tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

FCV(燃料電池車)第1号 MIRAI

2014年12月15日 15時41分57秒 | 科学技術
FCV(燃料電池車)第1号 MIRAI
 今日、トヨタ自動車からMIRAI(ミライ、未来)が発売になりました。
 世界初、日本の技術の誇りです。

 価格は720万円。国の補助金200万円を差し引いて、520万円で買える。カーキチの「キチ」をますますクレイジーにしそうです。
 燃料電池を使った発電機であるエネファームはLNGを改質して水素だけを使いますが、MIRAIは水素そのものをタンクに充填、満タンで600キロ以上も走るのだそうです。水素タンクに関わる高圧でも安全という技術は素材から構造まで大変なものだと言われます。水素の貯蔵や輸送が安全に行なえれば、今のエネルギーシステムは様変わりになるでしょう。

 2014年の12月15日は、将来、エネルギー革命、カー革命の記念日にになるかもしれないなどと思ってしまいます。

 ホンダもFCVの発表を控えているそうです。ホンダはFCVのエンジンを今のガソリンエンジンと同様な形でボンネットの中に収めることを考えていると言われます。そうすると、現在の市販車のエンジンを燃料電池に取り換えることも可能になるのでしょうか。

 マツダは、水素でロータリーエンジンを回すことを考えているという話も聞きました。

 もちろん海外の車メーカーも、燃料電池車の開発にはしのぎを削っているのでしょう。しかし、日本のモノづくりの力が一歩先を制したという所でしょう。

 選挙ではアベノミクスが争点でしたが、日本経済が本当に着実な成長の道を辿るかどうかは、こうした多様な科学技術の要素の融合を、日本企業が世界に先駆けて実現していくことに掛かっているのでしょう。

 MIRAIの発売は、いよいよ本格的に進みつつあるこうした日本人、日本企業の真剣な努力、日本経済の将来の発展の原動力の実像を、まさに象徴的に示しているように思われます。

選挙結果とこれからの日本経済

2014年12月15日 10時33分39秒 | 経済
選挙結果とこれからの日本経済
 選挙が終わって与党圧勝でした。与党というより自民党の圧勝でしょうか。投票率は最低を記録しました。政権選択に関係ない選挙では投票率は上がらないと解説者が言っていました。

 私も今回の選挙は行っても行かなくても同じだから初体験の棄権にしようかと思っていましたが、最終的には、国民の権利(義務)と思って期日全投票をしました。

 結果は発表の通りで、安倍政権は3分の2を超え、政権は盤石、何でも思い通りに出来そうです。これから何をするのでしょうか、国民はこれからが大事になりそうです。
 日本の小選挙区制は一強多弱になる傾向があるようです。二大政党の図式は日本には合わないのでしょうか。

 ところで、今回の選挙の争点は自民党の作戦勝ちで、アベノミクスの絞られた感がありますが、アベノミクスとは何なのか、はっきり答えられる人はあんまりいないのではないでしょうか。言葉は不思議なもので独り歩きします。

 確かに安倍政権になって日本経済は復活しました。これはハッキリ言って、円安のせいです。プラザ合意、リーマンショックと円高に苦しめられた日本経済は、円高が解消すれば、まさに戒めを解かれたように活動を始めます。

 円安転換は日銀の政策変更によるものですが、日銀総裁を任命するのは総理大臣ですから、これは安倍さんの功績でしょう。これをアベノミクスというならアベノミクスは絶大の効果を持ったと言えます。

 中小企業に均霑しないとか、格差拡大と言いながら、矢張り円高時代に比べれば、可能性も含めて、今の方がずっといいというのはほとんど異論のない所でしょう。どちらがいいかという選挙になれば、やっぱり自民党かなとなるのでしょう。

 円安実現以来の2年間、消費増税や財政のばらまき、改善できない中国・韓国との関係など民間の経済活動を混乱させるようなこともありましたが、経済の現場で真面目に努力する日本人の底力で日本経済は実体経済においても、先行する株価を追いかけて、徐々ながら着実に回復してきています。

 安倍さんは、自分がやったと言いたがる癖が強すぎるようですが、政権基盤も安定しました。当面、次の選挙を目指す必要もないでしょう。少しおっとり構えて、経済は国民に任せて裏方に徹し、日本人の働きは素晴らしいと国民を褒めるぐらいの余裕を持ったら如何でしょうか。