週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

2019_お花見句会_日本橋クルーズ

2019年04月07日 | ★全国蕎麦屋飲み好き連★




【曇天の 川面に映える 垂れ桜】鶴輪(天賞)
 


 今年も春が来た。  

 睦月の頃からソワソワし予約した、深川へのクルーズ。  

 朝早くから準備をして、全そ連のメンバーと日本橋の袂へ集結する。

 

【花冷えの桜の枝に鳩の風】薬師如来(地賞)

   


 いよいよ出船だ。

 備え付けの毛布を腰やお尻に巻いていざ深川へ。

     

 鎧橋を抜けると大波が打ち寄せる。



 大河へ出るのだ。

 

 佃島、越中島を横目に、水門を潜る。

 

 大横川へと侵入。



【花冷えの 船に六人 あたたかい】水芭蕉(人賞) 

 


 小さな橋桁が見えると、ガイドさんから首を垂れるよう注意された。

     

 この日は満潮。頭を下げないとぶつかってしまうのだ。

 

 スリルとエンターテイメントのクルーズ。

     

 いくつか橋を抜けると、そこは深川だった。


【春雨に濡れて涙を隠す人】瓜実(入賞)

【それぞれの手の大きさに海苔むすび】瓜実(入賞)

    

 

 和船を漕ぐ女船頭が勇ましい。この和船、なんと二時間待ちとか。

   

 橋の上から手を振る人がいる。

 岸から香る、焼きそばなど焼き物の匂いがそそるなあ。  

 そして、橋を抜けた瞬間の桜並木の見事なこと。


 

【起きなさい母の囀る朝寝かな】不埒(入賞)

   


 両岸へと交互に近づいてくれる。

手を伸ばせば届く距離に、ソメイヨシノの花びらがある。

     

 チェリーの芳しい香りを、目、鼻、心の全身で感じる。

    

 のんびりとたゆたう船上の花見は最高なのだった。

 

 

【散る桜 ちびたサラミを かじりだす】耕実

   
 

 帰路は風が強まった。



 下船し一路、浅草へ。

   

 桜橋のたもとにシートを広げ、吟行の続きをば。

 

 


 桜祭りの会場で、味噌田楽やら焼き鳥やら焼きそばなど購入。



 ここはかつて西城秀樹さんが名曲「 ヤングマン」を熱唱した地だ。   

 腰を落ち着け、ビールや酒で春を祝う。

   

 向こう岸にはスカイツリー、

ここ築山には、満開の菜の花と枝垂れ桜、染井吉野が競演する絶景スポット。

   

 川面を行き交う屋形船なども絵のように映える。


【絵のような小舟で願う桜まじ】不埒

 
 


 さて、各々2つ発句、個性あふれる句が集まった。

   

 天賞は鶴輪。

  

 2018年に続いての天賞は見事だ。



 平成最後に、おめでとう。

   

 冷えてきたところで、六区へ移動。

   


 同級生が営む水口食堂。



 ここはなんでも安くて美味い店。

   

 ホタテフライやらカニサラダ、ナポリタンなどつまみに俳句の講評を行う。

   

 旧交温め飲むのもいいが、即興で楽しめる最小の文学はやっぱり面白い。

   


 ご入賞の皆さん、どうもおめでとう。

   

 ご参加してくれた皆さん、ありがとう。

   

 参加できなかった皆さん、令和の春にお会いしましょう。

   




 職として一年ちょい続けたインスタ。

 フォローしてくれるお優しい方は10,000を超えた。 

 日頃からご愛顧、ありがとうございます。

 これからもあっしなりの発信を続けてまいりやす。 

 それでは、またの機会に。ごきげんよう。