四半期GDP横ばいに:7~9月期、第2次速報
今日、今年7~9月期の第2次速報が内閣府から発表になり、第1次速報が下方修正されて、懸念されているように日本経済は足踏みという結果になったようです
今年に入っての日本経済は、ほぼ順調な経済成長のペースで、昨年よりは減速したものの、第2四半期までは、前年比1%台の実質成長を記録してきました。
今日発表の第2次速報値では、第1次速報のマイナス0.6%から、マイナス2.5%への大幅修正というのがマスコミの見出しですが、マスコミは通常、数字が激しく動く対前期比の数値の年率換算を使うので、一寸吃驚するような下落になります。
とはいえ、この夏に入っての日本経済の減速は確かなようで、このブログではいつも見て来ています「対前年同期比」の数値でも、今年の7~9月期は昨年の7~9月期に比し、実質成長率0.0%、つまりゼロ成長という結果になっています。
改めて、昨年から今年にかけてのGDPの四半期別対前年同期比伸び率を並べてみますた2017年7~9月期2.1%、10~12月期2.4%、2018年1~3月期1.2%、4~6月期1.4%、これで持ち直すかと思われましたが、7~9月に至り0.0%となってしまいました。
原因を見ますと。国内需要は0.3%のプラスですが、輸入が輸出を上回った分がマイナス0.3%分あり、GDPはプラマイゼロという事で、国内需要は「0.3%のプラス」です。
更に、国内需要の中身を見ますと「民間需要は0.4%の伸び」で、公的需要(マイナス0.3)がマイナス0.1%分に相当して内需0.3%です
という意味では、民間需要はプラス0.4%で、設備投資のおちこみ(前期の6.7%の伸びが今期は1.2%)が大きく響いたという事ですが、一方で、気になる家計最終消費を見ますと前期の0.0%(対前年同期比)から0.6%(同)に上昇しています。
このブログでは毎月、勤労者所帯の平均消費性向を見て来ていますが、何か回復の兆しがあるようにも見えます。設備投資の熱気が弱まっても、個人消費が上向けば、小幅でも正常な均衡安定成長の可能性はあるようにも思われます。
米中関係がこんな状態で、国際経済環境は当てにならないので、これからの成長は内需中心でなければという事でしょうが、消費税問題もあり、難しいところです。
内需拡大は借金漬けの政府には出来ませんから、民間の我々、それぞれの家計が考えなければならないところです。
さて今後はどんな展開になるのでしょうか。
今日、今年7~9月期の第2次速報が内閣府から発表になり、第1次速報が下方修正されて、懸念されているように日本経済は足踏みという結果になったようです
今年に入っての日本経済は、ほぼ順調な経済成長のペースで、昨年よりは減速したものの、第2四半期までは、前年比1%台の実質成長を記録してきました。
今日発表の第2次速報値では、第1次速報のマイナス0.6%から、マイナス2.5%への大幅修正というのがマスコミの見出しですが、マスコミは通常、数字が激しく動く対前期比の数値の年率換算を使うので、一寸吃驚するような下落になります。
とはいえ、この夏に入っての日本経済の減速は確かなようで、このブログではいつも見て来ています「対前年同期比」の数値でも、今年の7~9月期は昨年の7~9月期に比し、実質成長率0.0%、つまりゼロ成長という結果になっています。
改めて、昨年から今年にかけてのGDPの四半期別対前年同期比伸び率を並べてみますた2017年7~9月期2.1%、10~12月期2.4%、2018年1~3月期1.2%、4~6月期1.4%、これで持ち直すかと思われましたが、7~9月に至り0.0%となってしまいました。
原因を見ますと。国内需要は0.3%のプラスですが、輸入が輸出を上回った分がマイナス0.3%分あり、GDPはプラマイゼロという事で、国内需要は「0.3%のプラス」です。
更に、国内需要の中身を見ますと「民間需要は0.4%の伸び」で、公的需要(マイナス0.3)がマイナス0.1%分に相当して内需0.3%です
という意味では、民間需要はプラス0.4%で、設備投資のおちこみ(前期の6.7%の伸びが今期は1.2%)が大きく響いたという事ですが、一方で、気になる家計最終消費を見ますと前期の0.0%(対前年同期比)から0.6%(同)に上昇しています。
このブログでは毎月、勤労者所帯の平均消費性向を見て来ていますが、何か回復の兆しがあるようにも見えます。設備投資の熱気が弱まっても、個人消費が上向けば、小幅でも正常な均衡安定成長の可能性はあるようにも思われます。
米中関係がこんな状態で、国際経済環境は当てにならないので、これからの成長は内需中心でなければという事でしょうが、消費税問題もあり、難しいところです。
内需拡大は借金漬けの政府には出来ませんから、民間の我々、それぞれの家計が考えなければならないところです。
さて今後はどんな展開になるのでしょうか。