安倍政権は変化に巧く対応できるか
安倍総理は、アメリカの新しい情勢に即刻対応し、17日に首脳会談という事になったとのことです。
アメリカに大きな変化が予想される中で、その変化を演出する張本人であるトランプ次期大統領に早期に会うことはどの国のリーダーにとっても大切なことでしょう。安倍総理の即断即決は評価されるべきでしょう。
トランプ氏と安倍総理の話し合いがどんな展開になるかは、多くの人がハラハラ・ドキドキしながら見守ることになりそうです。私自身も、いかなる日米関係が我々を待っているのか、さらには、いかなる展開がアメリカと国際社会の関係で生まれていくのか、アメリカの国民は如何なる対応、行動をとるのか、すべてが良い方向に動くことを念願しながら、確りと見守っていきたいと思っています。
基本的には、トランプ氏の選挙戦の中での言動と本来のトランプ氏の人となり、さらに、トランプ氏の主張と共和党の理念の収斂過程、当面の問題としては、アメリカ社会の反トランプ意識の帰趨、などなどアメリカ自身の変化が如何なるものになるかが見定めなければならない問題ですが、安倍政権がそのあたりに如何に柔軟に、的確に対応しきれるかが大事なところでしょう。
偶々国会でのTPP 問題が終盤を迎えていて、TPP反対が旗印のトランプ氏の勝利にも拘らず、採決を急ぎ、日本がまずTPP承認の意思を明確にし、態勢を整えて、アメリカに積極的に働きかけ、自由貿易のフロンティアを広げる先達をするといった意気込みのようです。
従来のアメリカであれば、日本はよくやってくれると評価されるところでしょうが、どうもトランプ氏の立場は、やみくもに自由貿易を進めることはアメリカにとってプラスではないという現実論に依拠しているようです。
アメリカが世界を支配する中では、アメリカ流を世界に広める貿易、資本取引、法律制度、会計制度などもろもろのアメリカンスタンダードでの統一がアメリカにとってベストの策で、それを目指すことが大切だったかもしれません。
しかし、トランプ氏の中にあるのは、典型的には「世界の警察官であることをやめる」という表現に見られるように、無理して余計なコストをかけるからアメリカは貧しくなる、アメリカだけのことを考えれば、アメリカはずっと豊かになれる、という考え方があるのではないでしょうか。
日本は、自力で国を守れ、アメリカに頼るのであれば、経費は全額負担せよという考え方もその中のものでしょう。日本も従来「思いやり予算」などという奇妙な名目でそれなりの負担をしているのでしょうが、これが「重い槍予算」になるかもしれません。
これは、トランプ大統領のアメリカが今後、中国、ロシア、北朝鮮などとどのような関係を持つかにも大きく依存するでしょう。
アメリカは覇権国を降りようとするのか、もし、覇権国が自らその座を降りようと考える場合何が起きるか、誰が次の覇権を持つのか、日本は従来「国連中心主義」を標榜してきましたが、国連中心という理想と現実の差が縮まるのか・・・、疑問は尽きません。
安倍政権は「この道しかない」などと発言して世論から揶揄されることがありますが、TPPの問題などから見てもどうも柔軟性に欠けるところもあるようです。
これからの難しい時代、一層の柔軟で巧みな対応が切に望まれるところです
安倍総理は、アメリカの新しい情勢に即刻対応し、17日に首脳会談という事になったとのことです。
アメリカに大きな変化が予想される中で、その変化を演出する張本人であるトランプ次期大統領に早期に会うことはどの国のリーダーにとっても大切なことでしょう。安倍総理の即断即決は評価されるべきでしょう。
トランプ氏と安倍総理の話し合いがどんな展開になるかは、多くの人がハラハラ・ドキドキしながら見守ることになりそうです。私自身も、いかなる日米関係が我々を待っているのか、さらには、いかなる展開がアメリカと国際社会の関係で生まれていくのか、アメリカの国民は如何なる対応、行動をとるのか、すべてが良い方向に動くことを念願しながら、確りと見守っていきたいと思っています。
基本的には、トランプ氏の選挙戦の中での言動と本来のトランプ氏の人となり、さらに、トランプ氏の主張と共和党の理念の収斂過程、当面の問題としては、アメリカ社会の反トランプ意識の帰趨、などなどアメリカ自身の変化が如何なるものになるかが見定めなければならない問題ですが、安倍政権がそのあたりに如何に柔軟に、的確に対応しきれるかが大事なところでしょう。
偶々国会でのTPP 問題が終盤を迎えていて、TPP反対が旗印のトランプ氏の勝利にも拘らず、採決を急ぎ、日本がまずTPP承認の意思を明確にし、態勢を整えて、アメリカに積極的に働きかけ、自由貿易のフロンティアを広げる先達をするといった意気込みのようです。
従来のアメリカであれば、日本はよくやってくれると評価されるところでしょうが、どうもトランプ氏の立場は、やみくもに自由貿易を進めることはアメリカにとってプラスではないという現実論に依拠しているようです。
アメリカが世界を支配する中では、アメリカ流を世界に広める貿易、資本取引、法律制度、会計制度などもろもろのアメリカンスタンダードでの統一がアメリカにとってベストの策で、それを目指すことが大切だったかもしれません。
しかし、トランプ氏の中にあるのは、典型的には「世界の警察官であることをやめる」という表現に見られるように、無理して余計なコストをかけるからアメリカは貧しくなる、アメリカだけのことを考えれば、アメリカはずっと豊かになれる、という考え方があるのではないでしょうか。
日本は、自力で国を守れ、アメリカに頼るのであれば、経費は全額負担せよという考え方もその中のものでしょう。日本も従来「思いやり予算」などという奇妙な名目でそれなりの負担をしているのでしょうが、これが「重い槍予算」になるかもしれません。
これは、トランプ大統領のアメリカが今後、中国、ロシア、北朝鮮などとどのような関係を持つかにも大きく依存するでしょう。
アメリカは覇権国を降りようとするのか、もし、覇権国が自らその座を降りようと考える場合何が起きるか、誰が次の覇権を持つのか、日本は従来「国連中心主義」を標榜してきましたが、国連中心という理想と現実の差が縮まるのか・・・、疑問は尽きません。
安倍政権は「この道しかない」などと発言して世論から揶揄されることがありますが、TPPの問題などから見てもどうも柔軟性に欠けるところもあるようです。
これからの難しい時代、一層の柔軟で巧みな対応が切に望まれるところです