局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

めざせ いい女! (夏の着物で)

2006-05-29 19:26:36 | 着る
着物には思い入れがある。祖母も母も着物好きだったし、実家も絹糸とは縁が深い家であった。

さらりと自分で着物をきて外出することができたら素敵だろうな~とかねがね思っていた。実家にいた頃に 祖母が手馴れた手つきで自分で着付けする姿やお茶や仕舞に行く母の着物姿が自分の中に積もっていったのだろうか? いつかは自分も着物を生活に取り入れ、自分の物にしたいと思っていた。
そして 5年ほど前に 知人の紹介で着物の研究会を紹介され、単に着付けを学ぶだけでなく 主宰の先生の着物の文化的背景や様々な知識を教えてくれる所に入ることができた。

今日の講義は 夏のきものだった。
はっきり言って この日本 特に東京の夏に着物で外出するのは 酔狂である。強い日差しとアスファルトの照り返し それに湿気。本当はキャミソールに短パンくらいがちょうどいい気候であろう。何もあんなに全部肌をおおってきっちりした物を身につけなくてもいいじゃないかと思うのが普通だと思う。

しかし 盛夏に 絽の襦袢の上に透ける着物をさらりと着こなして、日傘なんかを片手に涼しい顔ができたら、それこそかっこいいじゃありませんか 粋じゃありませんか・・・これぞ 大人の女って感じがする。

今日の講義のフレーズにもしびれてしまった。
「絽は織目から涼を呼び、紗は袖口から風が入る」 宮尾登美子
「女の美しさは夏の着物に極まる」 早乙女貢
「羅(うすもの)や 女ざかりはいつも 今」 鈴木真砂女

特にすごいと思うのは 真砂女さんの 自己陶酔っぷり。おいくつの時の句なんだろうか? いつでも女盛りって自覚 見習いたいものである。

蛇足だけど 最近の浴衣 特に去年はやった友禅模様みたいな浴衣ってしつこいと思うのは私だけ? なんか暑苦しくて浴衣の良さが殺されてしまうような気がする。やっぱり藍の濃淡ですっきりした模様の方がいいのにな~ と 思う。
後、若い女の子も もうちょっとだけ裾を長く着付けて欲しい。あんまり短く着ているのを見ていると 天才バカボンを思い出してしまうから。


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