Altered Notes

Something New.

実情と乖離した発言をする共産党委員長

2023-01-17 00:00:00 | 社会・政治
日本共産党の志位和夫委員長が最近次のようなツイートをした。

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BS番組で「もしも日本がミサイルで攻撃されたらどうするか」との質問に、「そういう事態を起こさないことこそ政治の責任」とお答えした。
「戦争の準備をすれば戦争の確率は高まる。平和を望むなら平和の準備をすべき」という加藤周一さんの言葉を思い出す。ここにこそ真実があると思う。

午後5:30 · 2023年1月11日 志位和夫氏のツイート

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普通に考えてツッコミどころ満載のツイートである。つまり公党のトップリーダーが公に向けてする発言としてはあまりにも拙く説得力がないのだ。

どこがそうなのか?

まず、志位委員長の意見は質問に対する答えになっていないこと、である。政治に携わる者であれば論理的に話を進めて相手の理解を得る事は大切であるが、志位氏の答えは質問に対するアンサーにはなっていない。質問は「もしも日本がミサイルで攻撃されたらどうするか」である。しかし、志位氏の答えは話を逸らしており、「そういう事態を起こさないことこそ政治の責任」…である。これは論理的におかしく質問への回答には全然なっていない。

志位委員長は意図的に話を逸らしている。その逸らし方は日本共産党幹部に共通に見られるものである。都合が悪いテーマだから話の根幹を逸したかったのだろうが、これでは話にならない。幹部に共通、というのは小池書記局長にも同様の事例があるからだ。

以前、テレビの討論番組で作家・評論家の竹田恒泰氏が日本共産党の小池晃書記局長に同じような質問をしたことがある。その時の小池氏の答えは噴飯ものだった。竹田氏は「もしも中国が攻撃してきたらどうしますか?」と質問した。これに対して小池氏は「中国は攻撃してきません」の一点張りであった。これは竹田氏の質問の答えになっていない。中国を悪者にしたくないので話を逸らそうとしているのだ。「攻撃してこない」と言っても、その根拠も示せない小池氏であったが竹田氏は粘って同じ質問をし続けた。そして最後に小池氏が述べた答えは「自衛隊に守ってもらいます」だった。(笑)

日本共産党は自衛隊を違憲扱いにしている政党である。共産党にとって自衛隊は憲法上は存在してはいけない組織ということだ。違憲扱いしている自衛隊に「守ってもらう」と言うのは(言うまでもなく)大矛盾である。自衛隊に守ってもらうのなら、きちんと自衛隊が合憲であることを認めるのが先であろう。
小池氏もまた質問から話を逸らして逃げようとしていたのだが、最後に矛盾を曝け出した形である。

日本共産党は同じ共産党である中国を悪いようにはしたくないのであろうが、しかし、日本に対して凶悪な姿勢を顕にしている中国の肩を持つ事は、そのまま日本共産党の反日姿勢の現れとしか言いようがないだろう。



次のツッコミどころに移る。

志位委員長は『「戦争の準備をすれば戦争の確率は高まる。平和を望むなら平和の準備をすべき」という加藤周一さんの言葉を思い出す。ここにこそ真実があると思う。』と述べるのだが、これはひろゆき流に言えば「それって貴方の感想ですよね」レベルの話だ。戦争を防ぐ為の具体的な方策を示すロジックになり得ていないのである。

もう一つは、志位氏が自説の為に引用した加藤周一氏の言葉がそもそも完全に間違っていることだ。

「戦争の準備をすれば戦争の確率が高まる」というのは完璧に間違いである。(*1) 真実は逆だ。下記の記事を参照されたい。↓

「戦争を起こさせない為の確度の高い5つの方法」

「戦争学」というものがあり、古今東西あらゆる戦争・紛争を調査分析して、どのような場合に最も戦争の確率が高まるのかを詳細に研究した結果である。ここで問題なのは、「防衛費をどれだけかけられるか」である。戦争が起こる背景にある5つの観点の中で、十分に防衛費をかけて、しっかりした軍備をもっていることが重要なのだ。二国間の軍備に大きな差がある時、つまりバランスが取れていない時に戦争は起こるのだ。今のウクライナがまさにその典型例だ。ウクライナはソ連時代には核ミサイルを多く保有していたが、冷戦終結後にそれらを破棄してしまった。そして平和国家として防衛費をあまりかけずにやってきた結果として、強大な軍事力を持つロシアに侵攻されてしまったのである。(*2)

こうした事実があってもそれを無視して日本の防衛費を増大させることに反対する日本共産党は、むしろ日本の軍事力を最小限にしておいて、日本を侵略したい中国共産党に資する意図があるようにしか見えないのも事実なのだ。

本来は日本も十分に防衛費をかけて軍事力の充実を図り、仮に「中国が攻撃してきたら3倍返しをしてやるよ」というくらいの準備をしておくべきなのである。どのような国家であっても、ちょっかいを出したら物凄い勢いで仕返しされることが判っていたら、その相手には手を出さないのだ。それは上述の戦争学から明らかにされている真理である。そして、これが世界の標準なのであり、どこの国もこのような考え方で国防をやっているのだ。



このように、日本共産党志位和夫委員長の意見(ツイート)は綻びだらけの文章であり、数量政策学者の高橋洋一氏からも下記のツイートで苦言を呈されている。

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ウソを言ってはいかん。防衛費のアンバランスは戦争確率を高めるが、アンバランスの是正(今の状況では日本の防衛費増)は戦争確率を減らす。

午後2:39 · 2023年1月12日 高橋洋一氏のツイート

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高橋氏のツイートは確かな論拠に基づく真実である。また、高橋氏は続きのツイートで、

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「共産党は安保法制の時にも、集団的自衛権をもつのは戦争に巻き込まれるといったが、正しくは戦争確率を減らす。大事なところでウソはよろしくない

午後2:43 · 2023年1月12日 高橋洋一氏のツイート

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戦争にならないようにするのが政治の責任なら、その確率を減らすべく、防衛費増、集団的自衛権強化(同盟強化)を高めるべき。さらに、日本共産党が中国共産党を説得・解体し民主主義国家に誘導するのもいい

午後2:52 · 2023年1月12日 高橋洋一氏のツイート

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・・・と述べている。

集団的自衛権が戦争確率を減らすことは戦争学からも明らかになっている。志位委員長にはそうした知識・知見も持ち合わせていないのであろう。残念な事である。





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(*1)
加藤周一氏もまた根拠なく思い込んでしまう類の、脳内がお花畑の左翼なのであろう。残念なことである。

(*2)
ウクライナについては集団的自衛権も疎かにしていた面があり、だから今になってNATO(北大西洋条約機構)への加入を求めているのである。







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