法制審議会会社法制部会第９回会議（平成２３年１月２６日開催）

法制審議会会社法制部会第９回会議（平成２３年１月２６日開催）
http://www.moj.go.jp/shingi1/shingi04900065.html

　企業統治の在り方に関する論点について，議論されている。

遺言書の偽造

産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110201/crm11020115410019-n1.htm

　身寄りのない女性の遺言書を偽造して，その所有不動産について，遺贈　→　宗教法人への贈与　→　転売　を経て，売買代金を詐取したものである。巻き込まれたら，たまりませんね。

　なお，日経の記事では，「東京家裁は偽造遺言書をもとに岡○容疑者を相続人と認定」とあるが，家裁は，遺言書の検認を行っただけで，遺言書の有効or無効を判断したわけではなく，「相続人と認定」は，明らかな誤りである。

「会社分割をめぐる裁判例が引き起こす混乱」

　「市民と法」２０１１年２月号（民事法研究会）に，弁護士後藤孝典「会社分割をめぐる裁判例が引き起こす混乱」がある。

　筆者の後藤弁護士は，事業再生場面での会社分割の活用推進派として著名な方である。

　最近，詐害的会社分割に関する裁判例が多いが，上記は，これらに分析を加え，反対の論陣を張るもの。ご関心のおありの向きは，ぜひお目通しを。

　なお，ビジネス法務２０１１年３月号にも，同弁護士による「実務解説　会社分割は詐害行為取消権の対象になるか」の寄稿がある。