tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

日本は、改めて民主主義を大事にしましょう

2023年08月22日 14時27分59秒 | 政治
78年前、日本は310万人以上と言われる犠牲者を出し、国土の大部分を廃墟にされて太平洋戦争に敗戦するという巨大は犠牲の後にようやく軍部独裁という暗黒の時代を卒業し、民主主義国という、より進歩した文化を持つ社会の仲間入りをしました。

人間が生きる価値への認識が180度変わる体験を日本人はしたのです。当時、国民学校の6年生だった私も、この価値観の大転換から多くのことを学び、選挙権はありませんでしたが,やっぱり人間社会には民主主義が相応しいと理解して来ました。

その思いからでしょうか、選挙権を得てから今日まで、選挙で棄権したことはありません。今でも民主主義の制度としての根幹は選挙にあると考えて、より良い民主主義社会を求めるならば、投票は最も基本的な義務と考えています。

戦後、日本人はこうした意識からでしょう、選挙の重要さを真面目に考えていました。代表的な選挙である衆議院の選挙で見ますと投票率はほぼ70%台で推移しています。

しかし残念ながら、70%台という投票率は平成2年の総選挙で終わりました。その後の投票率は急落、平成8年には60%を切り、平成26年には53%と最低を記録、その後は50%台に定着してしまったようです。

「昭和は遠く」などと言いますが、民主主義、選挙、投票といった、日本の国づくりの基本認識についても、「思い出の時代」になってしっまったのでしょうか。

日本の民主主義は、日本人自身が常に育てていかなければならないものです。手抜きをすれば容易に劣化します。
マスコミでも、飲み会でも、政治批判は絶えません。その責任は政治を批判するマスコミや国民自身にあるのです。

投票率の低下は、象徴的に、日本人の「民主主義こそが大事」という意識の劣化が齎したものなのでしょう。

このブログでは「民主不義の『トリセツ』が必要な時代」を書きました。今年5月には「日本の民主主義はかなり重症?」を書きました。

政治家を批判してみても、考えてみればそれを選んだのは国民であり、棄権者は結局は投票しない事で、そうした政治家の当選を助けるというマイナスの役割を確り果たしているという事なのでしょう。

しかし、時代は昭和ではないのです。「昭和の人は真面目だったんだね」と回顧する令和の時代なのです。

先日、「投票率が高まる名案を考えたら」と言われたので・・・、
「投票率の最低ラインを決めて、そこに達するまでは毎日が投票日とする」
これでどうでしょう。

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