週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

物語十戒!

2012年10月31日 | ☆文学のこと☆

   
              本郷合宿所 「鳳明館 森川別館」

 今年もこの季節がやってきた

 あっしが身をおく、同人の仲間たちが全国から集まった。

 その数、116名。学生から93歳まで創作への熱い思いを抱えた同志である。

   

 この地下にある大広間で、議長を命ぜられる。2012年の活動報告と2013年の活動方針を読み上げる係りである。皆さん、下手っぴでごめん。思ったより、エネルギー使ったな。

 あさのあつこ代表の宣誓で各分科会に分かれる。

 よちよちから現役の作家まで生原稿を引っ提げて、合評するのだ。

 がっつりとレポートやら意見やら、感想やら注文やら。

 笑い、引きつり、凹み、泣く2日間。

 まるで修学旅行に来た学生さながらなのである。

 辛辣な批評も率直さゆえであり、すべては作品がよくなりますように、との同志の愛情から。

 だから、その場でカチンときても、家に帰って熟せば熟すほど、その辛辣が親身だと悟り、ついには身に滲みるというわけ。

   
                物語9名の生原稿とレポート


       「ものがたりひとり一人の秋の声」 海光

 最初は戸惑い、不安だらけの参加であったが、これで3回目。

 季節風大会としては、34年目だという。

 これは、この規模の同人の集まりとしてはギネスじゃないか、とも思う。

 ドクターストップで来られなかった委員長の代理の土山氏の機転もすごいが、その体であってもスカイプという文明の利器で批評に加わった吉田氏の熱意には打たれるものがあった。

 改めて、後藤竜二氏の偉業に崇敬し、ありがとうと云いたい。

 あっしは、あさのあつこ、いとうみく両氏が世話人の物語分科会。

 ここは、あさの氏はじめ、作家として活動されている方、文学賞を受賞した方、同人での実力者、猛者が集まってくる分科会だ。

 物語を構築する困難と技、己をさらけ出す肝要と作家としての心構えを学んだ。

 まさに、物語分科会、珠玉の十戒だ。

 
       秋田産「天壽」

 初日合評の後は、愉しい夜会合が待っている。

 秋田の井嶋宅から銘酒が送られてきた。昨年も堪能した大吟醸に狂喜する。

 選び抜かれた酒米を磨きに磨いて絞った酒精は、驚きの吟醸酒だ。洗練された香りは甘く、舌にのせると品のある辛さに包まれた。

 極上のボルドーは農業国の豊かを運んでくる絶品の果実を含んでる。たくさんの差し入れをいただく。

 もちろん、ご本人と一緒に盃を交した。井嶋さん、ごちそうさまでした

 この2年で知り合いも増え、愉快で濃密な幸せを満喫した。

 また、この大会から同人に引きずり込んだ先輩も、初回のあっしと同じだった。軽い興奮と高揚、創り手たちの強いエネルギーに触れ脱力した顔には、愉悦と己の可能性への期待が含まれていた。お誘いしてよかった。

 初日はレポート。二日目はあっしの合評。無事におえた。

 最後にあさのあつこが問う。

 プロとアマの差とはなんぞや?

 その答えのひとつは、毎日、1枚でも原稿を書き続けること、なのだそうだ。

 大明神のお告げだから、その通りでござろう。

 大会後の日曜も根津で一杯やって、帰ってから書いた。

 月曜も朝と夜書いた。

 火曜も書いた。

 こうして、覚悟と習熟が積みあがっていくのだな。

 幹事会、大会運営に携わった皆さん、本当にお疲れ様です。 

 そして、熱き思いの同志たちよ、ありがとう。

 あっ、これってどっかの国の労働党みたい、だな。

 脱力のあとにくる、充実とやる気に、いま、包まれている




 

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秋の花火!

2012年10月22日 | ★江戸っ子エッセイ★

  
                     足立の花火


     「原っぱに寝転びみゆる薄かな」
                       海光


 今年も荒川に花火が上がった。足立の花火だ。

 区政80周年という節目の行事に合わせて、秋の開催となった。昨年は東日本大震災でやはり秋の花火だった。

 花火といえば、夏の風物詩として定着している。お金がなくても愉しめるから、都心でも人気のイベントである。だから、各地の集客にも力が入るというわけだ。

 この足立の花火。10年前に荒川の畔で観たときは、とても都心から程近い場所とは思えない素朴さがあった。景気の悪さか、ここのとこ人手が凄かった。

 で、この秘密の場所。程よい距離感で花火がが愉しめるのだ。秋の開催は2年連続。競争率がない秋だからか、場所が知られたからか。結構な人が出ていた。

 それでも、のんびりしたもんだ。

  

 夜景モード、カメラがぶれて造形が面白く撮れた。

  

 河川敷が広いから、隅田川の花火より大きく、派手な彩りも見える。

      

 昼間みた鰯雲が一転して、夜空に光輪の華が咲く。

 秋の風に、ビールの酔いが心地良い。

 低気圧がきている証拠。明日は雨かな。

      

 北十間川にかかる枕橋を渡る。

 相変わらず、ここから川に反射してみえるツリーの照明は色っぽい。

 地元が集う居酒屋はアニマルさんの行きつけでもある。

 花見のときは大勢でお邪魔できるキャパがうれしい。とはいえ、チェーンにはないオリジナル料理が美味しい。しかも安いときちゃ、ねえ。

   

 必ず頼む餃子鍋は、〆のラーメンがうまい。

 子供たちも大人も愉しんだ秋の花火。

 結局飲み食いするのが目的なんだな。ちがう(笑)。心が打ち解ける仲間の笑顔に会いたいのだ。

 やることが多くて、何から手をつけたものやら。

 とにかく走るんだ。やるしかないんだ。

 って、ホントに走ったアクアラインマラソンのご報告は次号以降へ。

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燈篭

2012年10月13日 | ★江戸っ子エッセイ★

   
                     浅草寺境内


 おいらの通勤路に、浅草寺がある

 有名無名の寺町である台東区は駅に着くまで浅草寺はじめ、東本願寺やら先に紹介した曹源寺もある。ひとつ一つの歴史を紐解くと、それで一話の短編ができてしまうだろう。まさに小説のネタの宝庫。

 一年中なにかしらの祭りやらイベントが行われる地元だけに、すべてに参加することは不可能とも云える。

 疲弊した勤め帰りに、浅草寺のライトアップは誠に癒されるのだが、この日は境内中に燈篭が灯っていた。

 地上からは燈篭、空からは五重塔とスカイツリーの点燈。

 数え切れない無数の灯りを抜けていく夜風が優しい。
 

    

 紫式部の一節が目にはいった。古典から現代アートまで、実に様々な絵柄が石畳やら玉砂利を照らしている。

 幻想的な灯り。映画のワンシーンに飛び込んだようだ。

 外国人や、若い女性、親子連れが、手に手にシャッターを切っている。

 こうして形に残す、記録に残すことも大切だが、何より心に焼き付けることがそのまま豊かな感性となって、文学や芸術の素養につながるのじゃないか。

 ほんのりした灯りが、疲弊し消耗したすべての大和人に届くといいな。

 そんな希望のために、昨日も今日も明日もある。

 来週はいよいよ第一回目のちばアクアラインマラソン。準備はOK!TBSで放映もあるみたい。

 その翌週はわが同人恒例の秋の季節風大会。本郷で文学漬けなのだ。

 インドア、アウトドアやることは一見違えど、行動するモチベーションはまだある。

 天高く、刷毛で掃いたような雲が流れ、爽快な秋風が吹いている。

 不惑にして風に逆らうことなく上昇下降と、流れてきた。これからもきっと。

 今宵は足立の花火なのだ。来週からは酒抜き修行。

 さて、と、参りますか


   「川面ゆくランナーたちのイワシ雲」
                       海光

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かっぱの住む町!

2012年10月12日 | ★江戸っ子エッセイ★

    
             空とぶイカ君

 先の三連休のこと

 昨年も見たなあ。空とぶイカ君。

 くるくる回るイカが人を集めていた。スルメってつまみにいいけど、買うと高いもんね。

 試食に並ぶ人の列がつづく。

  

 地元主催のかっぱ橋道具まつりにいってきた。いってきたっていっても、ついでに通っただけだけど、通勤時の山手線のように人が溢れかえっていた。

 聞けば、合羽橋も100周年だそう。歴史があるのね。

 料理好き、キッチンウェア好きにはたまらないイベント。包丁からカフェツール、机に椅子、看板、料理サンプルまでなんでもござれの目玉商品が店々に並んでいた。祝日に開くことがない問屋街。それぞれの品が通常の○○%オフなんてここでは言えないよ。

 だけど地元民としては、込みすぎて、たとえ目玉でなくともゆっくり吟味したいもの。また来るのだ。

 かっぱと言えば、同人のお仲間が河童の会なるもので集っている。拙作みの吉の貝独楽でご紹介したかっぱ寺こと、曹源寺を訪ねるツアーなるものが来月あるらしい。恐れながら拙者も呼んでいただいた。お邪魔だろうが、もうお邪魔すると返事した。ご覧の中央図書館に鎮座する池波正太郎大先生の執筆時のデスクなぞ見ながら、散策し、旨いつまみ片手に飲もうという算段。

 埋め立てられてしまった新堀川を越えて、いざ、寅さんも食ったかもしれない、どぜうを食いましょう。

  

 なぜかは判らんが、慶応の応援団とチアリーディングが合羽橋通りを練り歩いていた。観客はその他大勢。酔っぱらいも多いが、カップルやおばあちゃんなども多い。物珍しさにか、無料配布の河童饅頭に吊られてか。馴染みの曲は打倒早稲田。同人のK君が見たらなんと言うだろう。就職はできたのだろうか、いらぬお世話が頭に浮かぶ。

  

 小学校で応援団を張る二男が見入っていた。本物の応援団。花の応援団。思ったより声が小さいと注文をつけていて、可笑しい。チアリーディングの女子のほうが元気がいい。いずこも女子のパワーに押されている昨今。せめて、創作では負けたくないなあ(笑)。誰ですかい、ムリだなんて。

 ブログの更新も覚束ない今日この頃。

 文学に集中したい。

 月末の本郷が待ち遠しい。

 ボロボロに叩かれてこその合評だ。どんなことを言われても男の子、泣かないぞ。限られた人生、いい生き様をしようではないか。

 若い人のエネルギーをもらって、合羽橋を後にした。(完全にオッサン発言だな!)

 熱燗より、まだまだ冷やの夕暮れなり

 
       「秋のない時代を生きる下町っ子」 
                         海光

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庭園のあるお蕎麦屋さん!

2012年10月03日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

  
               水神苑の二階からの眺め


       「武蔵野のゆく夏淋し深大寺」 酔徹 (地)


 〈深大寺のつづき〉

      

 吟行には参加できなかったものの、深大寺となるやその日のうちにロケハンしてくれた博乱兄が合流。すでに潤っている我々に追いつくために、まずは生をド~~~ンと!!!

          

 前号の景観とは打って変わって、何やら格式のある句会場所ではござらんか。

 和服美人が丁寧に構ってくれる。

 窓越しに見える庭園を見やれば、白鷺が舞い降りて一同たまげた。俳句の神、ご光臨ってことでしょうか。

  

 全そ句会史上初の、豪華な突き出し。

 なんだか凄すぎねえかい。兄貴、お会計は大丈夫??

   
  

     「驟雨来て涼風立つや深大寺」 博乱 (人)

  
  

 店名の水神の名を冠した冷酒は、べたつかず、辛口の大人たちの舌を洗ってくれる。

 情け嶋なる焼酎に切り替えて、俳句を吟ずる。

 吟行ですっかり息の合ったワシらは、ことごとく似通った句に、思わず笑み。

 ヤッパリ水の寺町。湯葉の味が濃い。大豆の濃厚が冷酒をそそる。

   

 それでもこんなに真剣に詠んでいるのだ。

    天賞の会長  

 深大寺焼きを一緒に選んだのはオイラ。

 会長は欲しいものは必ず持っていく。さすがでござる。

    地賞の酔徹

 目玉オヤジと一反木綿のマグカップは有田焼き。

 うらやましい~。

    人賞の博乱

 こちらも深大寺焼きのお猪口。

 魚の絵がカワイイのだ。お似合いです。


      

 参加賞は、オイラが地元で手に入れたもの。

 天女さんには朝顔市の入谷鬼子母神で限定の半被形の手ぬぐい。

 江戸嬢と鶴輪には、鳥越祭りでしか打っていない手ぬぐい。千貫神輿の絵柄には、江戸っ子の粋が表現されている。

 オイラは、深大寺参道で見つけた、蛙と亀の縁起モノをいただいた。

   

 絞めは、天女さんの一句で。

        「深き水心潤う緑力」 天女


 送迎もしてくれる水神苑さんに甘えて、三鷹経由で吉祥寺へ。

   

 ピアノの弾き語りをしてくれるマスターは、村松友視氏「武蔵野倶楽部」の舞台そのもの。

        

 店をあとにすると、雨が上がっている。

 昼夜で交代した鈴虫の音に心安らぐ。

 寝る人、ハグする人。

 武蔵野台地の夜はどこまでも優しいのであった。



 
 いつものいい仲間たちに感謝。武蔵野の夜に感謝。

 はて、次回はどこにしよ。

 みなさん、おつかれさま
 
 

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