tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

北朝鮮問題と日本の役割

2017年09月04日 15時54分47秒 | 国際関係
北朝鮮問題と日本の役割
 為替市場も、証券市場も、北朝鮮問題で揺れ動いているようですが、情報合戦の中では、すでに一触即発のような雰囲気すら見え隠れしています。

 現実には、世界のだれも、本格的な戦闘行為には至らないと思っているので、韓国でも、日本でも、グアム島でも、アメリカ本土でも、多くの人々は平穏な日常生活を送っているのでしょう。

 日本でも、ミサイルが飛んできたらと机の下に入るような模擬訓練をやったりするところもあって、TVの画面でも見たりしますが、とても本気なものとは思われません。

 本当に攻撃、迎撃のミサイルが飛び交ったら、日常生活も、経済活動も、為替や証券市場も現状の継続は全く困難でしょうから、如何に情報合戦がひどくなっても、口先の抗争で、結局は済むのだろうと、皆考えていくのでしょう。

 北朝鮮は、「開発した水爆でアメリカを焼き尽くす」と言い、アメリカは余裕綽々で、「解決のための全ての選択肢はテーブル上にある」、「同盟国は必ず守る」と言い、日本では、北朝鮮の行為は「断じて容認できない」、「国民の安全には万全を期す」と繰り返しています。

 外国の発言は別として、日本の総理、官房長官の何度も繰り返し聞く同じ発言については、言葉ははっきりしているのですが、それで何とか進展があったのかというと、状況は酷くなるばかりです。

 アメリカと相談しつつだから、結局はそんなものでしょうといわれて、そうですかと納得するよりないのでしょうか。我々は、政府とアメリカに頼んで傍観者でいいのでしょうか。それにしても「国民の安全には万全を期す」という発言と、机の下にもぐる練習とは格差がありすぎるようです。

 北朝鮮問題は、相手が相手だけに確かに難しい問題です。しかし太平洋戦争という形で暴発し、かつての浅慮に臍を噛む日本です。何か、世界の世論や北朝鮮に、少しでも役立つようなことが発信できないでしょうか。
 それとも、総理の発言は、拉致問題のように、「私の任期中に」と言いながら、何も進展のないまま・・・、と同様な、単なる願望としての発言なのでしょうか(失礼、未だ任期中でした)。

 太平洋戦争を深く反省する日本だからこそというような、日本としての発言は、日本からは聞かれないのでしょうか。それが日本の過去の行為への反省を世界に理解してもらう事にもなるのではいかと思うのですが。