週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

TOKYO BAYの海を走った!

2012年11月18日 | ★江戸っ子エッセイ★

   
             全線通行止め 海の上

 2012年10月21日(日)のこと

 初めて、TOKYO BAYを横断するアクアラインの上を走った。

 千葉県知事森田健作氏の肝いりのマラソン大会だ。

 なんといっても、暑かった。スタート時で23.5℃。ハーフポイントを過ぎる昼頃には、26℃を記録した。この時期の気温としては異例であろう。

 毎年潮干狩りにくる木更津の海浜公園が会場。

 第1回ちばアクアラインマラソン大会に、じつに1万4000人が参加したそうだ。

 10時、号砲が鳴ってスタートした。

   
               木更津 号砲直後

   
      千葉真子さんや森田知事の立つスタート地点

 はるばる尼崎から来た同窓と、東京から一緒に着いた友人と3人での参加だ。
 
 同窓のかみさんとご家族の大応援団に見送られ、元気に出発する。

 8キロ過ぎ、ようやくアクアラインが見えてくる。

     
               高速料金所

 普段はまず脚で走ることができない、アクアラインの高速料金所をETCもなしに潜る。

 何とも言えない快感だ。

 雲ひとつない、スカイブルー一色だ。

   

 ハーフまで尼崎の友とランデブー。マラソンを走ってこんな楽しい経験は初めてだ。

 お互いに写真を撮りあい、語りながら、海の上を抜ける潮風を胸いっぱい吸い込む。

 なんて気持ちいいんだろう。

   

 洋上には、たくさんのヘリが飛び交う。

 TBSやNHKの特番が組まれるみたいだ。

 秋なのに、汗が吹き出す気候を除けば、快走といっていい、ハーフまでのRUN。

 ダラダラと続く上りのアクアラインに罠があった。海ほたる前の急な下り。抑えたつもりだが、膝を痛めるには十分の急角度。

 アクアラインを降りるあたりでちょうどハーフライン。ここまでは快調だったのだ。

 膝のバネが飛んでしまった。苦しいレースが始まった。マラソンを走って初めてというくらいの辛さがあと半分つづく。

 赤飯のおにぎりやら、地元の冷凍ブルーベリーの給食と、沿道の声援だけが支えだった。

 サブフォーどころか、サブファイブも危うかった。

 その分達成感は高かったが……。

 大会当日に日本陸上競技連盟の公式計測員が計測した結果、42.195kmよりも22.78m長い42.21778kmだったというオチも加わった。

 通常、市民マラソンは90%以上の完走率。このアクアラインマラソンは、74%だという。

 各所にある救護室は満杯で、氷も足りていなかった。それだけ、おいらと同じく、膝を痛め、熱中症になるランナーが多かったことを物語っている。

 ほとんどのランナーが、自己記録を大幅に後退したという。

 おいらも、友人たちも屈辱的な記録になったが、3人ともともかく完走した。

 ゴール直後は、ビールすら飲みたくなかった。ひたすら水だけを欲する。

 だから、東京駅で飲んだビールは最高の味。

 一緒に走ってくれた、友2人。ありがとう。

 声援してくれた友人ご家族に感謝、沿道の声援に感謝である。

 今度の週末は、2012年の締めくくりのレースが待っている。だけど、まったくの練習不足だ。酒のためのRUN、創作のためのRUNなのだ。致し方あるまい。

 とにかく、横須賀の海軍カレーとビールを楽しみにしている。

 いろんな意味で、走り続けるしかないなという、今日のこの頃である


  「海ほたるカモメになっていわし丼」 海光