Altered Notes

Something New.

武漢肺炎の感染環境 満員電車はどうなのか?

2020-03-29 01:39:59 | 社会・政治
◆「3密」と満員電車

武漢肺炎の新型コロナウィルスについて、爆発的な集団感染を防止する為に東京都は不急不要の外出を控えるよう勧奨したのだが、そのポイントは下記の3つである。

 1.換気の悪い密閉空間
 2.人が密集する場所
 3.密接した近距離での会話

この『3つの密』(3密)を徹底的に避けることが重要であることを訴求している。

この関係で各種のイベントや飲食店等の営業に大きな影響が出ているのは周知の通りだが、ここで一つ疑問が浮かぶ。

人々が毎朝通勤で利用している鉄道の「満員電車」はどうなのか?

いくら窓を開けたとしても基本的に「換気が悪い密閉空間」であることは確かだろうし、これ以上はないほど他人とぴったりくっつく「密集場所」であることも確かだ。

しかしどうだろう。

『「満員電車」で集団感染が発生しました』という報道はあまり聞いた記憶がない。通勤という毎日多くの場所で繰り返される物理的事実であるにも関わらず、である。

それはなぜなのか?

これはあくまで私見だが…という前置きを書いた上で述べる。
結局、満員電車の空間は上記の「3つの密」の内、1番と2番は該当するが、3番目の「密接した近距離での会話」が”無い”のであり、ここが重要なのかもしれないのだ。

満員電車の混み具合は程度にも依るが、最も酷い場合は車内ですし詰めにされて、あたかも腸詰めのお肉にされたかのような状態で運ばれてゆく事になる。それは他人との距離がこれ以上はないほど最接近の状態に置かれるということだ。これだけでリスクは極大になると想像されるのだが、しかし基本的に車内では会話というものはしない。今の時期なら誰もがマスクをした状態で黙って乗っているだけだろう。ここが重要である可能性はある。車内で会話をすることで生じる飛沫やエアロゾル(霧や煙霧のような形態)に最も大きな感染リスクが存在しているのだとしたら、3番目の「近接距離での会話」が無い事が実は最大のポイントだったのかもしれない。

もちろん、だからと言って「満員電車は安全」ということではない。大きくリスキーであることには変わりはない。
いずれにしても、「3密」を避ける事に意識的であることは言うまでもない。



◆「3密」よりも「集・近・閉」

ところで、いきなり「3密」の内訳を答えよと言われてすぐに言えるだろうか?
「密閉・密集・密接」だが、ふいに言われるとなかなか出てこないものである。つまり覚えにくいのだ。

それよりももっと覚えやすい方法がある。

「密集」の「集」、「近接」の「近」、「密閉」の「閉」を繋げて

「集・近・閉」

とした方が記憶に残りやすいのではないだろうか。

「集・近・閉」・・・つまり、「しゅう・きん・へい」または「しゅう・きん・ぺい」である。
この方が覚えやすく意味が通りやすいので、実社会に於ける実用性は高いだろう。