我家の狭い庭ではチューリップ花壇は遅咲きのピンクの花が1輪だけになり、そろそろ一昨日買ってきたキュウリ、ナス、トマトの苗に、潔く場所を譲り、花壇が小さな野菜畑に変身する時期を迎えています。
例年に増して、枝々が花ばかりの景色に以なったアケボノは、今朝からの雨に打たれ、満開の花びらも柔らかく型崩れの様相です。
そして、アケボノの開花に一週間遅れのオオムラサキが、今日が晴天なら満開の花ばかりの小山を青空を背景に空中に浮かばせるところですが、小雨の中、満開の元気いっぱいの押し合って無数に咲いた濃い赤紫の花を水滴を飾って、明日の青空を待つように咲き揃っています。
小さな灌木を知人から頂いて、何とか背丈より高い喬木のオオムラサキにならないかと芯を一本だけ残して育ててきたものです。
今では根本は直径10㎝以上もある我家の狭い庭では巨木ともいえるツツジに成長し、艶のある赤紫の隙間のない花群の重なりで通る人達(ただしスマホを見ていない人)の目を引いています。
春先から今迄の時期、リュウキンカが咲き、ヒマラヤユキノシタが咲き、花壇にチューリップの行列が出来、貝母、ツリガネ水仙、ハナニラ、白雪芥子、絶滅危惧種のウラシマソウも奇妙な花をつけ、春たけなわの時期に至って、アケボノとオオムラサキが1週間か10日の時間差で盛大な花の競演をいせてくれるという春爛漫の光景を、この狭い庭でも満喫できるのは、有難いことだとつくづく思うところです。
この数日、新芽の伸び始めた地球柑(シマダイダイ)は新芽の一方、昨年の枝にはもう柑橘系特有の白い花が開き始め、恐らくこの新芽にも沢山の花が咲いて無数の実が生り、昨年に続き沢山の地球儀の様な実がが枝枝にブラ下がることを期待しています。
今年の夏の暑そうですが、こうした自然の営みを、気候変動があっても何とか味わえる日本の四季を、もう少し楽しみたいとつくづく思うところです。
花壇が野菜畑に変われば、花と実という取り合わせの中の「実」の方のいろいろな楽しみが期待できます。
失敗も成功もありますが、自然はいつも、それなりの答えを出して我々を喜ばせてくれます。
考えてみれば、我々人間も自然の一部なのです。自然の一部として、いろいろな自然の仲間の中で、不自然でない自然な生活、自然を大切にする生活をして行きたいなどと感じているゴールデンウィークの中休みの日々です。