シナトラを聴いている。

L.a. Is My Lady
 
 

 この録音スタジオの映像は、凄いよ。アレンジと指揮は、クインシー・ジョーンズ。

  フランク・シナトラ  Mack The Knife    https://www.youtube.com/watch?v=A9klGr3ELkg

 スタジオの中にビッグバンドとストリングスのフルオーケストラがいて、歌って、一発でとる。凄い。今のように、カラオケを先に録音してボーカルをかぶせる、というのは、レス・ポールが4トラックのテープレコーダーを開発してからだろうか。

 ビートルズがその8トラックとか、16トラックの幅広の録音テープを愛用した。

 フランク・シナトラは一度だけ、オケをレコーディングしてからボーカルをかぶせたことがある。『Watertown』だ。この一枚だけ。

 このあと再びレコーディングは、スタジオのフルオーケストラで歌う。つまり『Watertown』以外すべて、”スタジオライブ”録音ということ。


  

 

 

 

 

 


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