tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

平成26年度(2014年度)上半期のテーマ

2014年10月02日 20時26分25秒 | お知らせ
平成26年度(2014年度)上半期のテーマ
2014年9月
官民分配率の適正化と消費税増税   消費増税と経常収支、財政収支   消費増税と経済環境の考え方   最近の国際情勢と折口信夫   マグロ、ウナギ、クジラ(真面目な話と笑い話)   所得格差と資産格差、日本の経験 6   所得格差と資産格差、日本の経験 5   所得格差と資産格差、日本の経験 4   所得格差と資産格差、日本の経験 3   所得格差と資産格差、日本の経験 2   所得格差と資産格差、日本の経験 1    矢張り出た「新しい資本論」   進むドル高と日本の対応   GDP、本年4~6月期の改定は?   GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の株式運用枠増   円安と物価の関係、消費への影響   IKEAに学ぶ日本的経営   日本経済の構造改革:官民バランスの視点   経常黒字の急減と大幅財政赤字   「アベノミクスに陰り」の見方  
2014年8月
広島の豪雨災害に思う   マツムシ、スズムシの競演   経常収支再論 2   経常収支再論 1   軍隊と警察 <2009年3月11日付のリメイク版>   舛添都知事の健全な見識   核分裂と核融合   蓄電・発電の新しい試み   自己資本比率についての2つの見方   優良企業のバランスシート   バランスシート(貸借対照表)の原理 <2008年3月16日付のリメイク版>  ゼロ金利と株の利回り   アメリカの雇用統計とアメリカ経済   平和を創るのはなにか:8月15日を前に   2014年4-6月期GDP急落の読み方   雇用の発生 <2007年9月8日付のリメイク版> その2   雇用の発生 <2007年9月8日付のリメイク版> その1   アルゼンチン問題とゴルフ会員権   新しい資本家の登場と経営者<2008年8月9日付のリメイク版>   経営者の仕事、経済社会の発展と調整<2008年8月6日付のリメイク版>   経営者とは何か(資本家と経営者)<2008年8月4日付のリメイク版>   付加価値と利益 < 2009年2月26日付のリメイク版>   企業の目的 <2007年8月28日付のリメイク版>   カジノで観光客を・・・?   2種類の「金融」の峻別を 1~2<2011年10月26・28日付のリメイク版>その2   2種類の「金融」の峻別を 1~2<2011年10月26・28日付のリメイク版>  
2014年7月
日本は本当に人手不足なのか   付加価値と付加価値生産性のまとめ   付加価値の分析 その7:資源の希少化と資源生産性   付加価値の分析 その6:労働の資本装備率と利益の重要性   付加価値の分析 その5:資本生産性を上げるには   付加価値の分析 その4:資本の活用と付加価値   付加価値の分析 その3:売上高と付加価値   付加価値の分析 その2:付加価値分析の目的   10銭の値動きでキャピタルゲイン!?   付加価値の分析 その1   付加価値率の数字<2008年が日付のリメイク版>   高付加価値経営と付加価値率<2008年1月4日付のリメイク版>   付加価値生産性のいろいろ<2008年4月30日付のリメイク版>   付加価値と生産性の重要性   BRICKSの開発銀行設立   キャピタルゲインとインカムゲイン<2008年4月25日付のリメイク版>   為替レートとゴルフのハンディ<2009年2月6日付のリメイク版>   デフレ3悪<2009年11月23日付のリメイク版>   デフレの原因(その2)<2008年6月12日付のリメイク版>   デフレの原因(その1)<2008年6月11日付のリメイク版>   スタグフレーションとは<2008年5月20日付のリメイク版>   GDPデフレータと自家製インフレ   インフレの原因(その3:自家製インフレ)<2008年5月10日付のリメイク版>   インフレの原因(その2:輸入インフレ)<2008年5月6に付のリメイク版>   インフレの原因(その1)<2008年5月3日付のリメイク版>   「普通の国になる」ということ   付加価値を正確に理解しよう<2008年3月26日付のリメイク版>   雇用ポートフォリオの再検討<2007年9月18日付のリメイク版>   tnlaboからのお知らせ   2014年7月1日は2つの転換点か?
2014年6月
法人税減税でどうなる?   我が家のホタル:ヘイケ全盛  ファンドの欲望・アルゼンチンの対応   アメリカの選択、日本の選択   集団的自衛権は憲法解釈の問題でしょうか   残業ゼロ社員問題 追伸   残業ゼロ社員問題:日本的経営の視点   ECBのマイナス金利、マネー資本主義の欠陥露呈   年金試算を超える経済社会へ   急転する雇用環境:雇用問題も量から質へ   
2014年5月
お知らせ   企業活性化・経済成長への図式   これからの経済回復に自信を   奇妙な自衛権論議   経常黒字急減の読み方   雇用の危機からの早期脱出を:働く人間の視点から   雇用の危機からの早期脱出を:企業の視点   雇用の危機   力の解決、知恵の解決   政府債務残高8000兆円の意味
2014年4月
経営者と政治家   背伸びしたままではジャンプできないⅡ   アメリカの赤字と世界経済の安定と平和の関係   日米大人の関係を   インフレを正確に理解しましょう:4 インフレ理解の纏め   インフレを正確に理解しましょう:3 永続的なインフレとは  NPDI外相会議と夢物語   インフレを正確に理解しましょう:2 一過性のインフレ   インフレを正確に理解しましょう   黒田総裁の胸の内は?   日本の景気の現状はまだ若い   新入社員の皆さんへ

日本経済の現状:こんな所にいるのでは・・・

2014年10月02日 07時30分27秒 | 経済
日本経済の現状:こんな所にいるのでは・・・
 政権が景気回復を焦る気持ちは解らぬでもないですが、絶対多数を取って、なんでも出来る政権なのですから、焦らずに、本当にやるべきことを確りとやっていくべきでしょう。

 確かに今、景気の状態は「足踏み」をしているように見えます。しかし基調は着実に改善に向かっていると見て誤りないでしょう。

 政権が一番気にしているのは「消費不振」でしょう。株が上がったので高級品の消費は良いようですが、景気の回復過程で、我々庶民の消費が回復するのには、経済現象の常として些か時間がかかるものなのです。

 まず円安で、企業の収益が改善します。株価は先取りして上がります。企業は、此の回復は本物かなと慎重です。
 大丈夫と思えば、仕入れも増やし、投資に動きます。だんだん人手が足りなくなり。採用を増やします。

 この辺りまで来ているようです。
 今回の景気回復は、円高の是正がきっかけですから、円安で輸入品の価格が上がるという不利があります。プラス資源価格の上昇、さらに消費税の増税です。
 通常の景気回復期よりこの分は不利、当然、消費(特に実質消費支出)には逆風です。

 ここで大事なことは、企業が前向きになっているという事実(10月1日の日銀短観)です。これが成長の原動力です。企業がどこまで本気か、それを支える企業収益の動向も増益基調です。
 国際情勢や為替の異常な変動がなければ、企業の見通しはかなり確りしたものになっています。
 求人の回復で、多くの国民も、若者中心に「世の中次第に明るくなる」と感じているようです。

 恐らくこのエネルギーは、持続するでしょうから、その中で、前回の消費税増税3%、来年の2%程度は吸収可能と思われます。
 政府はこうした経済底流にある基本的な動きに対して、邪魔をしないようにするのが一番いいのではないでしょうか。

 今までの様子を見ていると、消費増税の言い訳でしょうか、「賃上げしろ」と言ってみたり、法人税減税と言って、その財源を別途企業の増税に求めたり、企業が従業員育成の本格化のために、非正規の正社員化を進めている矢先に非正規雇用促進の制度を考えたり、不況期に検討され、日本の企業文化に合わず失敗に終わった成果主義賃金を支持してみたり、何か、本筋が解らず、末節に振り回されて迷走している印象が強いというのが偽らざる感想です。

 政府は、もう少し、国民や企業労使を信頼して、余計な世話を焼かずに、政府の本業である、良好で安定した国際関係の構築や維持、社会の発展や経済の安定のために必須な、紛争防止(抑止)のための国際的な努力とか、国民を安心させるような、日本や世界にとって大切な仕事に、日本の将来をかけて取り組んだら如何でしょうか。