週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

木更津で砂遊び!

2012年04月28日 | ★江戸っ子エッセイ★

      
                         浅蜊蒸し 
 
      「春の海 おかずとばかり 砂まみれ」
                          海光


 連休前の週末、潮干狩りに繰り出した

 毎年定番になっている、木更津へ向かう。この日は曇り。風こそ吹かなかったが、午後から雨になるという。寒さ対策をして出掛けた。出版健保の歩け歩け大会のイベントだから、風邪でも引いたら洒落にならん。

      木更津駅

 たぬきの町、木更津。何故かと云うと、あの有名な唄。

 『証、証、証城寺、証城寺の庭は~つ、つ、月夜にみんな出てこいこいこい。おいらの友達ぁ、ぽんぽこぽんのぽん。』

 そう、和尚さんと狸の逸話も懐かしいあの証城寺のある町なのである。

    

       
    

 町のいたる処で、たぬきたちが出迎えてくれる。

        中の島大橋

 高さ27m、長さ236mという日本一高い歩道橋を渡る。入り船を迎えるウェルカムゲートとして湾のシンボルになっている。夕暮れ時は富士山を背景にロマンティックに包まれるとか。あのTVドラマ『木更津キャッツアイ』のロケ地になった。若い男女がおんぶして渡ると恋が叶うとたて看板にあった。

 この日は風がなく、渡りやすかった。

   
                 木更津海岸
 
   

    地下足袋

 祭りで使う地下足袋を持参。熊手と網を持って準備万端だ。

   
              カニと巻貝がたくさん

 潮干狩りと書くほど、狩猟の血はDNAに流れているのか、貝掘りには子どもより、大人が熱中する性質がある。カニやヤドカリで遊んでいた子どもたちが飽きて泣いても、大人たちの手は休まらず、目は砂の空気穴に集中している。そんな光景があちらこちらで見られた。これじゃ、子どものためのレジャーか、大人のためのレジャーか分からないね

   
                この日の獲物

 持ち返った収穫は、浅蜊、バカ貝(青柳)、巻貝。残念ながら蛤はなし。一番乗りの潮干狩りのおかげか、浅蜊が大きかったのが嬉しい。

   
                青柳のぬた

   
                青柳の佃煮

   
              浅蜊のスンドゥブ鍋

 例年、ほってきてしまうバカ貝だが、前日観たTVでやっていた青柳料理が旨そうで、今回ばかりは持ち帰った。

 江戸前寿司では人気のネタだが、砂出しが難しいと聞いてさけていた。

 浅蜊と分けると、バカ貝たち、早々に砂出しを活発にやっている。この瞬間が愛らしい。それでも食い気とばかり、湯がいて、身を反転させて砂を洗う。ひと手間かかるが、浅蜊より身が大きいので食いでがある。

 あっしが好きなぬたと佃煮を作る。シンプルに茹でてでたダシと調味料で煮詰めた佃煮は好評だった。なんてったって刻んだ生姜がきめ手。

 翌日は、浅蜊のダシがよくでるスンドゥブ鍋と、大きな貝ばかり集めた酒蒸し。酒蒸しといっても、酒はいれない。とり立ては、水だけで充分美味しいのである。オリーブオイルでじっくりニンニクを温めてから、貝と水を投入。素材の味が口に広がる。塩も入れないでOK。スープまで、まさに海の豊穣だ。

 旬の竹の子の炊き込みといただく。

 味覚で味わう風物詩。江戸に春が来たのである。

 残りは仕分けて、冷凍にした。砂出しをした浅蜊は、いつでも料理に使えるのだ。ボンゴレもいいし、浅蜊ご飯も、パエリアもいい。

 昨夜は千葉で大きな地震があった。ストロンチウムの心配もござろう。まあ、年に一回くらいよしとするしかない。

 とはいえ、かき入れ時のGWの木更津、君津の潮干狩り場が閑散としなければいいが。

 渋谷ヒカリエと同じく、木更津のアウトレットモールも話題だ。

 ひと足早く行ってよかったようだ。

 安心して海のレジャーが楽しめる、そんな世の中に早く戻ってほしいものである
   
 
           

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墨堤の桜!

2012年04月25日 | ★江戸っ子エッセイ★

       

        「待ち侘びた 桜とツリー のびる春」
                           海光


 本日は一気に初夏のような気候ですな

 ツツジが咲いたと、ニュースでやっていた。

 花見句会を洗足池でやったので、今年は地元隅田川の墨堤の桜を紹介していなかった。

 見納めとばかり、アップしてみたので、どうぞご覧あれ





 2011年の春は、このあたりも震災の影響でひっそりとしたものだった。

 築山に東北の酒を持ち込み、会長や面々と静かに祈った。

 祭りには鎮魂の意味もあるという。

 桜まつりの次は、三社祭、今戸祭、鳥越祭、熱田祭、玉姫と祭りがつづく。

 お祭り好きの息子と一緒に、神様に祈りを掲げ、浅草から大和魂を飛ばし日本を活気づけよう。

 隅田公園沿いでは工事も完了し、浅草側からスカイツリーの格好のPHOTOスポットになっている。そういう造形物も税金で作っておった。お役人の建てるものにとやかくはいうまい。夜の照明だけはなかなかのもの。

 ナイトRUNが幻想的に映える。

 ゆりかもめが舞い、水上バス、屋形舟が行き交う大川のなんと悠々たる流れか。

 平和が一番だな

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ここも広小路!?

2012年04月19日 | 呑み屋探訪(品川界隈)

     
                  前菜「そら豆」

     
          天賞の純銅製の茶筒(新潟燕三条産)

 花見吟行のあと、乗り慣れない池上線で「大崎広小路」に向かう

 幼い頃から慣れ親しんだ「上野広小路」の名称。時代物を書くようになり、封建の頃の地名を紐解くと、各地に似たような地名が点在していたことがよく分かる。「両国広小路」もそうだ。明暦の大火がきっかけとなり、火の手が飛び移らないようにと、ときの幕府が作らせた施策だという。そこから全国で火災が起こる度に広まったのだ。

 洗足池の住所、千束も、おいらは地元吉原を指す地名だと思っていた。古式地名をめぐる旅、これもひとつの学びであり、遊びであろう。

 いつの頃になるかわからんが、いずれ時間ができたら挑戦してみたい。

 その広小路のひとつ、大崎のとあるお店を予約した。

     
            地賞の富士山の酒器(有田焼)
     
           ちなみに出張先で撮った富士山

     
     
             本まぐろなど刺し身盛り合わせ

 この地が地元の天女さんが差配してくれた「とん清」にお邪魔する。

 この店が今宵の句会場所。

 3階の広間を全そ連で貸切り。なんて贅沢なんだ。

     
                 串揚げ盛り合わせ

 とん清自慢の串揚げは、衣に工夫がしてあり、適度にパリッとした食感のなかに、海老や白キス、野菜の鮮度が口に溢れる一品揃い。またたく間に、連の仲間の胃の中へと消えていく。

 刺し身も本物にこだわった厚みのあるもの。水っぽくない、海に育ったものの甘みと活きが感じられる。

 春を装う、先取りのそら豆に季節のめぐりを思う。

     
            人賞の浅草「かね惣」の耳かき
     
          各界の名人がこぞって訪れる老舗
 
     
             ジャガイモと明太子の和え物
     
                  自家製のガリ

 花見でひと通り飲んで食うから料理はほどほど、酒たんまりの注文したら、酒に合う品々を用意してくれた。

 ジャガイモを細く刻み、湯通ししてから炒め、明太子で合える。一見シンプルだが、複雑に絡み合う味、ひと手間もふた手間もかかっているツマミに焼酎の瓶と銚子が空いていく。

 自家製のガリは、甘すぎず、生姜本来の爽快が残り、特盛をお代わりした。
 
 男前のご主人、ええ仕事してまっせ。

      
            会長賞の桜と兎の盃(有田焼)

 今年も無事に花見句会を開くことができた。

 幹事の天女さん一家に感謝。

 悩みに悩んだ今回の賞品。皆さんに喜んでもらえたようでホッとする。

 会費を集っての、旅先での吟行句会。ぜひ実現させたいもんだ。

 久しぶりに新しい顔ぶれも参加して空気も変わった。

           
                桜女と桃女
    

 桜の花びらが散ったあとの緑葉は、明日へ向かう活力の象徴のように、町の点在する。

 長い冬が明けた。

 おいらの心も港を出る。

 各々方、それぞれの目的地を目指して、船出する季節である。

 さあ、これからが本番だ

        
              山谷堀の桜並木


    「春駈けて 幾たび萌ゆる 輪廻かな」
                                   海光




   

 ◆大崎広小路「とん清」◆

 品川区西五反田8-1-14
 03-3492-6492
 http://homepage2.nifty.com/tonsei/index.html
 

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どん底から課題図書へ!?

2012年04月16日 | ☆文学のこと☆

       第58回青少年読書感想文全国コンクール課題図書
                 
            
                「地をはう風のように」
            著:高橋秀雄  画:森英二郎
           福音館書店 2011/4/25初刊

     

 わが同人のひでじぃこと、高橋大兄の『地をはう風のように』(画・森英二郎/福音館書店)が本年度の課題図書に選ばれたとのこと

 いやあ、めでたい。

 氏にしか書けない筆跡は、昭和の田園暮らしを描く骨太の作品である。

 四季のそって章立てされた形は読みやすく、この時代の男の子の本質をついている。
 
 蒼天に召す後藤竜二氏に語りかけたように、間違いなく氏の最高傑作のひとつであろう。

 とても、清々しい読後感を味わえる傑作だ。

 「どん底にこそ本物の幸せがある」と帯に銘打ってあるように、昭和30年代の栃木県今市の地に足をつけ、どっしりと踏ん張り生きてきた氏ならではの真骨頂だ。

 2011年8月5日の拙ブログに感想を載せている。ご興味ある方は
 http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=d96ac1e21eafa6e111cc06a290ad3b2f

 高橋さん、おめでとうございます。

 もがき、苦しくとも書き続けることの気高さと尊さをその行動で示唆しれくれる。

 後ろをよちよちついていく身として、尻を叩かれている気がする。氏の後輩でいられること、その出会いに改めて感謝するしかない。

 永遠の少年、ひでじぃの快進撃は、これからが本番だ


        「四季巡り 永久の少年 祝い酒」
                                    海光

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尾道の汽笛!

2012年04月12日 | ★映画★

        
                 「東京物語」
            脚本:野田高梧・小津安二郎
                監督:小津安二郎

 敬愛する大兄に薦められて本作を観た

 映画館で上映されておらず、DVDであったが…。

 名匠、小津安二郎の高名と本作のことは知っていたが、きちんと観賞したのははじめてである。

 寅さんシリーズでも御馴染みの、笠智衆の静かに抑えた演技が秀逸だ。

 長閑な尾道と高度成長期の東京の対比が心をえぐる。監督の狙いと分かりつつ、分かりやすいことが決して厭らしくなく伝わってくる。

 笠氏演じる周吉のそばに、表と裏、日向と陰のように、常に寄り添うとみこと、東山千栄子の自然体がまたいい。

 長女志げ(杉村春子)の都会病に染まってしまった底意地の悪さが、夫を亡くした紀子(原節子)の優しい色気と、次女京子(香川京子)の健気を際立たせている。

 長男幸一(山村聡)と志げに邪険にされ、熱海に追いやられた周吉ととみが、団体客の喧騒に眠れぬ夜がなんとも切ない。

 それだから、翌朝、夫婦並んで熱海の海を眺めるシーンが心を打つのだ。

 忙しい日常の中で、意地悪でありながらも家族とともに都会を生きる幸一と志げ。

 同じ忙しい日常にいて、心優しい紀子であるがゆえの深い淋しさと先々への不安。周吉ととみ双方に再婚を薦められてその不安がさらに増幅する模様が痛いほど伝わってくる。そんな心の動きが理解できる分別がついたということか。

 小狡賢しくとも逞しく生きることの肯定と罪、人の心の機微に触れられる優しさを持つことで陥る不条理と悲しさが作品を通じて迫ってきた。

 全編通して、一つ二つでは答えられない、家族のあり様を問いかけた作品である。

 母とみの眠る墓から見える海と尾道の線路。

 その海沿いを都会に向かう列車の汽笛が、これを書いている今も頭の隅に鳴り響いている


       「春霞 都会も田舎も ひとりぼち」
                         海光

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日蓮上人の池で!

2012年04月09日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★

        
                      洗足池の畔

     「春麗ら 生きて惑って また生きて」草露(天賞)

 ついに待ちに待った感の、桜があちらこちらで満開になっている

 毎年隅田川を上り下り川畔で飲むのが慣わしのわが全そ連「花見句会」。

 2012年は天女さんの発案でここ洗足池に集まった。

 命懸けの場所取り。なんと父君と一緒に早朝6時から出張ってくれたのだ。その成果がこのベストポイントである。あ~絶景かな、絶景かな。

         


      「寒桜 人の想いに 咲きほこる」天女(地賞)

 その甲斐もあって、悩みに悩んだ末の一句は見事地賞に輝く。

 神様はいるってこってすな。さすがは天女さま。
    
        

      「芽吹く春 寒空に耐え 待つ蕾」鶴輪(人賞)

 
父君は午前からの酒精の摂取で超ご機嫌だ。

 古来から脈々とつづく、桜を愛でるDNAは我々大和人の心に春を呼んでくれるということだろう。

        

       「池の端 座して眺める 明日の春」酔徹(会長賞)

  

       「春の風 みんなのほほも そめてゆく」桃女

        
「桜(はな)の下 仲間とともに 笑顔咲く」桜女

 
久しぶりであったり、新しいメンバーも加わり、春の陽だまりに笑顔が途絶えることがなかった。

 ビールに、日本酒、焼酎、ワイン。デリバリーのピッツァ、マルゲリータが一瞬でなくなった。

 拙者はお粗末ながら川柳のごとく詠みました。

         
 「春うらら ピザにのびる手 遠慮なし」海光
       
            

        「校舎裏 遠き思い出 恋桜」弾前

 
池上本門寺を訪れたかの「日蓮上人」さまがここの松に袈裟を掛け、池で足を洗われたという言い伝えが残る。

 その由来から、千束池が洗足池と呼ばれることになったのだという。ああ、新吉原の千束とここでつながってきたんだ。廓のお話ばかり読んでいるおいらは、改めて調べてみようと思った。

    

       「梅三郎 洗足池が 桜かな」博乱

        

 
ここは勝先生が愛した土地、幕末の雄の別荘地でもある。この地に眠りたかったと埋葬されたのはよっぽど惚れた地なのですな。吾妻橋の側には彼の銅像も立っている。大川と洗足池、こんなつながりがあったのだなあ。   

         
         

        「酔いしれて 水面に集う 花びらよ」恋狼

       

        「夕まぐれ 桜の花の 融けいでし」
優女

                  

 初めて乗った池上線。素朴でいいね。

 風が冷えてきた。これから大崎広小路へ向い、天女さんのいきつけで句会をやろう。

 俳句はご披露したので、別の機会にお店をご紹介させていただこう

 

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新撰組 空に恋する!?

2012年04月07日 | ☆文学のこと☆

         
                 「恋する新撰組」1&2巻
                著:越水利江子
             画:1巻 朝未 2巻 青治

        「青い空 さくら一面 恋に咲く」
                       海光


 先ずタイトルから惹かれるではないか

 なんといっても、新撰組に恋だ。

 数多の書き手が綴ってきた幕末の男たち。戦国物と並んで、もっとも歴史愛好家や一般読者に愛される時代であろう。

 その屈強のサムライたちにおよそ似つかわしくないタイトルだけに、妙に気になる題名である。

 季節風という、日本最大にして、これもまた屈強の書き手集団に入会した折、編集委員の先輩方の本を片っ端から読んだ。

 それ以来である。久しぶりにページを捲る。

 一人称の書き出しにハッとしている間に、すぐに三人称に移り、幕末の日常が立ち現れる。

 読み進めるうちに、さきが気になってくるこの高揚感。これぞ、エンターテイメント時代小説の醍醐味である。完全に往時の壬生村や古都の町のにトリップする。 
 
 拙くも時代物を書く身に、これぞ、ザ・お手本という表現力で魅了されるまま、世界に沈殿していく。

 それも極上の時代小説にして、児童文学なのだから恐れ入る。

 時代の要請で殺生集団となった壬生浪士たちの刹那を、主人公の宮川空のひた向きな一途を描くことで、誤解を怖れずに云えば、暗さを陽に、厭世感を爽やかに見せてくれている。

 う~~、と唸るしかない。さ、す、が、姐御。

 あの時代も、この時代も生を全うするのは同じ人間だ。

 尊皇攘夷も、倒幕も、脱原発も世の中を善くしたい、変えたいと願う心は同じ根底にあるのではないのか。

 近藤も、土方も、龍馬も、以蔵も、海舟もみんなそれぞれの大義や正義を信じて戦ったのだ。

 その一つの象徴が「誠」に染め抜かれた幟であり、その後の錦の旗なのであろう。

 赤襦袢の叫びは彼だけの叫びなのだろうか、無名の民の叫びでもあるのではないか。

 
        
            「恋する新撰組」3巻

 作中、食いしん坊の原田が、江戸の棒手振りの物まねをするシーンがあった。

 名編集のT氏に借りた、大江戸万華鏡を聴いているような描写だ。

 いみじくも合評会で越水氏から直接指摘された、町の売り子の声。

 深川で獲れた、浅蜊、しじみ売りにはじまり、納豆売り、豆腐売り、苗売り、鰯売り、鰹売り、金魚売り、心太売り、凧売り、風鈴売り……。

 まさに、お手本である。

 前回は気付かなかった。まさか自分が時代物を書くなんて思ってもみなかったのだから。

 でも、ふと気付けば、どの時代にも、季節の風物詩をちょいと差し入れることで、情緒が深まることは明らかでないか。

 果たしてそんな輩が物書きなんて、目指していいものか。

 鴨川の本流のような一気呵成、極上のエンターテイメントには、欲と無欲に生きる不条理と摂理、その深い生のドラマに、主人公の恋が不思議と溶け込んでゆく。

 いや、所詮、男も女も突き動かされるものは普遍であるはずなのだ。

 そして、お馴染みの事件も時代考証をしっかりと尽くした自信溢れる筆致で書かれている。

 大人が読んでも充分に足る、時代児童文学がここにある。

 近藤勇、土方歳三、沖田総司、井上、藤堂、原田、山南、永倉等、隊士の息遣いを感じたい歴史好き、幕末マニアにも一読する価値大のシリーズだ。

 続けて、「月下花伝」も読んでみようと思う。

 沖田総司の終焉の地ともされる縁結びの、今戸神社の桜も咲いた

 どうやら無間地獄は続くが、1粒2粒、酒精でない水滴が体の内部に溜りつつある
 

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ブルースリーのルーツ!

2012年04月05日 | ★映画★

         
                 イップ・マン誕生

 新宿に出掛ける用があったので、ついでに映画をみることにした

 ちょうど朝刊を見ていたら、 「イップ・マン誕生」がやっていたのだ。

 実は2年前に配給会社から券が届き、試写会を観たことがある。

 それが「イップ・マン葉問」だ。

 本国香港、中国で公開されるやたちまち1位になった作品。

 格闘技好き、カンフー映画好きとして、たいへん興奮しながら画面に釘付けになった記憶がある。

 この作品がヒットしたら、それまでの一連の作品が公開できるので、宣伝よろしくと配給元の広報に頼まれたのだ。肝心の宣伝について貢献できたものか定かでないが、こうして劇場公開されたのだから、それなりに手応えがあったのだろう。

 タイトルにもなった、中国武術・詠春拳の達人イップ・マン。この達人はかのブルースリーの師匠でもあるのだ。葉問のなかで、年少のブルースが出てくるシーンがあるのが心憎い。

 武術指導はベテランの、サモ・ハン・キンポー。彼自身もそれぞれに出演して作品を盛り上げている。

 主演は、ブルースリー、ジャッキーチェン、ジェットリーに継ぐ、香港映画界の新しいカンフースター「ドニー・イェン」。彼の静謐な顔立ちが、誠と誇りを守り通したイップ・マンの静かな強さを体現しているようだ。

     

 このイップ・マン誕生は、そのドニー・イェンを若くしたらこんな感じという、そっくりな佇まいの新人アクションスター「デニス・トー」である。サモ・ハン・キンポーやユン・ピョウ、ルイス・ファンと引けをとらないアクションに詠春拳のかっこよさをみる。

 ブルース・リーはこの詠春拳をもとに、渡米後の数多の経験を経て、截拳道(Jeet Kune Do/JKD/ジークンドー)を創始する。

 この話はあまりにも有名だが、そのルーツはここにあるのだ。

 デニス・トーは世界武術選手権で優勝ほか数々の格闘技の大会で活躍している。またこの「イップ・マン誕生」では、香港アカデミー賞で優秀新人賞を受賞した。

    

 見所はまだまだたくさんある。

 実際のイップ・マンの本当の息子イップ・チュンが、作中リョン・ビック役で登場する。

 このリョン・ビックは相当なお歳ながら、小憎らしいくらい技が切れ、なおかつ美しい。

 拳法を学ぶおいらが、うずうずしてきたくらい、躍動感あふれる技の数々なのだ。

 そして、葉問ではなかった男女の入り組んだ恋が描かれている。それもしっかりと。

 リー・メイワイ役のローズ・チャンも可愛らしい演技しているが、チャン・ウィンセン役のクリスタル・ホアンがいい。

 女性だてらに正義感を前面に押し出す気の強さが、誠実なイップ・マンにぴったりと寄り添う。その勝気なふるまいと手紙の返信を心待ちにする乙女心、この好対照、浮き沈みの表情に、心が奪われた。


          木人樁(もくじんしょう)
 
 体に型を覚えさせるための木人樁(もくじんしょう)が展示されている。
 
 昨年公開した『イップ・マン葉門/序章』公開時に、新宿武蔵野館がオリジナル制作したという。

 まだ観ぬ、「イップ・マン序章」を近々観てみようと思う。

 格闘技ファン、香港映画ファン、カンフーアクション好きには格好の作品が誕生した。

 ぜひ劇場でご覧になることをオススメする。

 春の町を彩る桜の輝きと同じくして、久しぶりに映画で爽快な気分になれた


       「香港の 若きスターと 桜愛で」
                        海光

 

 

 

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