Altered Notes

Something New.

中国はハニトラで日本人を籠絡する

2020-03-20 02:06:36 | 国際
どうも日本人というのは外国人に対して基本的に甘いようである。性善説がベースにあるというか、自分が誠意を見せれば相手も誠実に対応してくれるだろう的な性善説バイアスが働いてしまう。そのせいでしばしば外国人が仕掛けるトラップに引っかかってしまうようだ。

今回はこのテーマを高橋洋一氏と有本香氏に依る解説から抄録の形で紹介する。


そのトラップの代表格は中国が仕掛けるハニートラップ(以下、ハニトラ)だろう。ただでさえ、日本の政治家は中国に対する見方が甘いことが指摘されている。それはハニトラに引っかかって中国に籠絡されているからであろう。

中国のハニトラ攻撃は容赦なく、そして節操なく手当り次第である。手当り次第というのは、政治家だけでなく霞が関の省庁に所属するような一般的な官僚に対しても手当り次第にアタックしてくるということである。

実際にハニトラ攻撃を受けそうになった元官僚の話では中国出張の前に仲間の官僚から「気をつけろ」と警告されるそうだ。とある財務省の官僚はこのハニトラ攻撃をかわすために奥さん同伴で出張したそうである。政治家でもないのに妻を同伴するのは異例だがハニトラ防止の為だったそうだ。

逆に言えば一人で出張する場合は100%確実にハニトラ攻撃に遭う、と考えて良さそうだ。

ハニトラが迫ってくるのは一般的なホテルだけではない。釣魚台迎賓館という高級宿泊施設は日本から来た政治家や官僚の多くが宿泊するのだが、宿泊部屋に一人で居るとやがてドアをノックする音が聞こえる…。ドアを開けるとその日本人男性の好みの”ど真ん中”の女性、しかも長身で飛び抜けた美人が笑顔で立っている…。こういう展開になる。

純朴で、かつヒューミント(スパイ)にどう対したら良いか全く判らない大抵の日本人政治家・官僚はこれにコロッと引っかかってしまうらしい。

それにしても喫驚するのは、その政治家や官僚の”好みの女性”を徹底的に調べ上げていることである。何処でどのような調査をするのか全くわからないが、とにかくその人の好みにピッタリ合致する女性が現れるのは驚くばかりだ。いかにも目的のために手段を選ばない中国らしいやり方と言える。

上で釣魚台迎賓館と書いたが、この宿泊施設は人民解放軍が警備している。「だから安全だ」と中国は言うのだが、その一方でハニトラ攻撃にはさらされるのである。このようなところに出現するハニトラ要員は当然公務員であろう。そうした美形の女性のヒューミントがターゲットの多種多様な好みに合わせられるほどバラエティ豊かに多人数用意されているところが中国らしい。多種多様な好みと書いたが、本当に細かい性的趣味まで調べ上げているそうで喫驚するばかりだ。日本も舐められたものである。

ちなみに釣魚台迎賓館には高級レストランもあって、そこで働くウェイトレスは超が付くほどの美人で長身だそうだ。これもまた公務員であろうし、隙あらばいつでも籠絡のアクションに入れるのであろう。油断も隙もないのである。

こうしてハニトラに引っかかった日本人の政治家や官僚は弱みを握られてしまい、それ以後は中国の意のままに動かなければならなくなる。これで情報も筒抜けになるし、日本国内で中国に資する活動もさせられることになるだろう。

こうしたハニトラ攻撃は、その他の方法、例えば賄賂を渡して籠絡したり、戦争を仕掛けるなどの手段に比較すると、中国にとってはすこぶるコストパフォーマンスが良いようである。中国としてもハニトラをやり続けていればターゲットは必ず何割かの確率で落ちるので外交戦略として非常にコスパの良い方法と言えそうだ。

しかしトラブルもあるようで、以前、上海の領事館で職員が自殺した事があったが、それは女性問題が原因だった。


政治家や官僚の突然の変貌に喫驚したことはないだろうか。中国へ行って帰ってきたら態度が全然変わっていて周囲を喫驚させることがある。それこそ対中強硬派だった政治家が訪中から帰国した途端にガラッと変わってしまい親中派になっていた…とか、そうした事例は決して少なくないのである。これはほぼハニトラにやられた結果であることが多いと思われる。政権与党の大物政治家で中国に忖度しまくりのあの人も恐らくハニトラに引っかかった口ではないか、と見られている。

ターゲットの多くは政治家と官僚であるが、実はマスコミも同様である。訪中団などで大挙して中国に行くマスコミもまたハニトラの餌食になっているのだ。多くの大手マスコミの論調が左翼的であるのは単に左翼思想を持っているからだけではない。中国はこうして日本のメディアも籠絡しているのだ。

ただ、近年は中国人女性のヒューミントも以前よりは我を主張する事があるようだ。…というのは、日本経済新聞の現地特派員の例だが、社内で現地中国人の女性社員と愛人関係にあった特派員だが、ある時その女性がキレてしまい、全てを暴露してしまったそうだ。この事件は日本ではあまり報道されなかったが、中国のウェブでかなり赤裸々に暴露してしまったそうである。この件も恐らく女性の後ろには当局の存在があったのでは、と言われている。


そして近年は女性の政治家や官僚も増えてきているが、当然”女性用のハニトラ”も準備されていると考えた方が自然であろう。


中国共産党は自らの中華思想の実現の為に手段を選ばないし、その独裁故に人的資源を好きなように動かせる権力を持っている。このような凶悪な側面を持つ中国と付き合うのはできればやめるべきである。やめて距離を置くのが正しい姿勢と言えよう。良かれと思って中国に近づいた人にはろくな結末が待っていないのである。



--------------------------------



<2021年12月17日:追記>
記事中で記したようにハニートラップは広範囲の人間に仕掛けられる。下記は公安警察が明かすハニトラの実態を示す記事である。

『元公安警察が明かす「ハニートラップ」仲間由紀恵似の女があちこちに』

ハニトラは有名政治家やキャリア官僚だけではなく、それこそ節操なく手当り次第に仕掛けられる。こうして日本の内側から「中国などの国々に逆らえない人間」「親中派」が生成されるのである。しかも、日本はこれを取り締まる姿勢を見せない。その理由は取り締まる側もまたハニトラに引っ掛かっているからである。
事態はかなり深刻である。